ソフトクリームはアイスクリーム類
ソフトクリームとは和製英語で、英語では「soft serve ice cream」と言います。アメリカがソフトクリームをつくるサーブマシンを開発し、アメリカ軍から日本に伝わったそうです。
ソフトクリームはアイスクリームとほぼ同じ原材料で作られますが、アイスクリームよりも柔らかいなど作る工程が違うため、ソフトクリームと別の名前で呼ばれています。アイスクリームとほぼ同じということは、ソフトクリームも乳成分の配合によって「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」のいずれかに属するということになるでしょう。
ジェラートとソフトクリームの製法や味の違いは?
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ジェラートとソフトクリームはアイスクリームの中でも種類が違うということがわかりましたね。次からは2つがどのように作られているのか、製法や味の違いについて具体的にみていきます。仕上がりの違いのポイントは「オーバーラン」にありました。
オーバーランとは?
主にアイスクリームの製法は、材料をかき混ぜながら空気を抱き込んで凍らせていきますが、この時に入る空気の含有量のことを「オーバーラン」と言います。オーバーランが高いほど空気の含有量が高くきめの細かいなめらかな仕上がりになり、オーバーランが低いほど空気の含有量が低く密度のあるシャリっとした仕上がりになるのです。
一般的なアイスクリームのオーバーランは60~100%で、ふわっと軽い食感になっています。
ジェラートは低脂肪でオーバーランがが低く密度が高い
ジェラートの原材料やは乳製品・果汁・水・砂糖・安定剤・卵白などで、これらをかき混ぜながら凍らせていきます。ジェラートはオーバーランが35%未満と一般的なアイスクリームと比べて低いのが特徴の一つで、密度の高いねっとりとした食感で、素材の味も濃厚になるのです。
また乳脂肪分が4〜8%と低いためあっさりとしており、使う食材の本来の味を楽しめます。低カロリーとも言えるので、ダイエット中ならジェラートを選ぶと良さそうですね。
ソフトクリームはオーバーランが高くなめらかな口どけ
ソフトクリームの原材料は乳製品・砂糖・水飴などです。現在はこれらは「ミックス」と呼ばれ調合・殺菌されたものがパックになり販売されているそう。お店でフリーザーという専用の機械で撹拌させながら凍らせていきます。ソフトクリーム独特のあの形を保つためにオーバーランが40%前後に保たれていて、なめらかで口どけよく仕上がるのです。
乳脂肪分はジェラートに比べると高めで、乳製品の風味をより強く感じることができます。ミルク感を味わいたい方はソフトクリームがおすすめ。
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