
RAMとROMは何が違う?その特徴やメモリを増やす方法を雑学好きライターがわかりやすく解説
- RAMとROMの違いをざっくり解説!
- RAMとはコンピューターの「作業場」でデータの書き換え・消去が可能
- ROMとは保存されているデータの書き換え・消去ができないメモリ
- RAMとROMの役割の違い!
- RAMとはコンピューターの「作業場」
- ROMはスマホでは「内部ストレージ」を意味する
- ROMはフラッシュメモリも含む
- RAMとROMは内部データの保存期間が違う
- RAMの保存期間は「処理中」のわずかな間だけ
- ROMの保存期間は半永久的
- RAMとROMと「ストレージ」の関係
- RAMの容量を増やす方法は?
- RAMの容量を確認する方法
- パソコンの場合
- スマートフォンの場合
- RAMとROMはデータの保存期間と使われ方が違う
この記事の目次

ライター/ねぼけねこ
法学部出身。某大組織での文書作成・広報部門での業務に10年以上従事し、IT・プログラミング分野の歴史にも詳しい。
RAMとROMの違いをざっくり解説!
コンピューターの記憶装置の一種であるRAMとROMには、どのような違いがあるのでしょうか。まず最初に、両者の違いをざっくり説明します。
RAMとはコンピューターの「作業場」でデータの書き換え・消去が可能

image by iStockphoto
RAM(ラム)という名前は「Random Access Memory」(ランダムアクセスメモリ)の略称として使われています。コンピューターが動いている時、その中ではデータを書き換えたり、読み込んだり……とさまざまな「作業」が行われていますが、この時の「作業場」として機能しているのがRAMです。
また、RAMは記憶装置とも呼ばれています。何を記憶するのかというと、コンピューターが動いている時に、必要なデータを一時的に記憶・保存するのです。そしてRAMの中でそのデータの書き換えや消去などの作業が行われることになります。
記憶装置であると同時に「作業場」でもあるというのはこのような意味です。コンピューターの作業中にRAMに保存されたデータは、電源が切られると全て消去されます。
ROMとは保存されているデータの書き換え・消去ができないメモリ
ROM(ロム)は「Read Only Memory(リードオンリーメモリ)」の略称です。「Read Only」という名前からも分かりますが、これはデータの書き込みができません。コンピューターによる「読み取り」「読み出し」だけができるメモリです。
ROMの代表例としては、ゲームソフト、音楽CDなどが挙げられます。一定の年代以上の人の中には、ファミコンのカセットが「ロムカセット」と呼ばれていたり、コンパクトディスクが「CD-ROM」と呼ばれていたのを覚えている方も多いでしょう。
RAMとROMの役割の違い!
RAMはデータの「読み・書き」ができるメモリのことで、一方のROMは「読み」専用のメモリのことです。
RAMは、コンピューターが何らかの処理を行う時の「作業場」で、RAMの中に何か大事なデータがあるわけではありません。そこをさまざまなデータが処理され、通り過ぎていくわけです。
一方のROMは、そこに入っているデータはすでに固定されており、データを出し入れすることはできません。データを機械で読み取り、再生するだけです。RAMとROMは名前が似ているものの、使われ方やその役割は全く違います。
RAMとはコンピューターの「作業場」
コンピューターの「作業場」にあたるRAMが使われるのは、例えばWeb画面の表示、文書の閲覧や編集、ゲームプレイなどです。それらの作業時にデータやプログラムがRAM上に一時保管され、電源が切られるとすべて自動的に消去されます。
よって、RAMの容量が大きいと、複数のアプリを同時に開いたり、たくさんのデータをまとめて処理したりと、並行して様々な作業が可能です。小さい作業机よりも、大きい作業机の方が多くの仕事ができるのと同じことですね。
\次のページで「ROMはスマホでは「内部ストレージ」を意味する」を解説!/