この記事では「見るに見かねる」について解説する。

端的に言えば見るに見かねるの意味は「見ていて安心できない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「見るに見かねる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「見るに見かねる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「見るに見かねる」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「見るに見かねる」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。

「見るに見かねる」の意味は?

「見るに見かねる」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載が収録されています。こちらの一部引用をまず確認していきましょう。

1.はたで見ていられない。見ていて安心できない。「—・ねて注意する」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「見るに見かねる」

「見るに見かねる」は側で見ていられない、見ていて安心できないという意味をもった言葉です。他人の行動等を側で見ていて安心できず、我慢できないといった感情を表現しています。黙ってみていることができず、口出し・手出しするといった場面でよく使われていますね。

自分から見れば危うい他人の行動にやきもきし、見ていて安心できない。「見るに見かねる」はこういった場面で使われています。基本的に書籍・新聞等の文章中に登場することが多い表現です。語彙力を高めていくためにも、この機会にしっかりと意味を捉えて覚えておきましょう。

「見るに見かねる」の語源は?

次に「見るに見かねる」の語源を確認しておきましょう。残念ながら「見るに見かねる」の語源ははっきりしていないようです。語源は明らかになっていないと覚えておきましょう。「見るに見かねる」の「見かねる」は、黙って見ることができない、平気で見ていることができないという意味をもった言葉です。

「見かねる」という言葉は、古くから使われている表現となっており、また現在でも日常的に使用されていますね。「見るに見かねる」よりも、より一般的に使用されている言葉となっています。「見るに見かねる」とあわせて、こちらの表現についても覚えておきましょう。

\次のページで「「見るに見かねる」の使い方・例文」を解説!/

「見るに見かねる」の使い方・例文

「見るに見かねる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.道路で子どもがボール遊びをしているのを見かけ、見るに見かねて注意する。
2.危うい手つきで料理する息子を、見るに見かねて世話を焼く。
3.弟にキツく当たる母を見て、見るに見かねて助け舟を出す。

「見るに見かねる」は例文のように、誰かの様子を側で見ていて安心できず、我慢できないという意味をもった言葉です。人の様子を見ていて心配になり、手出しや口出しすることを我慢することができない。「見るに見かねる」はこうした場面によく使われている慣用句となっています。

基本的には「見るに見かねて」といった形で、その後に我慢できずとってしまった行動を書くことが多いですね。見ているだけでは我慢できず、どうしても世話を焼いてしまう。「見るに見かねる」を実際に使用する場合は、こうしたニュアンスに注意して使用していきましょう。

「見るに見かねる」の類義語は?違いは?

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続いて「見るに見かねる」の類義語・違いについて確認していきましょう。「見るに見かねる」の類義語をいくつかピックアップしました。関連するよく似た表現との違いを確認することで、「見るに見かねる」という言葉の機能をより深く理解することができます。

その1「聞くに堪えない(きくにたえない)」

「聞くに堪えない」は聞き苦しく、聞いていられないという意味をもった言葉です。こちらは聞いていることが耐えられないという意味をもった言葉となっており、「見るに見かねる」とよく似た意味をもった類義語となっています。使用する場面・細かいニュアンス等に違いがあるため注意しましょう。

\次のページで「その2「目も当てられない」」を解説!/

その2「目も当てられない」

「目も当てられない」はあまりに酷く、悲惨な状態で見ていられないことを意味する言葉です。こちらも見ていられないという意味をもった言葉となっており、「見るに見かねる」と少し似た意味をもった類義語となっています。こちらは酷く、悲惨な状態からという点に注意し使い分けていきましょう。

その3「見るに堪えない」

「見るに堪えない」はみじめ、悲惨な状態でまともに見ていられないという意味をもった言葉です。こちらも見ていられないという意味をもった言葉となっており、「見るに見かねる」と少し似た意味をもった類義語となっています。特にみじめな様子から見ていられないことを表すという点に注意しましょう。

その4「耐え難い(たえがたい)」

「耐え難い」は苦しく、我慢することができないという意味をもった言葉です。我慢することができないという意味をもった言葉となっており、こちらも「見るに見かねる」と少し似た意味をもった類義語となっています。こちらは強い苦しさを示すニュアンスに注意していきましょう。

「見るに見かねる」の対義語は?

つづいて「見るに見かねる」の対義語についても確認していきましょう。「見るに見かねる」には明確に対義語とされている語はありません。しかしその意味から連想してみると次の単語が思い浮かびます。

「安心する」

「安心する」は気がかりなことがなく、心が安らぐことを意味する言葉です。「見るに見かねる」が、見ていて不安・心配に駆られ、安心することができない意味を表していたのに対して、こちらは不安・心配がなく安心することを意味しています。対義語として、こちらもあわせて覚えておきましょう。

「見るに見かねる」の英訳は?

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つづいて「見るに見かねる」の英語訳についても確認していきましょう。

\次のページで「「can't stand watching」」を解説!/

「can't stand watching」

「can't stand watching」は見ていることに我慢ができないという意味をもった英フレーズです。こちらは日本語の「見るに見かねる」と同様に、様子を見ていて安心することができないことを表現することができます。「見るに見かねる」の英語表現として、こちらもあわせて覚えておきましょう。

「見るに見かねる」を使いこなそう

この記事では「見るに見かねる」の意味・使い方・類語などを説明しました。「見るに見かねる」は人の様子を側で見ていて、安心することができない気持ちを表現した慣用句です。「見るに見かねて〜〜する」といった形で使われることが多く、我慢できず手出し・口出しするという場面で広く使われています。

また類義語には「聞くに堪えない」、「目も当てられない」、「見るに堪えない」、「耐え難い」などがありました。それぞれ少しづつニュアンスが違うため、細かい意味や使われる場面を確認しつつ、使い分けていきましょう。今回の記事が皆さんの参考になっていれば幸いです。

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国語言葉の意味

【慣用句】「見るに見かねる」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説!

この記事では「見るに見かねる」について解説する。

端的に言えば見るに見かねるの意味は「見ていて安心できない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「見るに見かねる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「見るに見かねる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「見るに見かねる」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「見るに見かねる」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。

「見るに見かねる」の意味は?

「見るに見かねる」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載が収録されています。こちらの一部引用をまず確認していきましょう。

1.はたで見ていられない。見ていて安心できない。「—・ねて注意する」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「見るに見かねる」

「見るに見かねる」は側で見ていられない、見ていて安心できないという意味をもった言葉です。他人の行動等を側で見ていて安心できず、我慢できないといった感情を表現しています。黙ってみていることができず、口出し・手出しするといった場面でよく使われていますね。

自分から見れば危うい他人の行動にやきもきし、見ていて安心できない。「見るに見かねる」はこういった場面で使われています。基本的に書籍・新聞等の文章中に登場することが多い表現です。語彙力を高めていくためにも、この機会にしっかりと意味を捉えて覚えておきましょう。

「見るに見かねる」の語源は?

次に「見るに見かねる」の語源を確認しておきましょう。残念ながら「見るに見かねる」の語源ははっきりしていないようです。語源は明らかになっていないと覚えておきましょう。「見るに見かねる」の「見かねる」は、黙って見ることができない、平気で見ていることができないという意味をもった言葉です。

「見かねる」という言葉は、古くから使われている表現となっており、また現在でも日常的に使用されていますね。「見るに見かねる」よりも、より一般的に使用されている言葉となっています。「見るに見かねる」とあわせて、こちらの表現についても覚えておきましょう。

\次のページで「「見るに見かねる」の使い方・例文」を解説!/

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