この記事ではデコポンと不知火(しらぬい)の違いについてみていきます。2つともどちらも甘酸っぱくジューシーで年齢問わず人気のある柑橘類のイメージがあるよな。違いはずばり登録商標のようですが、糖度や価格など調べてみると他にも違いがあるみたいです。
今回はそんなデコポンと不知火の違いを由来や産地についてや美味しい食べ方も合わせて、グルメ好きのライター食いしん坊主婦といっしょに解説していきます。

ライター/食いしん坊主婦

食べることが大好きな主婦。美味しいものには目がなく、食べ物関連のことを調べるのも好き。大食いの人達のように、たくさん食べられてなおかつ太らない体になりたいと思っている。

デコポンと不知火の違いは登録商標にあった!?

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みかんやオレンジなどの柑橘類は種類が多いですよね。その中でもよく耳にするデコポン。よく似ている不知火もありますね。デコポンと不知火はいったい何が違うのでしょうか。実は登録商標があるかないかという違いだったのです。

デコポンは登録商標

デコポンは「清見(きよみ)」と「ポンカン」を交配させてできたもの。薄皮が柔らかくて食べやすく、程よい酸味と甘さで子供からお年寄りまで人気のある果物。上の部分がぽっこりこぶのようになっていて見た目にも可愛く、ついつい手に取ってしまいがちですよね。そんなデコポンですが、実はデコポンは品種名ではなく熊本県の農協が所有している商標だったのです。熊本県以外でも商標を所有している農協に加盟していること、そしてある一定の基準を満たしているものだけがデコポンとして出荷できます。

不知火は品種名

不知火も「清見(きよみ)」と「ポンカン」を交配させてできたものなんです。そう、実は不知火もデコポンも同じもの。不知火は品種名で、この不知火の中から一定の基準を満たしたものだけが「デコポン」として出荷されるんですね。ですが商標を登録している農協に加盟をしていない場合はデコポンの商標を使えません。その場合はそのまま「不知火」として出荷したり、独自の名称を使って出荷するケースもあります。

デコポンと不知火の糖度の違いとは?

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デコポンと不知火が同じものだったなんて、驚きでした!不知火の中から選ばれた、特に品質が高いものがデコポンだったんですね。だからこそあの美味しさ、ということでしょうか。さて、そんなデコポンと不知火は何が違うのかというと糖度なんです。デコポンとして出荷できるのは、糖度が13度以上。そしてクエン酸が1%以下であることが条件となっています。

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デコポンと不知火の名前の由来とは?

デコポンと不知火、もともとは一緒なのに全く別物な感じがするのは私だけでしょうか?カタカナと漢字の名称では似ても似つかない雰囲気ですよね。どうしてこの名前になったのか調べてみると、ちゃんと由来がありました。デコポンのデコはおでこのデコ。あのコブのような部分はおでこだったんですね!ポンはポンカンのポンで、デコポンになったと言われています。そして不知火は1972年、長崎、南島原生まれ。その後、不知火町(現在の宇城市)に伝わったことにより「不知火」になったそうですよ。

デコポンと不知火の値段の違い

デコポンは、「不知火の中で一定の基準を満たしたもの」なので、デコポンの方が値段は高そう…という想像はつきますよね。では実際、不知火の値段はどれくらい違うのでしょうか。相場をまとめたものがありました。

下記の値段は、熊本県の不知火町産の商品(5kg当たり)の相場をまとめたものです。

【不知火とデコポンの値段】※5kg

  • 不知火:4000円~5000円
  • 不知火(訳あり品):2000~2500円
  • デコポン:8000円~12000円
  • デコポン(訳あり品):4000~6000円

※税抜き、送料抜きの場合です

(引用元:https://xn--yck3a8bvc9b.com/2020/1217/shiranui-dekopon/#)

なんと、約2倍も価格が違います!こうしてみるとデコポンは親しみやすい名称とは裏腹に、ちょっと高級であることが分かりますね。

デコポン・不知火の主な産地はどこ?

デコポン・不知火は全国のみかん産地で作られていますが、名前の通り不知火町のあった熊本県での栽培が盛んのようです。次いでみかん産地でおなじみの愛媛県和歌山県と続きます。ちなみにデコポン・不知火は、一般的に収穫後に酸味を減らすため貯蔵するそう。酸が抜けて甘みが強く食べやすくなってから販売や出荷をするんですね。そのためほかのみかんと比べると日持ちしないので、なるべく早く食べることが推奨されています。

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デコポン・不知火の美味しい食べ方

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デコポンも不知火も外皮に厚みはあっても剝きやすく、薄皮が柔らかいのでそのままでも美味しくいただけます。そのまま食べる以外にも、ちょっとだけ手間をかけてみませんか?

デコポンゼリーのレシピ

【材料(2人分)】
デコポン…3個
粉ゼラチン…4g
砂糖…大さじ1

【作り方】
1. 粉ゼラチンは水でふやかしておく。デコポンは横半分に切り、搾り機で搾る。
2. 鍋に搾ったデコポンの果汁と砂糖を入れて火にかけ、アクを取り除く。
3. 2にゼラチンを加えてよく混ぜる。
4. 3を容器に移して粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める。

(引用元:https://agri.mynavi.jp/2020_07_10_124177/#toc-7)

この他にもお肉のソースやサラダなど、検索するとデコポンや不知火を使ったレシピが色々と出てきます。そのままでも美味しいデコポン・不知火ですが、様々なアレンジをして楽しく味わうのも良さそうですね。

デコポンと不知火、違いを知って改めて食べ比べてみよう

デコポンと不知火はもともと同じもので、不知火の中でも品質が高いものはデコポンとして販売されることが分かりました。違いを知ると、改めて食べ比べてみたくなりますね。やはり糖度の高いデコポンの方が甘く感じるかもしれません。まとめ買いをする人は色んなアレンジをして、美味しい食べ方を研究してみるのも楽しそうです。

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雑学食べ物・飲み物

デコポンと不知火の違いは登録商標にあった!?糖度や由来、価格の違いについてもグルメ好きが分かりやすくわかりやすく解説

この記事ではデコポンと不知火(しらぬい)の違いについてみていきます。2つともどちらも甘酸っぱくジューシーで年齢問わず人気のある柑橘類のイメージがあるよな。違いはずばり登録商標のようですが、糖度や価格など調べてみると他にも違いがあるみたいです。
今回はそんなデコポンと不知火の違いを由来や産地についてや美味しい食べ方も合わせて、グルメ好きのライター食いしん坊主婦といっしょに解説していきます。

ライター/食いしん坊主婦

食べることが大好きな主婦。美味しいものには目がなく、食べ物関連のことを調べるのも好き。大食いの人達のように、たくさん食べられてなおかつ太らない体になりたいと思っている。

デコポンと不知火の違いは登録商標にあった!?

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みかんやオレンジなどの柑橘類は種類が多いですよね。その中でもよく耳にするデコポン。よく似ている不知火もありますね。デコポンと不知火はいったい何が違うのでしょうか。実は登録商標があるかないかという違いだったのです。

デコポンは登録商標

デコポンは「清見(きよみ)」と「ポンカン」を交配させてできたもの。薄皮が柔らかくて食べやすく、程よい酸味と甘さで子供からお年寄りまで人気のある果物。上の部分がぽっこりこぶのようになっていて見た目にも可愛く、ついつい手に取ってしまいがちですよね。そんなデコポンですが、実はデコポンは品種名ではなく熊本県の農協が所有している商標だったのです。熊本県以外でも商標を所有している農協に加盟していること、そしてある一定の基準を満たしているものだけがデコポンとして出荷できます。

不知火は品種名

不知火も「清見(きよみ)」と「ポンカン」を交配させてできたものなんです。そう、実は不知火もデコポンも同じもの。不知火は品種名で、この不知火の中から一定の基準を満たしたものだけが「デコポン」として出荷されるんですね。ですが商標を登録している農協に加盟をしていない場合はデコポンの商標を使えません。その場合はそのまま「不知火」として出荷したり、独自の名称を使って出荷するケースもあります。

デコポンと不知火の糖度の違いとは?

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デコポンと不知火が同じものだったなんて、驚きでした!不知火の中から選ばれた、特に品質が高いものがデコポンだったんですね。だからこそあの美味しさ、ということでしょうか。さて、そんなデコポンと不知火は何が違うのかというと糖度なんです。デコポンとして出荷できるのは、糖度が13度以上。そしてクエン酸が1%以下であることが条件となっています。

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