この記事ではココアとチョコの違いについてみていきます。どちらも甘くて、お菓子作りで使うイメージがあるよな。違いはずばり製造方法の違いのようですが、抽出方法によって栄養成分や効能が違うなど、調べてみるといろいろあるみたいです。

今回はそんなお菓子作りに欠かせないココアとチョコの違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライター熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりココアとチョコの違いって?

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ココアとチョコの違いは、「飲みものか食べ物」だけの違いと思われているでしょう。中には「全く別物」と、思っている方もいるかもしれません。実はココアとチョコは、違いや共通点があります。

ココア:カカオからココアバターを抽出

ココアはカカオからカカオマスを取り出し、そこからココアバターを抽出した残りでできています。もう少しわかりやすく説明すると、カカオマスの油分を取り除き、カカオマスの塊をパウダーになるまで粉砕したものがココアパウダーです。

チョコ:カカオマスにココアバターを加えて固める

チョコはカカオからカカオマスを取り出し、そこにココアバターや砂糖、粉乳などを加えて固めた食べ物です。ココアパウダーは、カカオマスというひとつの材料からできたシンプルなものですが、チョコはカカオマスにさまざまな材料を加えてできる食べ物になります。

特徴1:原料はどちらもカカオ豆

先述のとおりココアとチョコは、同じカカオから作られるとわかりました。よく聞く「カカオ」ですが、どういった植物なのでしょうか。この章ではカカオについて、わかりやすく解説しています。

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カカオは「カカオポッドの実」

カカオは「カカオポッド」という植物の実になります。カカオポッドを割ると、中に白い果肉で覆われた種子があり、それが「カカオ豆」です。カカオ豆を発酵させると化学変化をおこし、カカオ豆の色や香りの成分が出来上がります。乾燥したカカオ豆を砕いて皮などを取り除き、さらに炒ってすりつぶしたものがカカオマスです。

特徴2:ココアとチョコの製造方法の違い

原料であるカカオについて知っていただけたので、続いてはココア・チョコの製造方法を紹介いたします。簡単な製造の流れを紹介するので、いままで知らなかった豆知識を知れますよ。

ココア:ココアパウダーを飲みやすく調整したもの

カカオマスから一定量のココアバターを取り除き、かたまりを砕いてパウダー状になるまで細かくしたものがココアパウダーです。これに砂糖や粉乳を加え、簡単に飲みやすくしたものを「調整ココア」といいます。

チョコ:カカオマスにココアバターを加え練り上げたもの

カカオマスにココアバター・ミルク・砂糖等を加えて長時間練り上げます。チョコの芳ばしい香りが生まれるのは、この製造のタイミングです。なめらかになりましたら、型に流し込んで冷却し固めます。冷却後、型から外すと私たちが普段口にしているチョコの完成です。

特徴3:栄養成分の違い

ココアとチョコは原料が同じなら、栄養成分も一緒なのでしょうか。この章では、ココア・チョコの栄養成分の違いについて紹介いたします。日頃から、栄養成分を気にしている方におすすめの内容です。

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ココア100gのエネルギーは271kcal

ココアの気になるカロリーですが、100gあたりピュアココアは271kcalです。ココア1杯分のカロリーは、大さじ一杯で約16kcalになります。ココア1杯でピュアココア6gなので、含まれる栄養成分は少ないのですが、砂糖やミルクを入れるとその分カロリーは増えるので気をつけましょう。

チョコ100gのエネルギーは558kcal

チョコの種類によりますが、ミルクチョコで558kcalです。やはり、チョコはカカオバター・砂糖・ミルクが含まれているので、カロリーが高くなりますね。チョコの中でもホワイトチョコのカロリーが一番高く、次にミルクチョコ、ビターチョコと続きます。

【その他の栄養成分】

・ポリフェノール
⇒ピュアココア6g:約0.25g
⇒チョコ100g:0.7g

・亜鉛
⇒ピュアココア6g:0.42mg
⇒チョコ100g:0.55mg

【カカオ自体のカロリー】
・カカオバターは100gあたり884kcalと高カロリーですが、他の脂肪と比較すると吸収力は低いのが特徴
・カカオマスの比率が高い方が他に加えるものが少なくなるため、カロリーも抑えられる

ココアとチョコの効能

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ココアとチョコの栄養成分を知っていただけましたが、どういった効能があるのでしょうか。代表的な効能を紹介いたします。ココアやチョコが、気になる悩みの解決に繋がるかもしれません。

注目度の高い「カカオポリフェノール」

ココア・チョコに含まれるカカオポリフェノールは、強い抗酸化作用があるため、成人病予防や肌に効果があります。また、カカオポリフェノールは運動前に摂取すると、足の関節の動きや筋力が持続するため、動きやすい身体を長時間維持できますよ。

他にも「腸内環境・脳機能の改善」など

ココア・チョコには、カカオポリフェノール以外にも効能があります。腸内環境をよくしコレステロール値を下げ、血圧改善やメタボ予防にも効果的です。また、カカオに含まれるタンパク質には、便通を改善したり善玉コレステロールを増やしたりする効果もあります。もう一つ、リラックス効果のあるテオブロミンは、大脳皮質を刺激して集中・記憶力を高める効果があり、脳の機能を改善する成分です。

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ココアやチョコは何歳から食べられる?

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ココアやチョコは美味しくて栄養があるとわかりましたが、何歳から口にしてよいのでしょうか。この章では、それぞれ口にできる年齢を紹介しています。お子様のいらっしゃるご家庭は、ぜひ参考にしてください。

ココアは生後9ヶ月過ぎてから

月齢の小さな赤ちゃんには、刺激が強すぎるのでココアを与えないでください。9ヶ月をすぎて「フォローアップミルク」を飲むようになったら、風味をつけるためにピュアココアをミルクに混ぜてもかまいません。1回量あたり、耳かき1杯程度から始めてみてください。

チョコは3~4歳を過ぎてから

甘い物は依存度が高くなりますので、3~4歳まではチョコを与えるのを避けましょう。ただし、チョコの原料である、カカオパウダーを用いた「カカオ蒸しケーキ」は、色づくくらいの量しか使わないので1歳ごろから食べられます。

ココアとチョコの違いは製造方法の違い

原料が同じカカオのココアとチョコですが、違いは製造方法です。ココアはカカオから油分を取り除いて作り、チョコはカカオからココアバターを取り除かずに作られます。他の違いは、栄養成分・食べられる年齢の違いなどです。

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雑学食べ物・飲み物

3分でわかるココアとチョコの違い!原料や製造方法・栄養成分や効能の違いなどを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説



この記事ではココアとチョコの違いについてみていきます。どちらも甘くて、お菓子作りで使うイメージがあるよな。違いはずばり製造方法の違いのようですが、抽出方法によって栄養成分や効能が違うなど、調べてみるといろいろあるみたいです。

今回はそんなお菓子作りに欠かせないココアとチョコの違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライター熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりココアとチョコの違いって?

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ココアとチョコの違いは、「飲みものか食べ物」だけの違いと思われているでしょう。中には「全く別物」と、思っている方もいるかもしれません。実はココアとチョコは、違いや共通点があります。

ココア:カカオからココアバターを抽出

ココアはカカオからカカオマスを取り出し、そこからココアバターを抽出した残りでできています。もう少しわかりやすく説明すると、カカオマスの油分を取り除き、カカオマスの塊をパウダーになるまで粉砕したものがココアパウダーです。

チョコ:カカオマスにココアバターを加えて固める

チョコはカカオからカカオマスを取り出し、そこにココアバターや砂糖、粉乳などを加えて固めた食べ物です。ココアパウダーは、カカオマスというひとつの材料からできたシンプルなものですが、チョコはカカオマスにさまざまな材料を加えてできる食べ物になります。

特徴1:原料はどちらもカカオ豆

先述のとおりココアとチョコは、同じカカオから作られるとわかりました。よく聞く「カカオ」ですが、どういった植物なのでしょうか。この章ではカカオについて、わかりやすく解説しています。

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