この記事では帝国と王国の違いについてみていきます。どちらも国名だったり、世界史に出てくるイメージがあるよな。違いはずばり君主の違いのようですが、支配する地域によって呼び方・意味が違うなど、調べてみるといろいろあるみたいです。
今回はそんな世界史に欠かせない帝国・王国の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。
- ざっくり帝国と王国の違いって何?
- 帝国:別の国や民族が含まれる
- 王国:王が君主として存在し上に立っている
- 違いその1:帝国・王国の呼び方
- 帝国:皇帝が統治する国家の呼び方
- 王国:権力者が治める領地の呼び方
- 違いその2:帝国・王国の意味
- 帝国は広大な版図を持つ国
- 王国は一つの国家
- 違いその3:帝国・王国の使い分け
- 帝国は頂点に位置する
- 王国は帝国の次に位置する
- 帝国と王国の歴史
- 帝国:アッシリア帝国・バビロニア帝国などがはじまり
- 王国:王が存在しなかった国もある
- 世界の帝国と王国
- 帝国は世界経済における支配的勢力
- 王国の王政は2つに大別できる
- 日本と帝国の関係
- かつては大日本帝国と呼ばれた
- 現在の正式名称は日本国
- 帝国は王国よりも大きい地域を支配
この記事の目次
ライター/熊家
現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。
ざっくり帝国と王国の違いって何?
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世界史で「帝国」や「王国」の単語はよく出てきますが、違いを明確に知っている方はそう多くはないでしょう。今回の記事では帝国・王国の違いが理解でき、過去から現在の政治体制を学べます。まずはざっくりと、帝国・王国の違いを知っていきましょう。
帝国:別の国や民族が含まれる
帝国は別の国・民族が含まれます。理由は複数の地域や民族に対して、君臨しているからです。わかりやすい例では、ローマ帝国や大日本帝国などがあげられます。つまり、大規模で歴史に残る国家といってよいでしょう。誰が帝国を統治しているのかというと、皇帝になります。
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王国:王が君主として存在し上に立っている
王国はその名のとおり、王が君主として存在しています。皇帝が統治する帝国、王が統治する王国です。「名前の違いだけではないか」と思われるかもしれませんが、他にも違いは多々あります。
【帝国・王国以外の国】
・貴族が君主の公国:モナコ・リヒテンシュタイン・アンドラ
・大広という爵位が君主の大公国:ルクセンブルク
・イスラム世界のアミールが君主の首長国:アラブ首長国連邦・クウェート・カタール
※上記は君主制の国
・共和国:フランス・ベトナム・エジプト・ラオス・マルタなど
※上記は君主が存在しない国
違いその1:帝国・王国の呼び方
帝国・王国の呼び方に違いはあるのでしょうか。日本語の王国や帝国といった言葉は、国や時代の違いにより意味が異なってきます。名前の呼び方から帝国・王国を追って、「なんとなくわかる」が「よくわかる」になるようにしていきましょう。
帝国:皇帝が統治する国家の呼び方
帝国は皇帝が統治する国家の呼び方です。王国よりも強大で、皇帝の支配力がありました。ヨーロッパにおける帝国の概念は、共和制ローマ時代の「ローマの命令・統治権」を意味する、ラテン語 imperium Romanum に由来しています。漢字における帝国は和製漢語です。
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