今回は「ヒラマサ ブリ」の違いについて解説していきます。ともにお刺身や焼き魚として食べられることの多いヒラマサとブリですが、みんなは両者の違いを知っているか?この記事ではカンパチを加え青魚御三家とも呼ばれる人気のお魚「ヒラマサ・ブリ・カンパチ」の違いを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

ヒラマサ・ブリ・カンパチは青物御三家!その違いとは?

青物御三家とも呼ばれ「ヒラマサ・ブリ・カンパチ」ですが、皆さんはそれぞれの違いをご存知でしょうか?この記事では主にヒラマサとブリについて、魚体や身の色、味、食感の観点から一つずつその違いを見ていきます。また後半では、青物御三家の一つであるカンパチとの違いについても詳しく見ていきましょう。

魚体の違い

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まずは、ヒラマサとブリの魚体の違いについてです。実際、素人目から見るとその違いの判別はかなり難しいものですが、見分けるポイントやそれぞれの特徴がありますので以下解説していきます。

ヒラマサ:シャープな体型と口元も丸みが特徴的

ヒラマサの魚体の特徴は、シャープな体型と口元の丸み。全体的にヒラマサはスタイリッシュな魚体をしているのが特徴的です。他にも、ブリとの見分け方のポイントとしては顔の長さやヒレの長さが挙げられるので以下箇条書きでまとめます。

■ ヒラマサの魚体の特徴・ブリとの違い

・シャープな体型
・口元の丸み
・顔がブリに比べて短い
・胸ビレより腹ビレが長い
・胸ビレと黄色い線が重なっている

ブリ:ボテッとしたシルエットと角張った口元が特徴的

対してブリは、ボテッとしたシルエットと角張った口元が特徴です。ヒラマサ同様に、顔の長さやヒレの長さに関してまとめると以下の通りになります。

\次のページで「身の色・味・食感の違い」を解説!/

■ ヒラマサの魚体の特徴・ブリとの違い

・ボテッとしたシルエット
・角張った口元
・顔が面長
・胸ビレと腹ビレが同じ長さ
・胸ビレと黄色い線が離れている

身の色・味・食感の違い

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続いて身の色・味・食感の違いについてです。魚体については正直見分けるポイントが難しい部分ありましたが、身の色・味・食感についてははっきりとした違いがあるので以下詳しく見ていきましょう。

ヒラマサ:透明感ある白身で、歯応えある食感が特徴

ヒラマサの身は透明感ある白色で、しっかりとした身をしているため歯応えある食感が楽しめます。また、ブリと比較して脂ののりはそれほどありませんが上品でしっかりした旨みを味わえるのが特徴です。

ブリ:身の色はピンク、脂が多くのる柔らかい身が特徴

一方ブリの身はピンク色をしており、脂が多くのった柔らかい身が特徴になります。特に冬場のブリは脂ののりが良く、醤油を弾くほどです。ちなみにブリの脂によって醤油が弾かれることを「醤油弾き」と呼んだりします。

ヒラマサ・ブリの旬はいつ?

身の色や脂のノリなど両者の違いが徐々にはっきりしてきたかと思いますが、それぞれ旬の時期は異なるのか、気になりますよね。以下旬の違いについて解説していきます

ヒラマサ:旬は春〜夏

ヒラマサの産卵期は春~夏とされており、一般的に旬はその時期に合致します。とはいえ、旬には漁獲量が多くなる時期と、脂がのる時期の二通りの意味があり、上述した夏場が旬と言うのは漁獲量が多くなる時期に値します。脂のノリに関しては、冬場のヒラマサの方が良いと言われているそうです。

\次のページで「ブリ:旬は冬!」を解説!/

ブリ:旬は冬!

一方でブリは12~3月の冬場になった頃が旬になります。みなさんも一度は耳にしたことがあるであろう「寒ブリ」はまさに旬のブリです。冬場のブリは、産卵に備えて栄養を蓄えているので脂のノリが良く美味しく頂けます。

ブリは出世魚!ヒラマサは出世魚でない!

ヒラマサとブリの違いには他にも出世魚かどうかも挙げられます。出世魚とは、成長レベルに応じて名前が変わる魚のこと。ブリはその出世魚に部類されますが、ヒラマサはそうではありません。ブリがなぜ出世魚になるかというと、成長するにつれ味、姿ともに大きく変化する点が理由になります。

成長によって名前が変わるのはなぜ?ブリはどのように名前が変わる?

出世魚に部類されるブリですが、理由としては上記でお話した通りその大きさや脂のノリが成長によって大きく異なるから。もしそれぞれの成長段階のものを同じブリとして販売した場合、売る側も買う側も混乱を招いてしまう恐れがあります。そのため、成長段階に応じてその呼び名が定められているのです。以下その呼び名の変化をまとめます。

ブリの呼び名は地方・地域によって異なる!

・関東地方:「ワカシ(35cm以下)」→「イナダ(35〜60cm)」→「ワラサ(60〜80cm)」→「ブリ(80cm以上)」

・関西地方:「ワカナ(35cm以下)」→「ツバス(35〜40cm)」→「ハマチ(40〜60cm)」→「メジロ(60〜80cm)」→「ブリ(80cm以上)」

・北陸地方:「コズクラ(35cm以下)」→「フクラギ(35〜60cm)」→「ガンド(60〜80cm)」→「ブリ(80cm以上)」

\次のページで「カンパチとの違いは?」を解説!/

カンパチとの違いは?

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これまでヒラマサとブリの違いを見てきたが、カンパチもまたスズキ目アジ科ブリ属で青物御三家に属する魚。ヒラマサとブリ同様によく混同される方が多いですが、その特徴は頭の部分を上から見た際に眉間にあたる部分に漢字の「八」のような模様が黒く描かれている点になります。そもそもカンパチは漢字で「間八(または勘八)」と表され、以上の特徴がその由来です。また、カンパチもブリ同様に出世魚に部類される魚になります。

【余談】ヒラマサの語源はブリに比べて平べったく、からだの真ん中に黄色い線が入っている点にあり!

そもそもヒラマサの語源について気になった方も多いかと思いますが、言ってしまうとヒラマサと呼ばれる由来にはブリに比べて平べったく、体の真ん中に黄色い腺が直線上で柾目(まさめ)になっている点にあります。柾目(まさめ)とは、木目がまっすぐ通っている樹木のことで、ここから転用されて木目がまっすぐに入っていることをまさと呼んでいるそうです。

ブリは出世魚!この機会にワラサやイナダなど若魚を味わってみよう!

この記事ではヒラマサとブリに関して、魚体や味、食感の違いなど様々な観点からその違いについて解説してきました。ともにスズキ目アジ科ブリ属する青魚だからこそ共通点は多いものの色々な違いがありましたね。特に、ブリは出世魚に部類されるお魚でその成長段階に応じてその名の呼称が変化します。ぜひこの機会にワラサやイナダなどブリの若魚を食卓に並べてその違いを味わってみてくださいね。

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3分で分かるヒラマサとブリの違い!カンパチとの違いは?身の色や味の観点から雑学大好き現役大学生がわかりやすく解説

今回は「ヒラマサ ブリ」の違いについて解説していきます。ともにお刺身や焼き魚として食べられることの多いヒラマサとブリですが、みんなは両者の違いを知っているか?この記事ではカンパチを加え青魚御三家とも呼ばれる人気のお魚「ヒラマサ・ブリ・カンパチ」の違いを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

ヒラマサ・ブリ・カンパチは青物御三家!その違いとは?

青物御三家とも呼ばれ「ヒラマサ・ブリ・カンパチ」ですが、皆さんはそれぞれの違いをご存知でしょうか?この記事では主にヒラマサとブリについて、魚体や身の色、味、食感の観点から一つずつその違いを見ていきます。また後半では、青物御三家の一つであるカンパチとの違いについても詳しく見ていきましょう。

魚体の違い

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まずは、ヒラマサとブリの魚体の違いについてです。実際、素人目から見るとその違いの判別はかなり難しいものですが、見分けるポイントやそれぞれの特徴がありますので以下解説していきます。

ヒラマサ:シャープな体型と口元も丸みが特徴的

ヒラマサの魚体の特徴は、シャープな体型と口元の丸み。全体的にヒラマサはスタイリッシュな魚体をしているのが特徴的です。他にも、ブリとの見分け方のポイントとしては顔の長さやヒレの長さが挙げられるので以下箇条書きでまとめます。

■ ヒラマサの魚体の特徴・ブリとの違い

・シャープな体型
・口元の丸み
・顔がブリに比べて短い
・胸ビレより腹ビレが長い
・胸ビレと黄色い線が重なっている

ブリ:ボテッとしたシルエットと角張った口元が特徴的

対してブリは、ボテッとしたシルエットと角張った口元が特徴です。ヒラマサ同様に、顔の長さやヒレの長さに関してまとめると以下の通りになります。

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