今日は「生チョコとトリュフの違い」について見ていきます。
生チョコとトリュフの違いを明確に分かるか?言えるヤツはきっと少ないでしょう。今日勉強することで、自分がチョコを買いたい時に生チョコとトリュフ、どちらが欲しいのかを理解できるようになるはずです。
今回は各国から様々なデザートの輸入を手掛ける現役商社マンMIYABIと一緒に解説していきます。

ライター/MIYABI

某大手商社の食品部門に勤務する現役営業ウーマン。主にヨーロッパの食材の営業・マーケティングに携わる。デザート・お菓子類はこれまで最も担当年月が長いカテゴリー。商品選定と品質チェックのため毎日のようにデザートを食べている。

生チョコとトリュフの違いは2点!「コーティング」と「形」

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生チョコとトリュフの違い、それは分かるようで分からないもののひとつですよね。やわらかくなめらかな口どけは同じですが、その違いを分けるのは「コーティングの有無」と「形」です。その違いを詳しく説明していきましょう。

違い1:コーティングされるているかどうか

生チョコとトリュフ、その基本となる違いの一つが「周囲がコーティングされているかどうか」という点です。生チョコは、その具材となるチョコレートを冷やし固めただけのものであるに対し、トリュフは生チョコにさらにチョコレートを流しかけたもの。つまり、同じ中身にさらに一層加え、二層仕立てにしたものがトリュフ。よってトリュフは、コーティングによって異なる食感と味わいが楽しめるようにできているのです。

違い2:形が「四角か丸か」

生チョコとトリュフの違いでもう一点挙げられるのがその形状でしょう。生チョコは四角、トリュフは丸い球体をしたものです。とはいえ、近年では生チョコで丸い形のものも見かけることもあります。ですが、トリュフでスクエア型をしたものは見られません。よって、基本的には「生チョコは四角、トリュフは丸い」という理解でいいでしょう。

紛らわしいのはどちらも「ガナッシュ」がベースだから

なぜ生チョコとトリュフの違いが分かりづらいのでしょうか。それは、生チョコもトリュフも共に「ガナッシュ」をベースの材料としているからです。ガナッシュとは、チョコレートを溶かし、そこに生クリームを加えたもの。生チョコとはこのガナッシュを冷やして固めたもので、トリュフはこのガナッシュの外側に、もう一層チョコレートをコーティングして作ったものを指します。よって、食感の似ている生チョコとトリュフが紛らわしいと感じるのです。

\次のページで「生チョコの特徴と作り方」を解説!/

生チョコの特徴と作り方

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ではここからは、生チョコの特徴やその始まり、材料や作り方を見てきましょう。

生チョコは石畳をイメージしたお菓子

生チョコは口どけなめらかなチョコレート。石畳をイメージして作られたもので、四角く一口サイズにカットされているのが特徴です。普通のチョコレートに生クリームが加えられるため、なめらかな食感となっています。ただし、生クリームによって水分量が多くなるためあまり日持ちはせず、冷蔵保存が必須のお菓子です。

生チョコの始まりはジュネーブ

生チョコの始まりはやはりヨーロッパ!スイスのジュネーブがその起源とされています。1930年代にジュネーブのチョコレート店が、やわらかい一口サイズのチョコレートを「パヴェ・ド・ジュネーブ(ジュネーブの石畳)」として発売したのがその始まりです。その後、1947年に創業したスイスの「ステットラー」により生チョコの概念が各地へ広がりました。ステットラーのチョコレートは今でも世界中で愛されています。

「発祥は日本」と言われるワケは?

その起源はスイスにあるとされる生チョコですが、実は発祥地は「日本」と言われます。その理由は2点。1点目は、最初にジュネーブで作られたやわらかいチョコレートには生クリームが入ってなかったとされる点。2点目は、日本のある店で生み出された舌触りがいいチョコレートが、日本の公正取引委員会で定める「生チョコの規定に基づく初」に該当したと考えられるためです。よって生チョコは日本が発祥とされているようですね。しかし、生チョコの原型ははるか昔からヨーロッパにあったものと考えると、ここの判断は難しいところですね。

材料と作り方はシンプル

さて次に、生チョコの作り方について見てきましょう。生チョコの作り方は意外にシンプルです。生チョコの材料はチョコレートと生クリームがベース。チョコレートを高温にならないように湯煎し、そこに生クリームを加えて混ぜ、バットに移して冷蔵庫で冷やし固めます。適度に冷えたら一口サイズにカットし、ココアパウダーをふるって終わりです。ハチミツや洋酒を混ぜて作る場合もありますし、粉砂糖や抹茶を振ることもあります。とはいえ、工程自体はそれほど難しくありません。よって、自宅で気軽に作ってみるにはいいですね。

トリュフの特徴と作り方

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トリュフは生チョコの材料にコーティングを施したお菓子です。ここからはその特徴や作り方をご説明しましょう。

\次のページで「トリュフは高級キノコに似せたフランス発祥のお菓子」を解説!/

トリュフは高級キノコに似せたフランス発祥のお菓子

トリュフとは、正しくは「トリュフチョコレート」の略です。丸く成型したガナッシュを、さらに一層コーティングをしたチョコレート菓子を指します。トリュフは19世紀の終わりにフランスで作られたもので、あの高級食材であるキノコのトリュフに似せて作られました。よって、その名前もキノコのトリュフから命名されたものです。ですが、トリュフの見た目を模して作られたものというだけで、その中身にトリュフは入っていません。

コーティングはチョコだけじゃない!その作り方と材料

基本となるトリュフの作り方は、生チョコの作り方がベースです。ガナッシュを作るところまでは同じで、このガナッシュを一口分ずつ小分けし冷やした後、球状に丸めてミルクチョコレートでコーティングします。  

ただし、現在はガナッシュもコーティングも種類は多様です。ガッシュはシンプルなチョコレート味だけでなく、キャラメルやヘーゼルナッツペーストを混ぜたもの、またフルーツピューレをベースにしたのものなど様々。またコーティングにはチョコレートのみならず、ナッツ類やココナッツを砕いたものなども使用され、その種類は非常に豊富です。

作る?買う?作ってみるなら生チョコ、買うならトリュフがおススメ!

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生チョコとトリュフ、作ってみる?それともやっぱり買う?などと考えることはありませんか?初心者ならどうすべきか、その理由を含めて説明していきましょう。

理由1:初心者にも生チョコ作りはハードル低め

デザート作り初心者の場合、手作りにオススメなのが生チョコです。リッチな味わいの割に、作り方が簡単なのがその理由。ポイントとなるのはチョコレートの湯煎温度ですが、これを高温にし過ぎなければ難易度は高くありません。また、今後トリュフ作りも挑戦してみたい場合には、その練習にもなるのでオススメです。

理由2:トリュフは硬すぎる事象多発!

トリュフ作りは生チョコに比べて工程も多く、トラブルも起きやすい商品。よって、お店で買うことをオススメします。よくあるのが、仕込んで固めてみたら硬すぎてしまった、丸めようとしても溶けてうまくいかない、といった問題です。手直しも可能ですが、既にこの状況は初心者には相当な負担。そもそもやり直してもうまくできるとも限りません。万一バレンタイン用に作っていたなら、その焦りたるや…。もう投げ出したくなるかもしれませんよね。そのため、初心者の場合なら、トリュフは買うのをおすすめします。

理由3:バリエーション豊富なトリュフは一粒ごとに味を楽しめるから

トリュフは買う方がオススメとするにはポジティブな理由もあります。それは、お店のトリュフは味のバリエーションがとても豊富であるというです。トリュフはガナッシュをチョコレートコーティングしたものが基本。しかし、今やガナッシュもコーティングも使用される素材は様々で、そのバリエーションは多岐に渡ります。つまり、トリュフはお店の創意工夫を感じられるポイントでもあるのです。よってお店で購入することで、一粒一粒全て違う味で楽しむことも可能。これは手作りにはない大きなメリットです。よって、トリュフの味そのものを楽しみたい場合は、是非ともお店で購入してみて下さい。

\次のページで「「作ることを楽しみたい」のか「味を楽しみたい」のかを決めよう!」を解説!/

「作ることを楽しみたい」のか「味を楽しみたい」のかを決めよう!

生チョコとトリュフは、共にベースにはガナッシュを使用たお菓子のため、基本的には同じような味わいを楽しむことができます。ですが、トリュフは自分で作るには少しハードルが高いもの。よって、生チョコやトリュフを食べたいと思った時に大切なのは、何を目的としているかをはっきりさせることです。人にあげるために気持ちを込めて手作りしたいのであれば、失敗の少ない生チョコはいいですね。ですが、味そのものを楽しむことの方が優先であれば、生チョコもトリュフも様々なお店の味を少しずつ試し、好みの一つを探してみることをお勧めしますよ!

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雑学食べ物・飲み物

生チョコとトリュフの違いは2点!特徴や材料・レシピ、手作りにオススメはどちらかまでデザートのプロがわかりやすく解説!

今日は「生チョコとトリュフの違い」について見ていきます。
生チョコとトリュフの違いを明確に分かるか?言えるヤツはきっと少ないでしょう。今日勉強することで、自分がチョコを買いたい時に生チョコとトリュフ、どちらが欲しいのかを理解できるようになるはずです。
今回は各国から様々なデザートの輸入を手掛ける現役商社マンMIYABIと一緒に解説していきます。

ライター/MIYABI

某大手商社の食品部門に勤務する現役営業ウーマン。主にヨーロッパの食材の営業・マーケティングに携わる。デザート・お菓子類はこれまで最も担当年月が長いカテゴリー。商品選定と品質チェックのため毎日のようにデザートを食べている。

生チョコとトリュフの違いは2点!「コーティング」と「形」

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生チョコとトリュフの違い、それは分かるようで分からないもののひとつですよね。やわらかくなめらかな口どけは同じですが、その違いを分けるのは「コーティングの有無」と「形」です。その違いを詳しく説明していきましょう。

違い1:コーティングされるているかどうか

生チョコとトリュフ、その基本となる違いの一つが「周囲がコーティングされているかどうか」という点です。生チョコは、その具材となるチョコレートを冷やし固めただけのものであるに対し、トリュフは生チョコにさらにチョコレートを流しかけたもの。つまり、同じ中身にさらに一層加え、二層仕立てにしたものがトリュフ。よってトリュフは、コーティングによって異なる食感と味わいが楽しめるようにできているのです。

違い2:形が「四角か丸か」

生チョコとトリュフの違いでもう一点挙げられるのがその形状でしょう。生チョコは四角、トリュフは丸い球体をしたものです。とはいえ、近年では生チョコで丸い形のものも見かけることもあります。ですが、トリュフでスクエア型をしたものは見られません。よって、基本的には「生チョコは四角、トリュフは丸い」という理解でいいでしょう。

紛らわしいのはどちらも「ガナッシュ」がベースだから

なぜ生チョコとトリュフの違いが分かりづらいのでしょうか。それは、生チョコもトリュフも共に「ガナッシュ」をベースの材料としているからです。ガナッシュとは、チョコレートを溶かし、そこに生クリームを加えたもの。生チョコとはこのガナッシュを冷やして固めたもので、トリュフはこのガナッシュの外側に、もう一層チョコレートをコーティングして作ったものを指します。よって、食感の似ている生チョコとトリュフが紛らわしいと感じるのです。

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