国語言葉の意味

【慣用句】「草を結ぶ」の意味や使い方は?例文や類語を元塾講師がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「草を結ぶ」について解説する。

端的に言えば草を結ぶの意味は「野宿する」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

塾講師を経験したナギセを呼んだ。一緒に「草を結ぶ」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ナギセ

塾講師経験のあるライター。もちろん国語も教えた経験あり。国語好きを生かし、楽しく解説する。

「草を結ぶ」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 80401257

それでは早速「草を結ぶ」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「草を結ぶ」の意味は?

「草を結ぶ」には、次のような意味があります。

1.旅で野宿する。
2.恩に報いる。結草。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「草(くさ)を結(むす)ぶ」

初めて聞く方も多いかもしれません。なかなか耳にしない慣用句ですよね。しかもそれぞれ全く違う意味です。野宿するというのはなんとなく想像できると思います。恩に報いるという意味に関しては、次の語源で紹介していきますよ!

「草を結ぶ」の語源は?

次に「草を結ぶ」の語源を確認しておきましょう。

1の意味の野宿をするというのは、旅の安全を祈って草を結んだ古代の習俗からきているといわれています。

2の意味は、『春秋左伝』の中の、娘を助けてもらった父の霊が草を結んで恩人の敵をつまづかせて恩返ししたという故事からきているようです。

同じ慣用句ですが、意味も由来も全く違うので面白いですね!

「草を結ぶ」の使い方・例文

「草を結ぶ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.時期も悪くなく、あたたかいのでこのあたりで草を結ぶ。
2.漫画家になるまでにお世話になった人へ、草を結びたい。
3.火事が起きても自分が無事だったのは隣の家族のおかげなので、できることで草を結ぶ。

1は野宿するの意味で「草を結ぶ」を使っています。2と3の例文は恩に報いるの意味で「草を結ぶ」を使っていますよ。読み比べてみましょう!意味をしっかり理解していれば読むことの出来る文章です。

\次のページで「「草を結ぶ」の類義語は?違いは?」を解説!/

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