自分が作りたいものがマフィンとカップケーキのどちらだか分かっているか?何が違うのか言えるでしょうか?今日一緒にこのテーマを学ぶことで「どちらのレシピを調べたらいいかよく分からない」という悩みが解決するはずです。
今回は各国から様々なデザートの輸入を手掛ける現役商社マンMIYABIと一緒に解説していきます。
- 違いはズバリ「パンかケーキか」
- 違いの理由1:マフィンは「パンの一種」なので美しいトッピングはナシ!
- 違いの理由2:材料の配合比に違いあり
- 「マフィン」は素朴なクイックブレッド
- 特徴は「甘いパン」にも「おかずパン」にもなること
- 実はアメリカ式とイギリス式の2種類ある
- 材料とレシピ:植物油を使用してざっくりと混ぜる
- 「カップケーキ」はお手軽なミニサイズのケーキ
- 特徴は「ふんわりとした食感」「華やかなデコレーション」
- 材料とレシピ:バター・卵・砂糖多めでキメ細かく
- ついでに「マドレーヌ」と合わせて違いを知っておこう
- マドレーヌはフランス発祥の焼き菓子
- マフィン・カップケーキ・マドレーヌの違いのまとめ
- 違いを知って作りたいものを決めよう!
この記事の目次
ライター/MIYABI
某大手商社の食品部門に勤務する現役営業ウーマン。主にヨーロッパの食材の営業・マーケティングに携わる。デザート・お菓子類はこれまで最も担当年月が長いカテゴリー。商品選定と品質チェックのため毎日のようにデザートを食べている。
違いはズバリ「パンかケーキか」
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マフィンとカップケーキの違いをズバリ言うと、それは「パンかケーキか」の違いです。 要はゴハン向けかデザート向けかの違いでしょう。二つは使用される主な材料は同じです。では、なぜその違いが生じているのでしょうか。以下で詳しく説明しますね。
違いの理由1:マフィンは「パンの一種」なので美しいトッピングはナシ!
マフィンはパンの一種、カップケーキはケーキの一種とされています。マフィンは「速成のパン」であるため、朝ごはんなどで食べられる「食事的要素」が強いものです。よって、甘さは控えめで見た目も素朴。デコレーションなども特になく、焼き上がったそのままで食べられます。
対して「カップケーキ」はケーキの一種。よって「デザート的要素」が強く、焼き上がった後にアイシングなどで華やかなトッピングが施されることが多いのです。
違いの理由2:材料の配合比に違いあり
マフィンとカップケーキでは、使用される材料はほぼ同じです。ただしその配合比には違いがあります。マフィンは小麦粉が多め。なんと油脂分の2倍近くの量が使用されます。また、その油脂分もバターではなく植物油が使われることが多く、結果的にさっぱりとした味わいに仕上がるのです。これに対しカップケーキはバター・卵・砂糖もたっぷりで、小麦粉と同じ程度の比率で作られます。よって、マフィンはパンの代わりにもなるような比較的ずっしりと重めな食感に、カップケーキはケーキのようなふんわり軽やか食感となるのです。
「マフィン」は素朴なクイックブレッド
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マフィンが何かを簡単に表現するならば、それは「ずっしりとした素朴なクイックブレッド」。マフィンはパンの一種のため、見た目は華美ではなく素朴で、ざっくりとた食感が特徴です。ここからはそのマフィンの成り立ちについて見ていきましょう。
特徴は「甘いパン」にも「おかずパン」にもなること
マフィンは、ブルーベリーやチョコレートなどが入った甘めのものから、ほうれん草やニンジン、チーズの入った少し塩気のあるものまで様々。要するにパン屋さんと同じで、甘いパンからおかずパンもあるという具合です。パン屋さんに並ぶような顔ぶれだと思えば、朝食に食べられるというのも納得ですね。それだけ食事的要素を含むのがマフィンと言えるでしょう。
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