端的に言えば「網を張る」の意味は「待ち構える」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
建設系広報誌の企画や校閲を6年経験したMaicodoriを呼んです。一緒に「網を張る」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/Maicodori
建設系広報誌の企画・校閲などに6年以上携わり、言葉の意味や使い方を調べることが得意なWEBライター。年間100冊を超える豊富な読書量も活かし、「網を張る」の意味をわかりやすく伝える。
「網を張る」の意味は?
「網を張る」には、次のような意味があります。
1. 魚・鳥などを捕るために網を仕掛ける。
2. 犯人を捕らえたり、目的の人物をつかまえたりするために、手配をして待ち構える。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「網を張る」
「網を張る」は「あみをはる」と読み、慣用句としては2の意味のように、何らかの事件の犯人や捕えたい人物を準備して待ち構える際に使用する言葉です。もちろん1の意味のように、物理的に網を張って魚や鳥を捕る際にも使用します。
「網を張る」の語源は?
次に「網を張る」の語源を確認しておきましょう。この語源は明確で、上述したように元々「網を張る」は魚や鳥を捕まえるために物理的に張っていた網のこととして使っていたのですが、それが「人物を捕える」意味に派生したと考えられます。
実際に「網」には物理的な網以外にも、「捕らえたり、取り締まったりするために張りめぐらしたもの。」といった意味がありますから、覚えておきましょう。
「網を張る」の使い方・例文
「網を張る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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