
2つともお金に関する仕事というイメージですが、具体的にはどのような違いがあるかイメージが湧かないよな。違いはずばり「監査」と「税金」ようですが、詳しく見ないと分かりにくいようです。
今回はそんな2つの職種の違いについて、仕事内容や資格取得までの流れ、就職先の違いについて金融オタクライター「けい」と一緒に解説していきます。
- 公認会計士と税理士の違いとは
- 公認会計士とは→監査の時に活躍する
- 税理士とは→税金のスペシャリスト
- 年収に違いはある?
- 資格取得までの流れについて知っておこう
- 受験資格について知っておこう
- 公認会計士の資格取得までの流れは?
- 税理士の資格取得までの流れは?
- 試験内容と合格基準を教えて
- 公認会計士・税理士のその他の業務や将来性について知りたい
- 公認会計士は監査の仕事以外には何があるの?
- 税理士は税金以外の仕事には何があるの?
- 公認会計士と税理士の仕事の将来性は?
- 就職状況について
- 公認会計士の就職先は?
- 税理士の就職先は?
- 就職できなかった場合の就職先はある?
- どちらも魅力的な仕事です
この記事の目次

ライター/けい
気になる箇所は確実に理解できるまで調べ続けることができる。身内に税理関係の仕事をしている人がいる。
公認会計士とは→監査の時に活躍する
公認会計士とは主に監査業務に取り組みます。
監査業務とは「企業が提示ているお金や経営規則に偽りがないかをチェックすること」です。特に会計において、企業は「財務諸表」を作成して公開しますが、公認会計士が財務諸表をチェックして「この財務諸表は正しい」と証明します。また、監査業務は公認会計士の独占業務であり、他の職種が行うことはできません。
ちなみに財務諸表とは「1年間の経営状態や財政状態などをまとめた書類」です。
税理士とは→税金のスペシャリスト
税理士は納税や節税などについての相談や代行を行います。例えば年末調整などでは税金の処理をする必要がありますよね。この面倒な手続きを税理士は代行して行ってくれます。
また最近では、フリーランスで仕事を受注する人も増えてきました。フリーランスで働く場合は税金の対応も自身で行う必要がありますが、税金の支払い方法等について相談に乗っていただくことが可能です。
ちなみに「税務の相談」や「税理代行」「税に関する書類の作成」は税理士の独占業務に該当するため、他の職種は行うことはできません。
年収に違いはある?
公認会計士の年収は平均700万円で、税理士の年収は600~700万円とデータ上ではわずかに公認会計士の方が年収が高い結果となっております。しかし、実際には就職先(大手と中小企業では給与や賞与が変わってきます)によっても年収は変動するため、参考値程度であることを把握してください。
公認会計士と税理士は共にお金に関する仕事ではありますが、公認会計士は主に「監査に携わる仕事」で、税理士は財務諸表などで示されている金額にかかる「税金について処理する仕事」です。公認会計士は財務諸表を公正に判断する仕事で、税理士は税金に対するアドバイス等をしてくれます。
資格取得までの流れについて知っておこう
この章では公認会計士と税理士を目指すにあたっての流れについて解説していきます。
受験資格について知っておこう
公認会計士と税理士の受験資格について紹介していきます。まず公認会計士の受験資格についてですが、結論から言えば「なし」です。つまり誰でも受験することができます。
一方で、税理士の受験資格は主に以下3パターンです。
・学識による受験資格
・資格による受験資格
・職歴による受験資格
(引用元;国税庁)
公認会計士と違い、税理士の受験資格はきちんと定められています。
それぞれを要約すると学識による受験資格とは「大学や短大で特定の単位を履修する」こと。資格による受験資格とは「簿記関係の最上級資格をもっている(日商簿記検定であれば1級)」こと。職歴による受験資格とは「法人や銀行などの会計・税理士や公認会計士の補助に2年以上従事する」ことです。
つまり、受験前にはお金に対する知識を深めておく必要があります。
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