
サイ科
最後はサイ科。現生のサイのなかま5種でこの科が構成されています。
5種のサイとは、シロサイ、クロサイ、スマトラサイ、ジャワサイ、インドサイ。その多くが絶滅の危機に瀕しているのが現状です。

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絶滅した奇蹄類たち
奇蹄類で現在生き残っている種は、上記の3つの科に含まれ、個体数が減少傾向にあるものが多くいます。ですが、過去の地球ではこの奇蹄類が多様化し、繁栄した時代があったんです。

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新生代の古第三紀中ごろあたりから、奇蹄類が広く繁栄したことが、多くの化石からわかっています。ところが、新第三紀にはいってからは徐々にその数を減らしていきました。地球の寒冷化などが原因とみられています。また、人類の登場によってさらなる影響を受けたことは、先に述べたとおりです。
シカやキリンは?
皆さんの中には、ウマのようにすらりとした脚をもったシカやキリンが奇蹄類に含まれていないことを意外に感じる方もいるでしょう。シカとキリンは偶蹄類のなかまであり、分類学的には鯨偶蹄目(げいぐうていもく)というグループに属します。鯨偶蹄目にはウシなどの動物が含まれているのですが…これはまた別の機会にお話ししましょう。