言葉雑学

3分でわかるオマージュとパクリの違い!創作をする際に大切なルールを小説家兼ライターが丁寧にわかりやすく解説!

よぉ、桜木建二だ。この記事ではオマージュとパクリの違いについてみていくぞ。音楽や絵画といった芸術関係でよく聞く言葉だが、どちらも元になる作品を利用するというイメージがあるよな。

その所為かハッキリとした境界線が分かりずらく、ニュースなどで取り上げられた際には混同する人もいるようだ。

この記事では2つの違いを言葉の意味や類語などを確認しつつ、少女向け小説家兼ライターのさらささらと一緒に勉強していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/さらささら

少女向け小説家兼ライター。趣味は神社や名所巡り。お話のネタ探しのために様々な雑学を調べています。

「オマージュ」と「パクリ」では創作する側の考え方や対応が違う!

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皆さんもSNSなどの情報で「あの人気漫画に似ている!」「この広告に見覚えがある」といった話題を聞かれているかと思います。そのような場面で使われるのが「オマージュ」や「パクリ」ではないでしょうか。

そこで次の項目からは、例文を交えながら「オマージュ」と「パクリ」それぞれの言葉について説明したいと思います。

「オマージュ」と「パクリ」はどちらも見本となる作品から着想

絵を描いたりピアノを弾く時、多くの人が何かをお手本に使用しながら学習します。例えばデッサン集を見ながら絵の練習をしたり、ピアニストの演奏を聴いて技術を学んだりなどがそうです。

それでは「オマージュ」と「パクリ」に目を向けてみます。どちらも見本となる作品から着想を得ていますが、だとしたら、これらの違いは一体なんでしょう。

「オマージュ」:フランス語で「敬意」「賞賛」

「オマージュ(hommage)」とは、フランス語で「尊敬」や「賞賛」を意味しています。芸術や文学などで尊敬する作家(作品)に影響を受け、似たような作品を創作する行為を指す言葉なのです。

ちなみに日本語で使う場合「この作品は〇〇のオマージュだ」ですが、フランス語の意味そのままだと「この作品は〇〇の尊敬だ」で違った表現になってしまいます。そのため日本語の意味として「この作品は(尊敬する)〇〇から影響を受けた」がしっくりくるかもしれません。

「パクリ」:「窃盗(盗む)」から転じた言葉

「パクリ」は「大きな口で“ぱくり”と食べる」説や、「窃盗(盗む)」の意味が転じた言葉と言われています。”盗む”が語源とされているため、決して良い言葉ではありません。例えば、人の物を盗った相手に「パクっただろう」と使うこともありますね。

つまり「パクリ」とは、元となった作品があるにもかかわらずあたかも自分の創作であると発言する(詐称・盗作)行為に用いられます。

「オマージュ」と「パクリ」の境界線

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ここまで大ざっぱではありますが、「オマージュ」と違って「パクリ」にはあまり良いイメージがないことが理解できたのではないでしょうか。次からはさらに具体例をあげながら、今度は「オマージュ」と「パクリ」の境界線を解説したいと思います。

\次のページで「「オマージュ」は元の作品に捧げる愛」を解説!/

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