
この記事では蓮と睡蓮の違いについてみていきます。どちらも美しい花を咲かせたり、水周りで咲くイメージがあるよな。違いはずばり花の咲く位置のようですが、部位によって形・機能が違うなど調べてみるといろいろあるみたいです。
今回はそんな水生植物には欠かせない蓮と睡蓮の違いを、定義から確認しつつ、植物好きライター熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家
現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。
ざっくり蓮と睡蓮の違い

image by iStockphoto
植物に興味ある方でも、蓮と睡蓮の違いがわからないという方は多いのではないでしょうか。この章では蓮と睡蓮の違いをざっくりご紹介いたします。蓮・睡蓮の違いが、簡単にわかるようになりますよ。
蓮:水面から高いところで開花
蓮は水面から1メートル以上高く花茎を伸ばし開花します。植栽されている場所は、観植物として寺や神社、公園の池などです。仏教で仏様が座る蓮華座(れんげざ)として知られています。
睡蓮:ほぼ水面で開花
睡蓮は地下茎から長い茎を伸ばし、水面に葉や花を浮かべています。熱帯から温帯の広い範囲に分布する植物で、淀んだ川・沼・池など水位が比較的安定した場所の生息です。なぜ広い範囲で分布できるかというと、大きく分けて耐寒性睡蓮と熱帯性睡蓮の2品種存在するためとなります。
違いその1:蓮・睡蓮の特徴
ざっくり蓮と睡蓮の違いを知れたと思いますが、もっと理解を深めたいという方もいるでしょう。この章では、より詳しい特徴を紹介いたします。知らなかった蓮・睡蓮の機能がわかりますよ。
蓮:ハス属の挺水植物
蓮はハス属の挺水植物で、葉は水辺にありツヤツヤです。その理由は、水をよくはじく撥水性が葉にあるため、水や汚れがつきにくくなっています。この葉の表面と同じような構造のコーティング技術は、塗料や繊維、自動車のサイドミラーなどにも応用されているそうです。
\次のページで「睡蓮:スイレン属の浮葉性植物」を解説!/