この記事ではかぼすとすだちの違いについてみていきます。どちらも酸っぱかったり、料理の香り付けに使うイメージがあるよな。違いはずばり大きさのようですが、産地によって香り・酸味が違うなど調べてみるといろいろあるみたいです。

今回はそんな日本料理に欠かせない果実の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライター熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりかぼすとすだちの違い

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日本料理で見かける「かぼすとすだち」ですが、はっきり違いがわかる方は多くないでしょう。違いを知ると、「なるほど」とスッキリすると思います。はじめにざっくり違いを紹介いたしますね。

かぼす:ゆず近縁の柑橘

かぼすはミカン科ミカン属で、大分県で生産しています。緑が鮮やかな果実です。1個の重さが約140gで、テニスボールくらいの大きさになります。酸味が強くさまざまな、料理の酸味・香り付けにぴったりですよ。

すだち:小ぶりの柑橘

すだちもミカン科ミカン属で、徳島県で生産されています。1個の重さは40gほどで、かぼすよりも一回り小さく、ゴルフボールほどの大きさです。若い実は風味がよいといわれていて、皮ごと料理に使われることがあります。

特徴1:かぼすとすだちの香りは?

ざっくりかぼすとすだちの違いについて紹介してきましたが、香りの違いについてはっきりわかる方は少ないでしょう。香りの違いを知れば、どちらをどの料理に使うか参考にできますよ。

かぼすの香りは控えめ

かぼすの香りは控えめで、爽やかな酸味を感じます。酸味が苦手な方でも、美味しく味付けできますよ。さっぱりとする酸味を活かす料理や、果汁をジュースにするのもおすすめです。白身魚のように、上品な食材の風味を損なわずに使えます。

\次のページで「すだちは独特な香り」を解説!/

すだちは独特な香り

すだちは独特な香りで、ライムのような香り高さがあります。そのため、魚・肉など香りの強い食材と合いますよ。香りを楽しむために、皮の部分をお吸い物や松茸と合わせると、上品な香りがたってよく合います。

特徴2:かぼすとすだちの酸味は?

かぼすとすだちの香りについてわかりましたね。では、より繊細な酸味については、どうでしょうか。この章では、酸味の違いを紹介いたします。料理にかぼすとすだちが出てきましたら、ぜひ酸味を味わってください。

かぼす:まろやかな酸味

かぼすはまろやかな酸味があり、さまざまな料理を引き立ててくれます。味が目立つことなく、優しい酸味です。料理に使う際はポン酢に果汁を絞ったり、いくつも絞ってジュースとしたりするのが、美味しくておすすめですよ。

すだち:さっぱりとした酸味

すだちはさっぱりとした酸味があり、皮にはカルシウムが豊富に含まれています。絞ってかけるなら、焼き魚・天ぷら・大根おろし・漬物・海藻サラダなどがおすすめです。スライスするなら、日本酒・カクテル・チューハイなどが美味しいですよ。

\次のページで「かぼすとすだちの栄養は?」を解説!/

かぼすとすだちの栄養は?

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かぼすとすだちについて、理解が深まってきましたね。どちらも似ている柑橘類ですが、栄養成分に違いはあるのでしょうか。この章では、含まれる栄養成分について紹介いたします。健康や美容に興味のある方は必見です。

クエン酸・ビタミンCなど

かぼすとすだちには、ほぼ同じ栄養成分が含まれています。代表的な成分は、クエン酸・ビタミンCです。果汁にはクエン酸が含まれ、疲労回復の効果があります。ビタミンCの効果は、シワやシミ予防・美白効果などです。

【すだちとかぼすの効能】

・減塩効果
・疲労回復効果
・美肌効果
・抗酸化作用
・アロマセラピー効果
・抗肥満効果

かぼすとすだちの値段

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かぼすとすだちの違いを知り、「実際に料理で使用したい」と思われる方もいるのではないでしょうか。これからの季節お鍋にも使えそうですよね。この章では、値段について紹介しますので、ぜひ購入の参考にしてください。

1kgあたり数百円から数千円

かぼすとすだちは、ほぼ同じ値段です。1年を通して冷蔵品やハウス栽培物が流通していますが、流通量の多い時期は値段が安くなります。旬の8~10月は1kgあたり数百円で流通していて、ハウス栽培のものが流通する時期は、1kgあたりの卸売価格は数千円です。

【余談】かぼすとすだちに似ている柑橘類は?

最後にかぼずとすだちに似ている、他の柑橘類も紹介いたします。香り付けによく使われる、シークワーサーとゆずについての紹介です。さまざまな柑橘類を知って、料理のバリエーションを増やしていってください。

\次のページで「シークワーサーは沖縄県の特産品」を解説!/

シークワーサーは沖縄県の特産品

シークワーサーは、99%以上が沖縄県で生産しているものです。「シークワーサーといえば沖縄」と思い浮かびますよね。ミカン科ミカン属の香酸柑橘類になります。収穫時期によって用途が変わり、酢の物は8~9月・原液は10~12月・生食用12月下旬~2月です。

ゆずの生産地は高知県

ゆずの生産地は高知県で、高知県のゆずは「ほんゆず」という名前です。寒い地域で栽培できることから、東北以南で広く生産されています。原産は中国の長江上流域ですが、現在では消費・生産とともに日本が最大です。

かぼすとすだちの違いは大きさと産地

かぼすとすだちの違いは、「大きさと産地」によります。かぼすは大分県で生産され、テニスボールほどの大きさです。すだちは徳島県で生産され、かぼすより一回り小さいゴルフボールほどの大きさになります。

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雑学食べ物・飲み物

3分でわかるかぼすとすだちの違い!香りや酸味・栄養や値段の違いなどを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説

この記事ではかぼすとすだちの違いについてみていきます。どちらも酸っぱかったり、料理の香り付けに使うイメージがあるよな。違いはずばり大きさのようですが、産地によって香り・酸味が違うなど調べてみるといろいろあるみたいです。

今回はそんな日本料理に欠かせない果実の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライター熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりかぼすとすだちの違い

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日本料理で見かける「かぼすとすだち」ですが、はっきり違いがわかる方は多くないでしょう。違いを知ると、「なるほど」とスッキリすると思います。はじめにざっくり違いを紹介いたしますね。

かぼす:ゆず近縁の柑橘

かぼすはミカン科ミカン属で、大分県で生産しています。緑が鮮やかな果実です。1個の重さが約140gで、テニスボールくらいの大きさになります。酸味が強くさまざまな、料理の酸味・香り付けにぴったりですよ。

すだち:小ぶりの柑橘

すだちもミカン科ミカン属で、徳島県で生産されています。1個の重さは40gほどで、かぼすよりも一回り小さく、ゴルフボールほどの大きさです。若い実は風味がよいといわれていて、皮ごと料理に使われることがあります。

特徴1:かぼすとすだちの香りは?

ざっくりかぼすとすだちの違いについて紹介してきましたが、香りの違いについてはっきりわかる方は少ないでしょう。香りの違いを知れば、どちらをどの料理に使うか参考にできますよ。

かぼすの香りは控えめ

かぼすの香りは控えめで、爽やかな酸味を感じます。酸味が苦手な方でも、美味しく味付けできますよ。さっぱりとする酸味を活かす料理や、果汁をジュースにするのもおすすめです。白身魚のように、上品な食材の風味を損なわずに使えます。

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