彼は関係性の悪い上司に叱責され、必要以上に気落ちしてしまった。
その2「うなだれる」
「失望や悲しさ・恥ずかしさなどのために、力なく首を前に垂れる。」という意味を持つ「うなだれる」も「肩を落とす」の類義語として挙げられる単語の一つです。肩が垂れ下がっているさま以上に、人の感情を象徴する顔が下を向いてしまっているということからその深刻さがうかがえます。
「肩を落とし、がっくりとうなだれる」というように、二つの表現を重ねて使うこともしばしばみられますので覚えておきましょう。
担当した区間で順位を落とし、彼女はうなだれたまま仲間に抱えられてその場を去った。
その3「落胆する」
「期待や希望どおりにならずがっかりすること。」という意味の、「落胆する」という言葉。「胆」とは、人間の体の中で勇気であったり、度胸が生じるところという意味です。そうした場所が「落ちる」のですからやはり、がっかりしているということになります。
どちらかと言えば、自らが希望しているもの、こうなってほしいという期待がある事柄が、叶わなかった時の失望感を表して使われる単語です。
代表選出は間違いないと思われていただけに、健太はひどく落胆した。
その4「くじける」
「手足の関節に無理な力が加わって、関節やその周りを痛める。捻挫(ねんざ)する。」ということから転じて「勢いや意欲がそがれる。」という意味も持つ「くじける」という言葉。希望に向かって努力をするなど、継続してきたことへの勢いや意欲的な心が折れてしまうような状態を表現して使われます。
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