この記事ではバーボンとウイスキーの違いについてみていきます。どちらもアルコール度数が強かったり、癖の強いお酒なイメージがあるよな。違いはずばり原料・製法・生産地のようですが、分類によって呼び方が違うなど調べてみるといろいろあるみたいです。

今回はそんなお酒好きに欠かせないアルコールの違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライター熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりバーボンとウイスキーの違い

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お酒が好きでも、バーボンとウイスキーの違いを知っている方は、少ないかもしれません。この章ではバーボンとウイスキーの違いを、ざっくり紹介いたします。簡単に解説していきますね。

バーボンはウイスキーの一種

正式名称は「バーボン・ウイスキー」で、バーボンはウイスキーの一種です。アメリカ合衆国ケンタッキー州を中心に生産されています。原料は51%以上がトウモロコシで出来ていて、残りの構成は大麦・ライ麦・小麦などです。熟成時に「樽の内側を焦がす」のが、バーボン製法の特徴になります。

ウイスキーは蒸留酒

ウイスキーとは大麦・ライ麦・トウモロコシなどの穀物を、麦芽酵素で糖化し発酵させた蒸留酒のことです。ウイスキーとして販売するためには、アルコール度数40%以上、熟成年数3年以上をクリアしなければいけません。添加物や甘味料についても、厳しく制限されています。

特徴1:バーボンとウイスキーの原料は?

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ざっくりバーボンとウイスキーの違いがわかりましたが、何からできているのでしょうか。この章では、それぞれの原料について紹介いたします。原料を知ると、違いがはっきりとわかりますよ。

\次のページで「バーボン:51%以上のトウモロコシを原料とする」を解説!/

バーボン:51%以上のトウモロコシを原料とする

バーボンは51%以上のトウモロコシを原料としています。残りの原料は大麦・小麦・ライ麦といった穀物類です。熟成には内側を焼き焦がした、ホワイトオーク製の新樽を使用しています。

ウイスキー:原料は大麦・ライ麦・トウモロコシなど

ウイスキーの原料は、大麦・ライ麦・トウモロコシなどになります。原料の定義は「穀物が原料」「糖化・発酵・蒸留をしている」「木樽で熟成」です。生産国によってそれぞれ細かい規定があり、それらを満たしてはじめてウイスキーと名乗れます。

【ウイスキーの種類】

・大麦麦芽のみを原料とした「モルト・ウイスキー」
・スコットランドでつくられている「スコッチ・ウイスキー」
・アイルランドでつくられている「アイリッシュ・ウイスキー」
・アメリカ合衆国でつくられている「アメリカン・ウイスキー」
・主原料の穀物に大麦麦芽を加えて糖化・発酵させた「グレーン・ウイスキー」
・モルトウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしてつくられる「ブランデッド・ウイスキー」
・ライ麦を原料とした「ライ・ウイスキー」
・トウモロコシを原料とした「コーン・ウイスキー」

特徴2:バーボンとウイスキーの製法は?

バーボンとウイスキーの原料がわかりましたが、製法も気になりますよね。この章では、それぞれの製法の違いについて紹介いたします。製法を知れば、さらに理解が深まりますよ。

バーボン:熟成の際に樽の内側を焦がす

最初の作業は麦芽で糖化させた後、酵母を加えアルコールの発酵です。次に連続式蒸留器で、アルコール度数を80%以下となるように蒸留し、バーボンの原酒となる蒸留酒を製造します。最後の工程は、内側を焼き焦がしたホワイトオーク製の新樽で熟成です。

ウイスキー:蒸留液は木製の樽に詰められる

最初の工程は麦芽に含まれる酵素を利用し、デンプンの糖化させます。次の工程は、これをろ過し麦汁を得て、出芽酵母による発酵です。そうすると、アルコール度数7〜8%の「ウォッシュ」と呼ばれる液体になります。蒸留液は木製の樽に詰められ、数年以上の熟成で完成です。

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特徴3:バーボンとウイスキーの生産地は?

バーボンとウイスキーは、海外でしか生産していないのでしょうか。この章では、それぞれの生産地を紹介いたします。バーボンとウイスキーの背景を知ると、より興味が湧いてくるでしょう。

バーボン:アメリカケンタッキー州バーボン郡

バーボンの生産地は、アメリカケンタッキー州バーボン郡の「バーボン」です。バーボンは、フランス語でブルボンと読みます。アメリカの独立後、フランスの援助に感謝の意味を込めて、ルイ王朝のブルボン家名をケンタッキー州の地名に残しました。

ウイスキー:5カ国が世界的なウイスキー生産地

ウイスキーの生産地は、日本・アメリカ・スコットランド・カナダ・アイルランドです。この5カ国が世界的なウイスキー生産地になり、「5大ウイスキー」と呼ばれています。

バーボン・ウイスキーの美味しい飲み方は?

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バーボン・ウイスキーの違いを知り、「美味しい飲み方を知りたい」という方もいるでしょう。この章では、それぞれの美味しい飲み方を紹介いたします。自宅でもお店でも、試しに飲んでみてください。

バーボンは立ち上る香りを楽しむ

美味しいバーボンの飲み方は、割合「バーボン1:水1」です。室温のバーボンをグラスに適量注ぎ、同じ量の冷えていないミネラルウォーターを注ぎます。冷えると香りが立ちにくくなりますので、氷は入れません。グラスを軽く揺らすと、立ち上るバーボンの香りを楽しめます

ウイスキーを最も美味しく飲む方法はストレート

ウイスキーの美味しい飲み方は、ストレートに飲む方法です。ツウの方は「ウイスキーを最も美味しく飲む方法はストレート」といいます。ウイスキー本来の味を楽しめるので、お酒の質や特徴がダイレクトに伝わるでしょう。

\次のページで「バーボン・ウイスキーおすすめの銘柄」を解説!/

バーボン・ウイスキーおすすめの銘柄

バーボン・ウイスキーの美味しい飲み方を知ったら、おすすめの銘柄も気になりますよね。初心者でも比較的飲みやすいものを紹介しています。おすすめする銘柄を、実際に飲んでみましょう。

バーボン:バーボンウイスキージムビーム

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「バーボンウイスキージムビーム」は世界売り上げナンバーワンで、120か国以上で愛されています。人気商品なのでスーパーなどで見かけることも多く、初心者の方でも手が出しやすいお酒です。

ウイスキー:カナディアンクラブクラシック12年

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「カナディアンクラブクラシック12年」は、大自然の恵みと清冽な水に恵まれた蒸留所で造られるウイスキーです。口当たりがマイルドなので、初心者にもおすすめとになります。すっきりとした味わいとバニラのような甘い香りが特徴で、さまざまな料理に合わせやすいのが魅力です。

バーボンとウイスキーの違いは3つ

バーボンとウイスキーの違いは、原料・製法・生産地です。バーボンは「生産地はアメリカ」「原料はトウモロコシ」「94.8%以下の温度で製作」で、ウイスキーは「生産地は5カ国」「原料は大麦」「80%以下の温度で製作」になります。

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3分でわかるバーボンとウイスキーの違い!原料や製法・生産地の違いなどを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説



この記事ではバーボンとウイスキーの違いについてみていきます。どちらもアルコール度数が強かったり、癖の強いお酒なイメージがあるよな。違いはずばり原料・製法・生産地のようですが、分類によって呼び方が違うなど調べてみるといろいろあるみたいです。

今回はそんなお酒好きに欠かせないアルコールの違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライター熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりバーボンとウイスキーの違い

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お酒が好きでも、バーボンとウイスキーの違いを知っている方は、少ないかもしれません。この章ではバーボンとウイスキーの違いを、ざっくり紹介いたします。簡単に解説していきますね。

バーボンはウイスキーの一種

正式名称は「バーボン・ウイスキー」で、バーボンはウイスキーの一種です。アメリカ合衆国ケンタッキー州を中心に生産されています。原料は51%以上がトウモロコシで出来ていて、残りの構成は大麦・ライ麦・小麦などです。熟成時に「樽の内側を焦がす」のが、バーボン製法の特徴になります。

ウイスキーは蒸留酒

ウイスキーとは大麦・ライ麦・トウモロコシなどの穀物を、麦芽酵素で糖化し発酵させた蒸留酒のことです。ウイスキーとして販売するためには、アルコール度数40%以上、熟成年数3年以上をクリアしなければいけません。添加物や甘味料についても、厳しく制限されています。

特徴1:バーボンとウイスキーの原料は?

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ざっくりバーボンとウイスキーの違いがわかりましたが、何からできているのでしょうか。この章では、それぞれの原料について紹介いたします。原料を知ると、違いがはっきりとわかりますよ。

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