この記事ではピエロとクラウンの違いについてみていきます。どちらもサーカスや遊園地で見かける、愉快イメージがあるよな。会話の有無のようですが、種類によってメイク・語源が違うなど調べてみるといろいろあるみたいです。

今回はそんな観客を喜ばせる存在として、欠かせない道化師の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライター熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりピエロとクラウンの違い

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ピエロの存在は知っていても、「クラウンは聞いたことがない」という方がいるかもしれません。どちらも似た存在ですが、実は違いがあります。この章では、ざっくりピエロとクラウンについての紹介です。

ピエロはおバカな振りをする

ピエロはおバカな振りをします。滑稽な役を演じ会場を沸かす、サーカスで重要な役割です。派手な衣装に奇抜な白塗り・涙メイクという、目立つ恰好でおどけたり、転んだりします。

クラウンは皆を喜ばせ楽しませる

クラウンは、皆を喜ばせ楽しませる存在です。ピエロと違い、涙メイクはせず楽しそうな雰囲気を表現します。活躍の場は、芸の披露や司会です。わざとふざけておどけたり、客をいじって笑いをとったりします。

特徴1:ピエロとクラウンの意味

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ピエロとクラウンについてざっくりわかったので、次は意味を知りたいですよね。もう少し、詳しく意味を紹介します。この章ではピエロとクラウンが、どういった存在か簡潔にわかりますよ。

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ピエロ:クラウンの種類に含まれる

ピエロはクラウンの種類に含まれます。パントマイム・サーカス・喜歌劇などの登場人物です。人前で滑稽な振る舞いをし、笑い者になる人になります。悲しみを表現する、クラウンの役名がピエロです。

クラウン:道化師全般

クラウンは道化師全般で、「のろま・ばか・おどけ者・おどける・ふざける・田舎もの」という意味です。サーカスや大道芸などに登場するコメディアンになります。おどけ役の曲芸ができ、司会もする役者です。

特徴2:ピエロとクラウンの役割

もう少し詳しく、ピエロとクラウンの役割が知りたいですよね。この章では役割の違いを、簡潔に紹介します。道化師を見かけた際、ピエロかクラウンかの違いがわかるようになりますよ。

ピエロ:滑稽な役を演じる

ピエロの役割は、滑稽な役で会場を沸かすことです。場面転換の際、観客を飽きさせないために生まれました。コミカルな動作だけで笑いを取ります。サーカスにおいて重要な役割です。

クラウン:隙間時間を埋める役割

クラウンもピエロと同じく、隙間時間を埋める役割です。違う点は、ピエロは言葉を発しませんが、クラウンは観客と会話します。司会として客いじりをし、巧みな話術で笑いを誘う明るいキャラクターです。

特徴3:ピエロとクラウンの語源

ピエロとクラウンの特徴をだいぶ理解できたと思うので、続いてはそれぞれの語源について紹介します。語源を知っている方は多くないでしょう。知ると歴史的な背景が見えてきますよ。

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ピエロ:イタリアの即興喜団員の名前

ピエロの語源は、イタリアの即興喜団「コメディア・デラルテ」に所属する、劇団員の名前です。劇団員の名前はイタリア語で、ペドロリーノ(Pedrolino)といいました。ペドロリーノが訛りピエロットとなり、最終的にピエロになります。

クラウン:もともとは「土の塊」

クラウンはclod(土の塊)という意味で、土だらけの身なりから「田舎者」を表していました。貴族にとって田舎者が滑稽に見えたことから、クラウンは「滑稽な人」に繋がります。

特徴4:ピエロとクラウンの由来

ピエロとクラウンの語源を紹介しましたが、「もっと詳しく歴史的背景を知りたい」という方もいるでしょう。この章ではより詳しく理解できるよう、由来について紹介します。

ピエロの由来はペドロリーノ

ピエロの由来は先述にあった、ピエロの語源と言われているペドロリーノです。劇団で人気の、アルレッキーノという道化師の相方でした。ペドロリーノは内気で無言な召使役で、白いメイクして飛んだり跳ねたりしていたといいます。

クラウンの由来はサーカスの役者

クラウンの由来はサーカスの役者です。18世紀頃イギリスのサーカスで、演目間の待ち時間を楽しませるために、役者が登場します。その役者が自身を「クラウン」と名乗ったのが最初です。

ピエロとクラウンのメイク

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ピエロとクラウンのメイクは同じに見えますが、実は違いがあります。それは「涙があるかないか」です。この章ではメイクが違う理由について、簡潔に紹介します。ピエロ・クラウンの豆知識を知れますよ。

\次のページで「ピエロの顔には涙がある」を解説!/

ピエロの顔には涙がある

顔に涙のメイクがあればピエロになります。涙の理由は、馬鹿にされることで観客の笑いを取ってますが、心の底では傷つき悲しんでいるからです。他にも「人のことを思いやり流す涙」や「人の心の痛みを知って流す涙」の意味も含まれているといいます。

クラウンの顔に涙はない

涙のメイクがなければ、クラウンになります。クラウンのメイクは3種類あり、目や口の周りだけが白い「オーギュスト」、白メイクをベースに目・鼻・口に色を付ける「ホワイトフェイス」、放浪者や警官、消防士など実際の人物をモデルにした「キャラクター」などです。

ピエロとクラウンの違いは涙メイク

一目でピエロとクラウンの違いがわかるのは、涙メイクです。ピエロはクラウンの一種で、涙が付いている無言の悲しい道化師になります。クラウンはおどけて人を楽しませる、陽気でおしゃべりな道化師です。

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3分でわかるピエロとクラウンの違い!意味や役割・語源や由来の違いなどを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説

この記事ではピエロとクラウンの違いについてみていきます。どちらもサーカスや遊園地で見かける、愉快イメージがあるよな。会話の有無のようですが、種類によってメイク・語源が違うなど調べてみるといろいろあるみたいです。

今回はそんな観客を喜ばせる存在として、欠かせない道化師の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライター熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりピエロとクラウンの違い

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ピエロの存在は知っていても、「クラウンは聞いたことがない」という方がいるかもしれません。どちらも似た存在ですが、実は違いがあります。この章では、ざっくりピエロとクラウンについての紹介です。

ピエロはおバカな振りをする

ピエロはおバカな振りをします。滑稽な役を演じ会場を沸かす、サーカスで重要な役割です。派手な衣装に奇抜な白塗り・涙メイクという、目立つ恰好でおどけたり、転んだりします。

クラウンは皆を喜ばせ楽しませる

クラウンは、皆を喜ばせ楽しませる存在です。ピエロと違い、涙メイクはせず楽しそうな雰囲気を表現します。活躍の場は、芸の披露や司会です。わざとふざけておどけたり、客をいじって笑いをとったりします。

特徴1:ピエロとクラウンの意味

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ピエロとクラウンについてざっくりわかったので、次は意味を知りたいですよね。もう少し、詳しく意味を紹介します。この章ではピエロとクラウンが、どういった存在か簡潔にわかりますよ。

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