
「機を失する」
「網を張る」の対義語としては「機を失する」(きをしっする)が挙げられるでしょう。意味としては「よい機会を逃す。」ですから、準備という意味は含まれていませんが、機会を逃すという意味で対義関係にあることがわかります。
「spread one’s net」
「網を張る」を英語で言い回す場合、「spread one’s net」が挙げられるでしょう。意味としては「(人を探すために)広く網を張る」、「広範囲に探す」としても使用可能です。以下に例文を見てみましょう。
・Now that you’ve spread your net, be careful about how you handle and limit the scope of information you release. The culprit group will soon get the hint and flee under our feet.
せっかく網を張っているんだから、情報の公開範囲の限定や取り扱いには用心しろよ。犯人グループはすぐにヒントを掴んで、俺らの足元から逃げていくぞ。
・In order to edit a book, you have to spread your net to that writer, and Kenta is only slowing you down.
書籍を編集するためにはあの作家に網を張らないといけないのに、健太は足手まといにしかなってないよ。
・If all you want to do is smile and say hello, it doesn’t have to be you. There are other ways to do it, such as using your contacts to spread your net.
相槌と合いの手打って愛想笑いするだけだったら、君じゃなくていいんだよ。もっと人脈使って網を張るとか、方法があるだろう。
「網を張る」を使いこなそう
この記事では「網を張る」の意味・使い方・類語などを説明しました。簡単に復習しておきましょう。
「網を張る」は何らかの事件の犯人や捕えたい人物を準備して待ち構える際に使用する言葉でした。ビジネスシーンでも日常生活でも、人を探したり捕まえたりしなければいけない時は、多数の人と調整して「網を張る」必要がありますから、何かあった時のために日ごろから人間関係や信頼を構築しておくことが重要ですね。