
世界の類例は?

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土偶と埴輪の類例は世界にも見て取れます。
土偶の類例としては、オーストリアのウィレンドルフのビーナスが挙げられるでしょう。旧石器時代後期の遺跡から発見され女性像で、その使用目的も豊穣祈願。
埴輪の類例としては、かの有名な中国の兵馬俑が挙げられるでしょう。形象埴輪と同様に兵士や馬を象っていますね。ただし、埋葬者とともに副葬されたものである点が埴輪との相違点。日本でいうところの副葬品は、銅鏡が挙げられます。
土偶と埴輪の違いは製作年代と役割!
縄文時代に女性を象り、豊穣を祈願して作られた土偶と、古墳時代に魔除けとして作られた埴輪。普段の生活の中ではなかなかお目にかかれない両者ですが、定期的に展示・催し物が開かれています。博物館に足を運び、歴史のミステリーに浸ってみるのもよいでしょう。土偶が破壊されている理由など、いつか明らかになって欲しいものですね。