この記事ではミニトマトとプチトマトの違いについてみていきます。どちらもトマトの中でも小さく、サラダやマリネなどのさまざまな料理にも使われている夏野菜の代表というイメージがあるよな。ずばりこの2つはトマトの種類か商品名かの違いのようですが、混同される理由や栄養価の比較、サイズによるトマトの分類などなど調べてみると他にも違いがあるみたいです。
今回は夏野菜の定番、ミニトマトとプチトマトの違いを、鮮度の見分け方も合わせて確認しつつ、専業主婦歴10年の料理好きライターささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

普段から料理やお菓子作りが好きな、子ども3人を育てる専業主婦。栄養の高さや身体によいという食品を、なんでも料理に取り入れている健康オタクでもある。

ミニトマトとプチトマトは同じではない!

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サラダやスープなどの料理に彩りをそえるのにはぴったりな野菜といえば、ミニトマトやプチトマトです。よく家庭菜園や学校の夏休みの課題などでも育てられている反面、甘みと酸味のある独特な味やゼリー状の食感が苦手だというお子さんもいらっしゃると思います。このミニトマトとプチトマトは小さいトマトという認識はありますが、言い方の違いだけで同じトマトを指すのでしょうか?

ミニトマトは小さいトマトの総称

ミニトマトとは、一つ10gから30gで直径にすると3cm前後ほどのトマトの総称です。飛行機の機内食用のトマトとして栽培されていたものが、昭和50年代ごろから一般家庭にも広まっていきました。トマトは品種に関係なく、サイズによって呼び方が分類されているのです。さまざまな品種がありますが、小さいサイズのトマト全体を指してミニトマトと言うのですね。

プチトマトはミニトマトの品種の一つで商品名

プチトマトとは、ミニトマトの中の一つの品種になります。タキイ種苗株式会社がミニトマトの品種改良で誕生した品種を、商品名に「プチトマト」と名付けて販売していました。当時はとても人気が出て、プチトマトという商品名が有名になりますが、さらに品種改良された甘くて栽培しやすい他のミニトマトも出てきたため、平成19年には販売終了となりました。

商品名のプチトマトがなぜ広まったの?

都心の団地やマンションに人が集中しだした高度経済成長期、ベランダで植物や野菜を栽培する人が増えました。そこを狙って販売されたプチトマトが大ヒットします。それまでは大玉のトマトが主流でしたが、そのプチトマトのヒットをきっかけにミニトマトの品種も増えていき、市場でも普及していきました。プチトマトという分かりやすい商品名や見た目のイメージから、未だにミニトマトのことをプチトマトと呼ぶ人もいるようで、その名称でも通用してしまうため耳にする機会が多いですよね。

\次のページで「トマトのサイズの違いは?」を解説!/

トマトのサイズの違いは?

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トマトの原産地は南アメリカのアンデス地方で、そこからサイズや味もさまざまなトマトが品種改良されていきました。サイズは大きく分けて3種類に分類されており、それらの定義や特徴などをご紹介します。

大玉トマトは200g以上のトマト

1番大きく200g以上のトマトは大玉トマトと分類されます。見た目は赤色をしていますが果肉はピンク色をしており、さっぱりとした甘味と酸味の両方のバランスが良く、主に日本では生食用として親しまれ食されていますよね。

大玉トマトで有名な品種には、日本の桃太郎やファーストトマトなどがあります。

中玉トマトは50g前後のトマト

大玉トマトよりも食べやすいサイズに改良されたのが、50g前後の中玉トマトでミディトマトとも呼ばれています。トマトは小さくなるほど糖度や栄養価もぎゅっと凝縮されるように高くなりますので、中玉トマトは大玉よりも甘くてトマトの味わいが濃厚に楽しめますよ。

中玉トマトで有名な品種には、フルティカやアメーラなどの栽培方法によって糖度を高くしたフルーツトマトとも呼ばれるものがあります。

小玉トマトは30g以下のトマト

ミニトマトがこの小玉トマトに分類され、30g以下の小さいトマトを指します。色も形も豊富で、赤や黄色などはスーパーでも見かけることがありますが、オレンジや緑、白や黒いミニトマトまで色鮮やかな種類があり、見た目にも楽しめるのがミニトマトの特徴。糖度も9%から12%と他のサイズのトマトと比べてとても高く、フルーツ感覚で食べてしまえる味と、お弁当にも彩りを添えるサイズ感で人気がありまよね。

小玉トマトで有名な品種には、アイコやキャロルセブンなどがあります。

トマトとミニトマトの栄養価の違いは?

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トマトとミニトマトは含まれる栄養価はほとんど同じですが、サイズの違いによる栄養価の量に差があります。大玉のトマトの方がたっぷりと栄養が詰まっているかと思いきや、その逆のようです。

\次のページで「トマトよりもミニトマトの方が栄養価が高い!」を解説!/

トマトよりもミニトマトの方が栄養価が高い!

トマトに含まれる主な栄養素は、βカロテン、リコピン・カリウム・ビタミンC・食物繊維で、とても栄養バランスの優れた野菜の一つです。特に栄養素は皮に多く含まれており、大玉のトマトよりも皮の面積の多いミニトマトの方が栄養豊富と言われています。これを知ってからは我が家もずっとミニトマト派です!

新鮮なトマトを選ぶ際の見分け方は?

新鮮なトマトを見極めるポイントは、まずはヘタの状態を確認しましょう。青々とした緑の濃いヘタのものが新鮮で、ヘタが乾いてへたれているものは収穫から日にちが経っている事があります。全体的には皮にシワなどがなくハリがあり、色は先端からヘタの方まで均一に赤いものが新鮮で栄養素も豊富に含まれている証拠です。たまにパック入りのトマトを買ってきて開けてみると、ヘタのまわりが赤くないものがあります。切って食べてみてもやはり赤くない部分は固くて熟していないので、そんな時は常温で少しでも置いておき、追熟させると良いでしょう。

ミニトマトや普通のトマトの違いを知って、日々の食事に取り入れよう!

ミニトマトとプチトマトの違いは、小さいトマトの総称かその一部の品種の商品名かということがわかりましたね。残念ながらミニトマトの人気の火付け役となったプチトマトは現在はもう食べることはできませんが、他にも多くのミニトマトの品種がありますので、この機会にさまざまな色や形のミニトマトを試してみてはいかがでしょうか。プランターなどで比較的簡単に栽培できますので、家庭で育ててみるのもより楽しくおいしく味わえるはずです。

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3分で分かるミニトマトとプチトマトの違い!言い方の違い?トマトの種類やサイズの違い、栄養価など専業主婦歴10年の料理好きライターがわかりやすく解説

この記事ではミニトマトとプチトマトの違いについてみていきます。どちらもトマトの中でも小さく、サラダやマリネなどのさまざまな料理にも使われている夏野菜の代表というイメージがあるよな。ずばりこの2つはトマトの種類か商品名かの違いのようですが、混同される理由や栄養価の比較、サイズによるトマトの分類などなど調べてみると他にも違いがあるみたいです。
今回は夏野菜の定番、ミニトマトとプチトマトの違いを、鮮度の見分け方も合わせて確認しつつ、専業主婦歴10年の料理好きライターささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

普段から料理やお菓子作りが好きな、子ども3人を育てる専業主婦。栄養の高さや身体によいという食品を、なんでも料理に取り入れている健康オタクでもある。

ミニトマトとプチトマトは同じではない!

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サラダやスープなどの料理に彩りをそえるのにはぴったりな野菜といえば、ミニトマトやプチトマトです。よく家庭菜園や学校の夏休みの課題などでも育てられている反面、甘みと酸味のある独特な味やゼリー状の食感が苦手だというお子さんもいらっしゃると思います。このミニトマトとプチトマトは小さいトマトという認識はありますが、言い方の違いだけで同じトマトを指すのでしょうか?

ミニトマトは小さいトマトの総称

ミニトマトとは、一つ10gから30gで直径にすると3cm前後ほどのトマトの総称です。飛行機の機内食用のトマトとして栽培されていたものが、昭和50年代ごろから一般家庭にも広まっていきました。トマトは品種に関係なく、サイズによって呼び方が分類されているのです。さまざまな品種がありますが、小さいサイズのトマト全体を指してミニトマトと言うのですね。

プチトマトはミニトマトの品種の一つで商品名

プチトマトとは、ミニトマトの中の一つの品種になります。タキイ種苗株式会社がミニトマトの品種改良で誕生した品種を、商品名に「プチトマト」と名付けて販売していました。当時はとても人気が出て、プチトマトという商品名が有名になりますが、さらに品種改良された甘くて栽培しやすい他のミニトマトも出てきたため、平成19年には販売終了となりました。

商品名のプチトマトがなぜ広まったの?

都心の団地やマンションに人が集中しだした高度経済成長期、ベランダで植物や野菜を栽培する人が増えました。そこを狙って販売されたプチトマトが大ヒットします。それまでは大玉のトマトが主流でしたが、そのプチトマトのヒットをきっかけにミニトマトの品種も増えていき、市場でも普及していきました。プチトマトという分かりやすい商品名や見た目のイメージから、未だにミニトマトのことをプチトマトと呼ぶ人もいるようで、その名称でも通用してしまうため耳にする機会が多いですよね。

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