この記事では「余計なお世話」について解説する。

端的に言えば余計なお世話の意味は「不必要なおせっかい。他人の助言や手助けを拒絶するときに言う。大きなお世話。」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

放送局の制作現場の最前線で10年の経験を積んだsinpeito88を呼んです。一緒に「余計なお世話」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/sinpeito88

放送局の現場で10年間、ニュース原稿などを日々執筆。より正確な情報を届けられるよう言葉の探求を続けている。

「余計なお世話」の意味や使い方まとめ

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それでは早速「余計なお世話」の意味や使い方を見ていきましょう。ちなみに、この言葉の読みは「よけいなおせわ」となります。

「余計なお世話」の意味は?

「余計なお世話」には、次のような意味があります。

1.不必要なおせっかい。他人の助言や手助けを拒絶するときに言う。大きなお世話。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「余計なお世話」

「余計なお世話」には「不必要なおせっかい。他人の助言や手助けを拒絶するときに言う。大きなお世話。」という意味を持っている言葉です。本来「世話をする」ということは「あれこれ気を配って人の手助けをすること。面倒をみること」という意味で、誰かにとって良いことをしてあげる、助けてあげることを指して使われる言葉となっています。

しかし、それが「余計」つまり「必要な度を超えてむだなこと。」ということですから、このような意味になるのです。よって、この言葉が使われるときは、ほとんどネガティブな場面を表しているということになります。

「余計なお世話」の使い方・例文

「余計なお世話」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「余計なお世話」の類義語は?違いは?」を解説!/

プレミアム会員になると検索キーワードや履歴が表示されるようになるのだが、便利というより余計なお世話だ。

この例文では、プレミアム会員になることで付加される機能について、「余計なお世話」つまり、不必要なおせっかいであるという意味でつかわれています。例文のように、主体者が「お世話」をしたつもりであるかどうかにかかわらず、受け取り手がそれをネガティブにとらえていることを示して使われる言葉です。

誰かのためを思ってした行動であっても、結果的に「余計なお世話」になることはあります。お世話をすることそのものが「余計」である場合もあれば、その行為自体はありがたいとしても、度合いを過ぎてしまえば「余計なお世話」に代わってしまうことがあるので、注意が必要です。

「余計なお世話」の類義語は?違いは?

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「不必要なおせっかい。他人の助言や手助けを拒絶するときに言う。大きなお世話。」という意味の「余計なお世話」という言葉。この類義語としてあげられるのは「ありがた迷惑」「おせっかい」「僭越」「過干渉」「老婆心」といったものがあります。それぞれニュアンスが少しずつ異なりますので確認していきましょう。

その1「ありがた迷惑」

「人の親切や好意が、それを受ける人にとっては、かえって迷惑となること。また、そのさま。」という意味を持つ、「ありがた迷惑」という言葉。その行為をしている側からすれば、それは親切であり、好意を持っているのですが、それが結果として迷惑な行為になるという残念なパターンです。

女性の気持ちも考えず、恋愛や結婚についてアドバイスをする、ありがた迷惑な親戚。

\次のページで「その2「おせっかい」」を解説!/

その2「おせっかい」

「おせっかい」という言葉は「出しゃばって、いらぬ世話をやくこと。また、そういう人や、そのさま。」という意味です。仕事などで口出しできるような立場でもない人間が、わざわざその部局の垣根を越えて助言をしてきたりするような場面を想像すると分かりやすいでしょう。

得てしてこうしたことをする人ほど、自分の行為が「おせっかい」であるということを自覚していないので、厄介なケースが多いです。

助言のつもりかもしれないが、相手の状況も知らずに口を出すのはおせっかいもいいところだ。

その3「僭越」

「自分の地位や立場を越えて出過ぎたことをすること。また、そのさま。」という意味を持つ「僭越」という言葉。行為の内容もさることながら、この言葉を使うときに意識したいのは「自分の地位や立場」がどうかということになります。出過ぎたことをすること自体避けたいことですが、それが地位や立場上もまずいことであるとすれば、猶更です。

よって、「僭越」の一般的な使い方としては、「僭越ながら」と「自分の地位や立場にあっては出過ぎた行為かもしれない」ということを認識していることを表して使われるケースが多くなっています。

僭越ながら、ご指名でございますのでご挨拶をさせていただきたく存じます。

その4「過干渉」

「干渉しすぎること。」という意味の「過干渉」という言葉。こちらは、主に親子の関係性において使われる言葉となっています。あくまで、主にということですので、会社の上司と部下、先輩後輩などの関係性について使用することも考えられる言葉です。

息子のこととなると、つい心配で過干渉になりがちだ。

\次のページで「その5「老婆心」」を解説!/

その5「老婆心」

「老婆心」とは「年とった女性が、度を越してあれこれと気を遣うこと。転じて、必要以上に世話をやこうとする自分の気持ちを、へりくだっていう語。」という意味の言葉です。現状、「老婆心」は老婆でなくとも、そうした思いをもってのことであれば使用することが出来る単語となります。

「僭越ながら」という言葉と同じように、こちらもへりくだった表現としてよく使われるものです。

老婆心ながら、後輩にはSNSへ投稿するコメントなど気を付けるように指導をした。

「余計なお世話」の対義語は?

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「不必要なおせっかい。他人の助言や手助けを拒絶するときに言う。大きなお世話。」という意味の、「余計なお世話」という言葉。対義語となるのは「お世話」になります。そもそも、お世話が度を過ぎることで、余計なお世話になるのです。

よって、対義語の解説は割愛させていただきます。ちなみに、「大きなお世話」という言葉はありますが、その対義語として「小さなお世話」を使うことはありません。

「余計なお世話」を使いこなそう

この記事では「余計なお世話」の意味・使い方・類語などを説明しました。「不必要なおせっかい。他人の助言や手助けを拒絶するときに言う。大きなお世話。」という意味のこの言葉。お世話をすること自体は悪いことではなく、むしろ、人間関係の中では必要不可欠な行為です。日頃から相手に対して思いやりを持って、適切な距離感とタイミングを持ってお世話をすることが大切ですね。

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「余計なお世話」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「余計なお世話」について解説する。

端的に言えば余計なお世話の意味は「不必要なおせっかい。他人の助言や手助けを拒絶するときに言う。大きなお世話。」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

放送局の制作現場の最前線で10年の経験を積んだsinpeito88を呼んです。一緒に「余計なお世話」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/sinpeito88

放送局の現場で10年間、ニュース原稿などを日々執筆。より正確な情報を届けられるよう言葉の探求を続けている。

「余計なお世話」の意味や使い方まとめ

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それでは早速「余計なお世話」の意味や使い方を見ていきましょう。ちなみに、この言葉の読みは「よけいなおせわ」となります。

「余計なお世話」の意味は?

「余計なお世話」には、次のような意味があります。

1.不必要なおせっかい。他人の助言や手助けを拒絶するときに言う。大きなお世話。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「余計なお世話」

「余計なお世話」には「不必要なおせっかい。他人の助言や手助けを拒絶するときに言う。大きなお世話。」という意味を持っている言葉です。本来「世話をする」ということは「あれこれ気を配って人の手助けをすること。面倒をみること」という意味で、誰かにとって良いことをしてあげる、助けてあげることを指して使われる言葉となっています。

しかし、それが「余計」つまり「必要な度を超えてむだなこと。」ということですから、このような意味になるのです。よって、この言葉が使われるときは、ほとんどネガティブな場面を表しているということになります。

「余計なお世話」の使い方・例文

「余計なお世話」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

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