
端的に言えば息が掛かるの意味は「支配下にある」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
国立大学の国文科を卒業したあおやぎを呼んです。一緒に「息が掛かる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/あおやぎ
幼い頃から本を数えきれないほど読んできた活字中毒。国立大学の文学部国文科に入学し、日本語について学ぶ。2人の子育て経験を生かし、分かりやすく言葉の使い方について解説する。
「息が掛かる」の意味や語源・使い方まとめ

「息が掛かる」という言葉をご存知でしょうか?日常でも耳にすることが多い表現ですね。「息のかかった」とも言いますが、本稿ではそちらも同じものとして解説していきます。それでは早速「息が掛かる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「息が掛かる」の意味は?
「息が掛かる」を辞書で引くと次のような意味が出てきます。
有力者の後援や支配を受ける。「会長の―・った人物」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「息が掛かる」
有力者の保護または影響、支配などを受ける。
出典:精選版 日本国語大辞典「息が掛かる」
権力を持った人物、組織などに保護されていたり、後援を受けていたりする状態を表しています。またそれだけでなく、その人物や組織の支配下にあり、指示に従うであろうことが予想される場合に「息が掛かる」を用いるのが普通です。単に支援を受けているだけではなく、支配下にあるというのが重要なポイントですよ。
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