M4AとMP3の違いは何?macやwindowsで変換はできる?音楽データについて雑学好きライターがわかりやすく解説
- M4A MP3の特徴をざっくり解説
- M4A:音声データを圧縮したもので音質がよい
- MP3:音声データを圧縮したもので容量が小さい
- M4AとMP3の違いは?
- M4AとMP3は「音質と重さ」が違う
- M4AとMP3は「汎用性と知名度」も違う
- M4AとMP3のメリットとデメリットは?
- M4Aのメリット
- M4Aのデメリット
- MP3のメリット
- MP3のデメリット
- M4AをMP3に変換する方法は?
- macで変換する場合
- windowsで変換する場合
- M4AとMP3の再生方法は?
- M4AはAndroid端末を除く標準的なプレーヤーで再生できる
- MP3は標準的なプレーヤーで再生できる
- M4AとMP3のどちらを使うといい?
- M4Aは「データの音質」を重視する人向け
- MP3は「データの軽さ」を重視する人向け
- M4AとMP3の違いはなぜ生まれた?その歴史は?
- M4AとMP3はデータの重さや音質に差があるので好みで使い分けるとよい
この記事の目次
ライター/ねぼけねこ
法学部出身。某大組織での文書作成・広報部門での業務に10年以上従事し、IT・プログラミング分野の歴史にも詳しい。
M4A MP3の特徴をざっくり解説
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最初に、M4AとMP3の両者の特徴を、簡単に確認しておきましょう。どちらも「音声データ」あるいは「音楽データ」と呼ばれるデジタルデータの一種なのですが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?
M4A:音声データを圧縮したもので音質がよい
M4Aは音声データの記録形式の一種で、その大きな特徴はMP3と比べて音質が良いという点です。
音声や音楽を録音したデジタルデータの中には、人の耳では聴き取れないレベルのものを含む雑音が含まれています。私たちが普段、スマホやPCで聴く音楽データはこうした雑音を取り除く「圧縮」という処理が施されており、M4Aもその一種です。
MP3:音声データを圧縮したもので容量が小さい
MP3は正式名称を「MPEG1 Audio Layer-3」といい、これもM4Aと同様に圧縮処理によって雑音を取り除いた音声データです。もともとの音声データをMP3形式に圧縮することで、もとのデータの10分の1にまでサイズを縮めることができます。
M4AとMP3の違いは?
M4AとMP3の違いは、専用のプレーヤーで再生したときの「音質」と、データそのものの「重さ」、対応している再生ソフトの数(汎用性)、そして「知名度」の4つに大別できます。
M4AとMP3は「音質と重さ」が違う
M4AとMP3はどちらも圧縮された音楽データですが、再生した時の音質はM4Aの方がいいと言われています。もともとM4AはMP3が進化したものなので、音楽データとしてMP3よりも高品質に作られているのです。
音楽が1秒間再生される間のデータ量を示す「圧縮率」という単位でM4AとMP3を比べてみると、MP3よりもMA4の方が圧縮率が高いという結果になります。よって同じ再生時間で考えるとM4Aの方がデータの密度が高いので、M4AはMP3に比べて重いのです。
デジタルデータとはいえ、含まれている物質の密度が高ければ高いほど重さが増すのは、アナログな物理の世界と同じなんですね。
M4AとMP3は「汎用性と知名度」も違う
M4AとMP3は音楽データです。よって、再生するには専用のアプリやプレーヤーなどの再生ソフトが必要になりますが、M4AとMP3はそれぞれ対応しているソフトにも違いがあります。M4Aの方が、再生ソフトが限られているのです。
もともとM4Aは、Apple社が自社の機器の中で利用することを想定して開発されました。よってiPhone、iPad、iPodなどのApple社製のデバイスでは再生可能です。またその他のWindows Media PlayerやVLCなどの標準的なプレーヤーでも再生できるのですが、一部の古いプレーヤーやAndroidでは再生できません。Youtubeにはアップロードできない点も特徴的です。
これに対してMP3ファイルは多くのPC、プレーヤー、モバイルデバイスで再生することができ、汎用性はMP3の方が抜群だと言えます。この汎用性の高さと、データの軽さゆえの扱いやすさ、歴史の長さなどから、知名度もMP3の方が上です。
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