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奇蹄目も、ウマ目と言ってしまうと「ウマのなかま」のイメージが強いですよね。ですが、ウマとは姿が大きく異なる動物が含まれているのが実際のところです。分かりやすさ優先でウマ目という言葉を使うこともありますが、奇蹄目という名称も併記しておく方が良いと思います。
まあ、そもそも”分類群”なんていうものも、人間が勝手に考えているグループ分けなんですけどね。あまり気にしすぎず、それぞれの生物にきちんと向き合う、という考え方でもよいでしょう。
奇蹄類の特徴
では、ここからは奇蹄類の動物に当てはまる代表的な特徴をご紹介していきます。
あしの指が奇数本
奇蹄類という名前の由来は、あしの指の数にあります。
一部に例外がありますが、奇蹄類はあしの指(とくに後ろ脚)の数が1本、または3本になっているのです。
私たちがもつ5本指に置き換えると、親指と小指(第1指と5指)が退化。体重は、おもに中指(第3指)にかかります。
発達した蹄
指の先にある爪はよく発達し、かたい蹄(ひづめ)になっています。これは、ウマの蹄を思い浮かべていただくとわかりやすいですね。
この蹄という特徴は奇蹄類だけでなく、偶蹄類(ぐうているい)とよばれる動物のグループにも当てはまるものです。そのため、奇蹄類と偶蹄類はまとめて有蹄類(ゆうているい)とよばれます。
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