端的に言えば足を抜くの意味は「ある環境から抜ける」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
塾講師を経験したナギセを呼んです。一緒に「足を抜く」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ナギセ
塾講師経験のあるライター。もちろん国語も教えた経験あり。国語好きを生かし、楽しく解説する。
「足を抜く」の意味は?
「足を抜く」には、次のような意味があります。
好ましくない関係を打ち切る。不本意な環境から抜け出す。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「足(あし)を抜く」
あまり聞かない表現かもしれません。関係を断ったり環境を変えたりする際に「足」という言葉が入ることが多いですね。他にも「足」を使った慣用句は多いですよ。調べてみてください!
「足を抜く」の語源は?
次に「足を抜く」の語源を確認しておきましょう。
芸者・女郎が店から廃業することを「足抜き」といいました。そこで、泥沼のような商売から抜け出すことを足抜きといったものですから、現在の意味になったのでしょう。
「足を抜く」の使い方・例文
「足を抜く」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.現在の馴れ合った友だち関係から足を抜く。
2.怪我をして、無理やりやらされていたサッカーから足を抜くことができた。
3.足を抜いてフリーで活動した方がいい。
〇〇から足を抜くという使い方が一般的です。だれか他の相手に「足を抜いたほうがいい」という言い方をすることもできます。
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