「雷を落とす」の使い方・例文
次に「雷を落とす」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1. 「あの温厚で知られるM先生が授業で雷を落としたんだって。」
「先生も人間だからね。時には、感じたまま大声で叱ってもいいと思うよ。」
2. 「そうだな。子供の頃を思い出しても父親から雷を落とされたことはないな。
一方で、母からはしょっちゅう、雷を落とされていたわ。
その場の感情をストレートに出すタイプだから。」
「雷を落とす」は、「先生が生徒に対して」あるいは、「親が子どもに対して」など、強い立場の人が弱い立場の人に大声で叱りつける状態を表す慣用句なのです。
「大目玉を食らわす」
「雷を落とす」は、「大声を出して叱りつけること」でしたが、同じように上から目線で相手に対して叱りつける別の表現に「大目玉を食らわす」(おおめだまをくらわす)があります。人が「目玉」(めだま)を大きくするのは、怒るときや驚いたときが多いですよね。大目玉を食らわすは、「大きな目をひんむいて、ひどく叱ること」なのです。また、「雷を落とす」と同様に「大目玉を食らわす」のも目上の人で下へ叱るときに使われますね。「大目玉を食らわす」は、例えば、「お父さんが放蕩(ほうとう)息子をしかりつける」、「上司が部下を叱る」「先生が宿題をやってこなかった生徒をしかるような場合によく使われます。
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