この記事では「頭に血が上る」について解説する。

端的に言えば頭に血が上るの意味は「興奮する。かっとなる。」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

放送局の制作現場の最前線で10年の経験を積んだsinpeito88を呼んです。一緒に「頭に血が上る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/sinpeito88

放送局の現場で10年間、ニュース原稿などを日々執筆。より正確な情報を届けられるよう言葉の探求を続けている。

「頭に血が上る」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「頭に血が上る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。ちなみに、この言葉の読みは「あたまにちがのぼる」です。

「頭に血が上る」の意味は?

「頭に血が上る」には、次のような意味があります。

1.興奮する。かっとなる

出典:デジタル大辞泉(小学館)「頭に血が上る」

「頭に血が上る」とは「興奮する。かっとなる。」という意味を持つ言葉です。興奮や怒りに思考が支配されてしまってどうにもならない、冷静に他のことに対処することが出来ないような精神状態になっているような時をさして使われます。よって「頭に血が上る」は、ほどよい興奮や怒りによって力を発揮できる状態というよりも、興奮のあまり不必要なことをしてしまったり、的確な判断が出来なかったりするなど、良くない状況を表して使わる言葉です。

また、この言葉はあくまで受け取り手が「興奮する。かっとなる。」という状況を指して使われる言葉のため、その原因となった事象が悪意を持ってなされたことであるかどうかは使用の可否に関係ありません。

「頭に血が上る」の語源は?

次に「頭に血が上る」の語源を確認しておきましょう。これは、人間が興奮や怒りを覚えたときの脳のメカニズムに由来したものです。人間が怒りを覚えると「ノルアドレナリン」という物質が分泌され、血圧が上がります。そして、脳の血液が集まるようになるのです。つまり「頭に血が上る」とは、人間が興奮や怒りを覚えたときのからだの中で起きている現象そのものということになります。

\次のページで「「頭に血が上る」の使い方・例文」を解説!/

「頭に血が上る」の使い方・例文

「頭に血が上る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

健太は大切にしていた英語の慣用句辞典をお母さんに捨てられ、頭に血が上った。

例文では、健太がお母さんが自分が大切にしていた辞典を捨てたことに対して怒りを覚えたことを表現して「頭に血が上る」が使用されています。「頭に血が上る」は、相手がした行動の良し悪し、相手への配慮に関わらず、受け取り手の感情がどう変化したのかをさして使われる言葉です。

この例文の場合、母親が辞典を捨てるという行動に他意があってもなくても「頭に血が上る」という単語の使用の可否には影響はありません。

「頭に血が上る」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto

「興奮する。かっとなる。」という意味を持つ「頭に血が上る」という言葉。類義語として挙げられるのは「激昂する」「怒髪天を衝く」「堪忍袋の緒が切れる」「立腹する」「血迷う」などとなります。それぞれ「頭に血が上る」という表現と同様の意味を持っていますが、そのニュアンスや使える場面については少しずつ異なりますので、ひとつひとつ確認をしていきましょう。

その1「激昂する」

「激昂する」とは「感情がひどく高ぶること。ひどく怒ること。げっこう」という意味を持つ言葉。怒りの起こりはじめというよりは、その怒りが最大値に達しているような状態を表すのに適切な表現となります。怒りで興奮状態になり、冷静になるようになだめる周りの声も耳に届かなくなっているような状況を想像するとわかりやすいでしょう。

\次のページで「その2「怒髪天を衝く」」を解説!/

その男性は、激昂すると手が付けられないと勤務先では有名な人物で、会社内での評価も低かった。

その2「怒髪天を衝く」

「怒髪が冠をつき上げる。激しい怒りの形相になる。」という意味の「怒髪天を衝く」という言葉。怒りによって逆立った髪の毛がかぶっていた冠を突き上げるほどという故事成語です。中国の秦の国の国王が、弱小国が手に入れたという素晴らしい玉を横取りしようとした際に、その弱小国の人間が怒りを湛えてその玉を破壊するとすごみ、秦の国王から横取りされないようにしたという物語からできています。

不当な扱いをされつづけたともこは、怒髪天を衝くといった形相で抗議をした。

その3「堪忍袋の緒が切れる」

「もうこれ以上我慢できなくて怒りが爆発する。」という意味を持つ「堪忍袋の緒が切れる」という言葉。この表現は、何度か怒りを我慢して、こらえたことがあった中でついに怒りが爆発した状態を表現して使われる単語となります。「頭に血が上る」が、一気に火が付いたような怒りであるとすれば、「堪忍袋の緒が切れる」は、じわじわと怒りの温度が上がっていき、ついに沸点に達したようなイメージです。

自分たちなめたような態度の経営陣に対し、ついに堪忍袋の緒が切れた社員たちは一斉に退職願を出した。

その4「立腹する」

「立腹する」は「はらをたてる。怒る。」という意味の言葉です。こちらは、場面や立場をあまり気にすることなく使うことができます。

\次のページで「その5「血迷う」」を解説!/

その年上の男性は立腹する彼女を笑顔で受け止めていた。

その5「血迷う」

「のぼせ上がって正常な判断力を失う。逆上して理性を失う。」という意味の「血迷う」という言葉。こちらも頭に血が上って正常な判断力を失ったような状態を指して使われる言葉となります。

何を血迷ったか、複数の選手が突然ポジションを離れてしまい、失点につながった。

「頭に血が上る」の対義語は?

image by iStockphoto

「興奮する。かっとなる。」という意味の「頭に血が上る」という言葉。その対義語となる言葉は「興奮しない。かっとならない。」もしくは、「冷静になる。怒らない。」という意味を持つ言葉となります。よって、「頭に血が上る」の対義語となる言葉はありません。

ちなみに、対照的な表現として「血の気が引く」という言葉があります。これは「顔面などの皮膚の色が恐怖などのために青ざめる。血の気が失せる。」という意味の言葉です。

「頭に血が上る」を使いこなそう

この記事では「頭に血が上る」の意味・使い方・類語などを説明しました。「興奮する。かっとなる。」という意味のこの言葉。人間が怒りの感情を持った時に、脳内から分泌される「ノルアドレナリン」によって血圧が上がり、脳に血液が集まってくるという人間の体の仕組みを表すことで、怒りや興奮を意味しています。いずれにしても、血圧の上昇は体にとって良い事ではありませんので、あまり多く起こらないように生活をしていきたいものです。

" /> 「頭に血が上る」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説! – Study-Z
国語言葉の意味

「頭に血が上る」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「頭に血が上る」について解説する。

端的に言えば頭に血が上るの意味は「興奮する。かっとなる。」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

放送局の制作現場の最前線で10年の経験を積んだsinpeito88を呼んです。一緒に「頭に血が上る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/sinpeito88

放送局の現場で10年間、ニュース原稿などを日々執筆。より正確な情報を届けられるよう言葉の探求を続けている。

「頭に血が上る」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「頭に血が上る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。ちなみに、この言葉の読みは「あたまにちがのぼる」です。

「頭に血が上る」の意味は?

「頭に血が上る」には、次のような意味があります。

1.興奮する。かっとなる

出典:デジタル大辞泉(小学館)「頭に血が上る」

「頭に血が上る」とは「興奮する。かっとなる。」という意味を持つ言葉です。興奮や怒りに思考が支配されてしまってどうにもならない、冷静に他のことに対処することが出来ないような精神状態になっているような時をさして使われます。よって「頭に血が上る」は、ほどよい興奮や怒りによって力を発揮できる状態というよりも、興奮のあまり不必要なことをしてしまったり、的確な判断が出来なかったりするなど、良くない状況を表して使わる言葉です。

また、この言葉はあくまで受け取り手が「興奮する。かっとなる。」という状況を指して使われる言葉のため、その原因となった事象が悪意を持ってなされたことであるかどうかは使用の可否に関係ありません。

「頭に血が上る」の語源は?

次に「頭に血が上る」の語源を確認しておきましょう。これは、人間が興奮や怒りを覚えたときの脳のメカニズムに由来したものです。人間が怒りを覚えると「ノルアドレナリン」という物質が分泌され、血圧が上がります。そして、脳の血液が集まるようになるのです。つまり「頭に血が上る」とは、人間が興奮や怒りを覚えたときのからだの中で起きている現象そのものということになります。

\次のページで「「頭に血が上る」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: