今回は「しらす ちりめんじゃこ」の違いについて解説していきます。しらすといえば、大根おろしと一緒に醤油をかけて食べたり、ご飯の上にのせてシラス丼として食べることが一般的で、ちりめんじゃこもまたふりかけなどご飯のお供として食べられることの多い食材です。そんな両者ですが、みんなはその違いをきちんと把握しているか?この記事ではしらすとちりめんじゃこの違いをはじめ、よく混同される小女子との違いについてを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

しらすとちりめんじゃこはともにイワシの稚魚!

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前提としてまずしらすとちりめんじゃこはともにイワシの稚魚で、一般的にカタクチイワサイやマイワシ、ウルメイワシの稚魚が両者に相当します。以下より、そんなしらすとちりめんじゃこの違いを見ていきましょう。

しらすとちりめんじゃこの違いは乾燥具合にあり!

結論から言うと、しらすとちりめんじゃこの違いはその乾燥具合にあります。乾燥の度合いによって釜揚げしらすや、しらす干し、ちりめんじゃこなどさまざまな呼び名に変化していく他、その呼称は地域差もあるので合わせて以下詳しく見ていきましょう。

1.しらす(釜揚げしらす):水分量8〜9割程度

まず一般的にしらすまたは釜揚げしらすと呼ばれているものは、その水分量が8~9割程度と言われています。釜揚げしらすは水揚げしたしらすを塩ゆでしたもので、水分量が多いことから保存があまり効きません。

2.しらす干し:水分量5〜7割程度

続いてしらす干しについてですが、しらす干しはその水分量が5~7割程度だと言われています。その名に「干し」がつくことからも分かる通り、しらす干しは釜揚げしらすを機械や天日で軽く干したものです。

\次のページで「3.ちりめんじゃこ:水分量5割以下」を解説!/

3.ちりめんじゃこ:水分量5割以下

ちりめんじゃこはしらす干しをさらに乾燥させたもので、その水分量は5割以下とされています。当然ながら水分量が少ない故に、釜揚げしらすと比較して食感が固めです。ですが、その分旨味が凝縮されているのが特徴になります。

しらすの呼称は地方によっても異なる!?

上記のように乾燥具合でその呼称が異なるしらすですが、地方によってもまたその呼び名が変化するそう。例えば、関東でしらす干しと呼ばれるものは「やわ干し、やわ乾」や「太白」ちりめんじゃこは関西では「上乾(じょうぼし)ちりめん」、関東では「かちり」と呼ばれることもあるそうです。

生しらすとは?

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しらすやちりめんじゃこに加え、よく耳にするのが「生しらす」。生しらすは、一般的に水揚げされた当日のみしか食べることのできない貴重な食べ物です。というのも、しらすは鮮度の落ちが早く、時間が経ってしまうと味が落ちてしまうのが理由になります。なので、新鮮な生しらすをお求めの方は事前に旬の時期や漁港近くのお店をチェックするのがおすすめです。

小女子(コウナゴ)/イカナゴとの違いは?

しらすやちりめんじゃこと同様に、混同しやすいワードとして「小女子(コウナゴ)」が挙げられます。小女子の正式名称は「イカナゴ」で、イカナゴが小女子と呼ばれるようになったのは諸説あるそうです。そんな小女子は、しらすよりも脂がのっていて魚臭さが強いのが特徴になります。逆にしらすは、小女子よりもあっさりしていて魚臭さが少ないです。

しらすとちりめんじゃこは栄養満点!

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共通してイワシの稚魚であるしらすとちりめんじゃこはその栄養価がものすごく高い食材です。主に含まれる栄養素としては、タンパク質カルシウムビタミンDなどが挙げられます。特にカルシウムの含有については牛乳よりも多く、牛乳が100gあたりに125mgのカルシウムを含有しているのに対し、しらすは100gあたり210mgものカルシウムを含有しているのです。そんな栄養満点のしらすを食する効果をまとめると以下の通り。

\次のページで「おすすめの食べ方は定番のしらす丼!またはチャーハン!」を解説!/

しらすの効果・効能

・セレンによる血栓症予防効果
・ビタミンB12による神経修復効果
・必須アミノ酸メチオニンによる美肌効果
・カルシウムやビタミンDによる骨や歯の形成促進効果

おすすめの食べ方は定番のしらす丼!またはチャーハン!

栄養満点のしらすですが、おすすめの食べ方はやはり定番の「しらす丼」。ごはんの上のトッピングにはしらすの他、ネギや卵をのせて甘めの丼タレで頂くのが個人的おすすめです。一方ちりめんじゃこの食べ方でおすすめなのが「チャーハン」。ごま油でちりめんじゃこ、卵、ねぎ、ご飯を炒め塩・胡椒で味付けするだけで美味しいチャーハンがいただけますよ。他にも、かき揚げにしたりパスタで使用するのもおすすめです。

【余談】ちりめんじゃこの名前の由来とは?

ここまでしらすとちりめんじゃこの違いを解説してきましたが、「ちりめんじゃこ」の語源について気になった方もいるのではないでしょうか。その答えは漢字表記にあり、ちりめんじゃこは漢字で「縮緬雑魚」と表されます。ちりめんは表面に細かなシワをつけた絹織物の「縮緬」に由来し「雑魚(ざこ)」というのは小さい魚(小魚)を意味しており、これが拗音化され「じゃこ」と言われるようになったそうです。

栄養豊富なしらすとちりめんじゃこ!色々な調理法で食そう!

この記事ではしらすとちりめんじゃこの違いについて解説してきました。おさらいすると、両者はともにイワシの稚魚でありその違いは乾燥具合にありました。ごはんにのせて食べても良し!お酒のつまみとして良し!チャーハンなどの炒め物にしても良し!のしらすとちりめんじゃこはタンパク質やカルシウムを豊富に含む栄養満点の食材です。美肌効果も期待できるので、特に女性にも食べてもらいた食材。ぜひこの機会に色々な調理法でしらすとちりめんじゃこを召し上がってくださいね。

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しらすとちりめんじゃこは実は同じ小魚!その違いは乾燥具合にあり!?小女子との違いも合わせて雑学大好き現役大学生がわかりやすく解説

今回は「しらす ちりめんじゃこ」の違いについて解説していきます。しらすといえば、大根おろしと一緒に醤油をかけて食べたり、ご飯の上にのせてシラス丼として食べることが一般的で、ちりめんじゃこもまたふりかけなどご飯のお供として食べられることの多い食材です。そんな両者ですが、みんなはその違いをきちんと把握しているか?この記事ではしらすとちりめんじゃこの違いをはじめ、よく混同される小女子との違いについてを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

しらすとちりめんじゃこはともにイワシの稚魚!

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前提としてまずしらすとちりめんじゃこはともにイワシの稚魚で、一般的にカタクチイワサイやマイワシ、ウルメイワシの稚魚が両者に相当します。以下より、そんなしらすとちりめんじゃこの違いを見ていきましょう。

しらすとちりめんじゃこの違いは乾燥具合にあり!

結論から言うと、しらすとちりめんじゃこの違いはその乾燥具合にあります。乾燥の度合いによって釜揚げしらすや、しらす干し、ちりめんじゃこなどさまざまな呼び名に変化していく他、その呼称は地域差もあるので合わせて以下詳しく見ていきましょう。

1.しらす(釜揚げしらす):水分量8〜9割程度

まず一般的にしらすまたは釜揚げしらすと呼ばれているものは、その水分量が8~9割程度と言われています。釜揚げしらすは水揚げしたしらすを塩ゆでしたもので、水分量が多いことから保存があまり効きません。

2.しらす干し:水分量5〜7割程度

続いてしらす干しについてですが、しらす干しはその水分量が5~7割程度だと言われています。その名に「干し」がつくことからも分かる通り、しらす干しは釜揚げしらすを機械や天日で軽く干したものです。

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