
都市ガスはその名の通り都市で使える
都市ガスの供給は地下のガス導管を通じて届けられます。ガス以外のライフライン(水道や電気)と同じイメージといえるでしょう。このガス導管を設置するためには、莫大な初期費用がかかるため、費用回収の点で、供給されているのが人口がある程度密集している主に都市部となっています。なお、都市ガス用のガス導管が設置されているエリアは、日本の面積のおよそ6%程度です。

プロパンガスと都市ガスの大きな二つの違いについてみてきたぞ。原料や輸入元が違うことからも、プロパンガスと都市ガスは違うガスだということが分かるな。供給方法やエリアにも明確に違いがあるので、自宅で使われているガスがどちらなのか判断するのに役立ててほしい。ここからはユーザーの観点から、二つのガスの金額の違いについてみていこう。
都市ガスが使える地域なら都市ガスを選ぼう!
一般的に、プロパンガスと都市ガスでは都市ガスの方が価格が安いと言えます。プロパンガスのガスボンベ配送料に比べ、都市ガスのガス導管による配送コストの方が安く、また人口の集中により都市ガスの方がユーザーが多いことが要因です。自宅が都市ガスを使うことが出来る地域であれば、都市ガスを選ぶことをお勧めします。
ガス市場の自由化に伴って見直しを!
都市ガスの料金は、2017年4月に市場が自由化されるまで、政府の認可が必要な規制料金でした。今は規制が撤廃されたため、都市ガス会社は自由に料金を設定することができます。また、新たに都市ガス市場に参入した企業も出てきており、従来の規制料金よりも安価であったり、お得な料金プランを提供するようになりました。
単純に金額が下がるものや、ポイントが貯まるものなども出てきているので、以前から都市ガスを使われている方も、一度ガス会社を見直しをしてみてはいかがでしょうか。
プロパンガスは価格に幅があるので慎重に選ぼう!
プロパンガス(LPガス)の料金は、以前から今も自由料金です。価格設定に規制がないため、プロパンガス販売店が仕入れ価格や人件費などのコストや自分たちの利益を考えて自由に料金を設定してきました。そのため、3人暮らしの家庭で比較すると、都市ガスとプロパンガスの利用料金には約1.6倍の差があるというデータもあります。
基準となる価格がないため、販売店によって金額が大きく異なることも特徴です。プロパンガスを選ぶ際には、販売店を複数比較して選ぶようにしましょう。