どこの海が一番しょっぱいの?
上記の要因を踏まえて、一体どこの海が一番しょっぱいのかを見ていきましょう!
世界一しょっぱい海はどこ?
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Plumbago – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
世界で最も塩分濃度が高い海として知られているのは、イスラエルとヨルダンの国境に位置する「死海」です。塩分濃度は衝撃の33%。一般的な濃口醤油の濃度が15〜17%ですから、なんと「醤油の2倍しょっぱい」という驚愕の塩分濃度!しかし、実は死海は海ではなく「湖」です。乾燥地帯に位置しているため蒸発する水の量が多く、流入する河川はあるのに流出する河川がありません。そのため塩分がどんどん凝縮していき、33%という驚異的な塩分濃度になっています。ではちゃんとした「海」の中で、もっとも塩分濃度が高いところはどこでしょう?
それは死海のすぐ近くにある「紅海」です。紅海も死海と同じように乾燥地帯に位置しているため蒸発量が多く、流入する河川もありません。また紅海とインド洋と繋ぐ海峡は幅が30kmほどしかないので、海水の出入りもあまり無いのです。そのため海水が「煮詰まる」状態になり、塩分濃度は3.6〜3.8%と平均的な海水より0.1〜0.3%高くなっています。
五大洋を比べてみよう!
image by Study-Z編集部
五大洋である太平洋・大西洋・インド洋・北極海・南極海を比較すると大西洋が最もしょっぱい海です。これは蒸発した水分がアフリカ大陸やユーラシア大陸を超えてインド洋や太平洋側で降水してしまうからだと考えられています。一方太平洋で蒸発した水分はロッキー山脈やアンデス山脈で降水し、再び太平洋に戻るので、塩分濃度は上昇しないのです。
黒潮と親潮しょっぱいのはどっち?
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では日本付近の海ではどこの海がしょっぱいのでしょうか?
日本周辺の海域には黒潮と親潮というふたつの大きな海流が存在しています。黒潮は蒸発量が多く降水量が少ない亜熱帯地方から流れて来るので、親潮よりも塩分濃度が高く「しょっぱい」海水の流れです。したがって塩分濃度が高いのは、沿岸を親潮が流れる北日本の太平洋側ではなく、黒潮や黒潮の分流である対馬海流沿岸の西日本側。
また日本国内で最も塩分濃度が高いのは、黒潮の流れのど真ん中にある琉球列島周辺になります。夏季の塩分濃度を比較すると関東近海が約3.35%なのに対し、沖縄周辺の海域は約3.45%です。桜木先生が「沖縄の海がしょっぱい」と感じたのは、かなり鋭い指摘だと言えます!
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