1. あの選手はプロのベテランだが、ペナントレースの終盤の重圧に負けて、黙っていた方が良い場面でもガミガミ物言う人になってしまった。
2. 気の利いたことわざよりも、気持ちのこもった言葉の方が物を言うと思うよ。
3. その薬の効力が物を言ったのか、体力を低下させることなくダイエットに成功した。
例文の1では「人」が主語となり「言葉を発する」という意味、例文の2と3では「人以外」が主語となり「効果を発揮する」という意味で使用されていることがわかりますね。このように「言葉を発する」意味では「人」が主語となることがほとんどですから、そのように2つの意味を見分けると良いでしょう。
1. 「効果」
今回最初にご紹介する類義語が「効果」(こうか)です。口語で頻繁に使用される単語ですが、念のため国語辞書で意味を確認しておきましょう。
1. ある働きかけによって現れる、望ましい結果。ききめ。しるし。
2. 演劇・映画などで、その場面に情趣を加える技術および方法。雨音・風音・煙・雪など。エフェクト。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「効果」
「物を言う」の類義語としては1つ目の意味ですね。「効果」を「発揮する」という状況まで示しているのが「物を言う」という慣用句であると言えます。
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