この記事ではみかんとオレンジの違いについてみていきます。みかんといえば昔から、冬にコタツで食べるイメージがある日本の果物です。オレンジはみかんに似ているが、どちらかというと海外からきたイメージです。見た目は似ている2つですが、どちらも品種に違いがあるようです。今回はそんな果物の定番みかんとオレンジの違いを栄養価や見分け方なども紹介しつつ、専業主婦歴10年の料理好きライターささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

料理やお菓子作りが好きな、子ども3人を育てる専業主婦。栄養の高さや身体によいという食品を、なんでも料理に取り入れている健康オタクでもある。

みかんとオレンジは同じ柑橘類でも品種が違う!

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みかんは日本人がよく食べる果物の一つで、冬にコタツで食べるというイメージがありますよね。オレンジはみかんと同じような見た目ですが、スーパーなどでは海外産のものをよく目にするため、海外からの果物なのかなというイメージ。

みかんとオレンジは同じ柑橘類でも詳しい違いを知らない人も多いと思いますが、違いは品種にありました。

みかんとオレンジの原種はインド発祥

みかんとオレンジはどちらも柑橘類の中ではミカン科ミカン属の果物です。みかんとオレンジの原種はインドのアッサム地方が原産と言われています。

そこから世界の各方面に伝わる過程で品種改良され、みかんとオレンジになり日本に別々で入ってきたのです。

みかんは中国から伝わった品種

一般的なみかんは「ウンシュウミカン」という品種です。中国の温州市でみかんが盛んに生産されており、そこから日本に伝わったと言われていますが、一方で原産地は日本の薩摩地方だったとも言われていて諸説あるそう。

また、日本で一番初めに広まったみかんは「キシュウミカン」という品種で、小みかんと呼ばれこちらも中国から伝わります。その後、和歌山県の紀州で生産が盛んになり紀州みかんと名付けられますが、小ぶりで種があり酸味があったため、より甘みのある種なしの温州みかんが主流となっていったそうです。

温州みかんは日本でも生産が盛んで、生産量の多い地域は和歌山県・愛媛県・静岡県などが有名ですね。

オレンジは地中海地方で広がった品種

オレンジは和名をアマダイダイ、英語でオレンジと言いますが日本でもオレンジでおなじみです。原種がインドから地中海に伝わり、品種改良によってさまざまなオレンジの品種が生まれ各地に広がります。

日本でも身近な種類のオレンジは、バレンシアオレンジやネーブルオレンジでしょう。アメリカから日本に伝わったのは明治時代で、そこから日本でも栽培が始まりました。

ネーブルオレンジは日本でも生産量は多く、静岡県・広島県・和歌山県などで盛んに生産されています。バレンシアオレンジは日本での生産は難しく、国産はとても希少でほとんどがアメリカからの輸入がほとんどです。

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みかんとオレンジの味や見分け方は?

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みかんとオレンジはイメージだけで言うと、同じオレンジ色で甘みのあるジューシーな果物と言えます。その他に味の特徴などはあるのでしょうか?それぞれの見分け方や、新鮮で美味しいみかんとオレンジの選び方も合わせてご紹介していきますね。

みかんはあっさりした甘みと酸味

みかんはあっさりとした甘さと程よい酸味が特徴。小ぶりで外側の皮も薄いため手で剥きやすく、実のまわりの薄皮もそのまま食べることができます。みかんは手軽で美味しいので、1度に何個も食べてしまいますよね。

オレンジは香り豊かで甘さが濃厚

オレンジはさわやかで濃厚な甘みが特徴。みかんよりもひとまわり大きく、外側の皮は固いので手で剥くよりナイフで切ることの方が多いでしょう。オレンジは皮の香りも豊かで、スイーツやパンの材料にも使われています。香料としてアロマオイルにも使用されており、身近な香りとしても有名です。

新鮮なみかんの見分け方

みかんの形は丸いですが、オレンジと比較すると少し横に平たいですよね?みかんは丸い形から成長するほど横に広がるため、丸い形よりも平たい形の方が完熟していて甘くなります。

また、色は濃いオレンジ色で皮の表面のブツブツが小さく、大きさは小さめサイズでヘタは黄色いものが、完熟して甘みが濃縮されているそうです。

新鮮なオレンジの見分け方

オレンジはみかんと比較するときれいな丸い形をしていて、オレンジ色の濃いツヤのあるものほど甘みが強くなります。皮の表面のブツブツが小さくなめらかで、持った時にずしっと重みがあるものを選ぶといいでしょう。

大きさはみかんとは逆に大きいものの方が皮が薄く実が大きいことが多く、果汁がたくさん含まれていてジューシーです。

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みかんとオレンジの栄養素は?

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みかんとオレンジといえば、共通してビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは美肌や風邪予防にも効果があることは有名で、女性にとっても嬉しい栄養素ですよね。疲労回復に効果的なクエン酸も共通して含まれていています。

その他のも、それぞれに含まれる特徴的な栄養素がありました。

みかんはβ‐クリプトキサンチン

みかんには何といってもβ‐クリプトキサンチンが多く含まれていて、抗酸化作用が高く糖尿病などの生活習慣病やがん予防にも効果的と言われています。このβ‐クリプトキサンチンは、温州みかんではバレンシアオレンジの約13倍以上の含有量です。

 

オレンジはカリウムとペクチン

オレンジはカリウムとペクチンが多く含まれていています。カリウムはむくみや高血圧に効果があり、ペクチンは水溶性食物繊維の一種で便秘の改善や予防に役立つ栄養素です。

アレルギーには注意

私達にはとてもなじみのあるみかんとオレンジですが、オレンジはアレルギーを起こしやすいとされていて、食品にも表示が義務付けられています。

みかんにもオレンジに含まれるアレルゲン物質と似た成分がありますので、初めてお子さんに食べさせる時は離乳食の初期頃、果肉ではなく果汁を薄めたものから与えるようにしましょう。

みかんとオレンジ、さまざまな種類を楽しもう!

みかんとオレンジは共に甘くてジューシーな果物として親しまれていますが、日本に入った経路の違いや栄養素にもさまざまな特徴がありましたね。スーパーや八百屋では種類も多く並んでいますので、新鮮なものの見分け方を参考にしつつ実際に見比べてみるのもよさそうです。ぜひ、自分で選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

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3分で分かるみかんとオレンジの違い!品種が違う?見た目や味、栄養など専業主婦歴10年の料理好きライターがわかりやすく解説

この記事ではみかんとオレンジの違いについてみていきます。みかんといえば昔から、冬にコタツで食べるイメージがある日本の果物です。オレンジはみかんに似ているが、どちらかというと海外からきたイメージです。見た目は似ている2つですが、どちらも品種に違いがあるようです。今回はそんな果物の定番みかんとオレンジの違いを栄養価や見分け方なども紹介しつつ、専業主婦歴10年の料理好きライターささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

料理やお菓子作りが好きな、子ども3人を育てる専業主婦。栄養の高さや身体によいという食品を、なんでも料理に取り入れている健康オタクでもある。

みかんとオレンジは同じ柑橘類でも品種が違う!

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みかんは日本人がよく食べる果物の一つで、冬にコタツで食べるというイメージがありますよね。オレンジはみかんと同じような見た目ですが、スーパーなどでは海外産のものをよく目にするため、海外からの果物なのかなというイメージ。

みかんとオレンジは同じ柑橘類でも詳しい違いを知らない人も多いと思いますが、違いは品種にありました。

みかんとオレンジの原種はインド発祥

みかんとオレンジはどちらも柑橘類の中ではミカン科ミカン属の果物です。みかんとオレンジの原種はインドのアッサム地方が原産と言われています。

そこから世界の各方面に伝わる過程で品種改良され、みかんとオレンジになり日本に別々で入ってきたのです。

みかんは中国から伝わった品種

一般的なみかんは「ウンシュウミカン」という品種です。中国の温州市でみかんが盛んに生産されており、そこから日本に伝わったと言われていますが、一方で原産地は日本の薩摩地方だったとも言われていて諸説あるそう。

また、日本で一番初めに広まったみかんは「キシュウミカン」という品種で、小みかんと呼ばれこちらも中国から伝わります。その後、和歌山県の紀州で生産が盛んになり紀州みかんと名付けられますが、小ぶりで種があり酸味があったため、より甘みのある種なしの温州みかんが主流となっていったそうです。

温州みかんは日本でも生産が盛んで、生産量の多い地域は和歌山県・愛媛県・静岡県などが有名ですね。

オレンジは地中海地方で広がった品種

オレンジは和名をアマダイダイ、英語でオレンジと言いますが日本でもオレンジでおなじみです。原種がインドから地中海に伝わり、品種改良によってさまざまなオレンジの品種が生まれ各地に広がります。

日本でも身近な種類のオレンジは、バレンシアオレンジやネーブルオレンジでしょう。アメリカから日本に伝わったのは明治時代で、そこから日本でも栽培が始まりました。

ネーブルオレンジは日本でも生産量は多く、静岡県・広島県・和歌山県などで盛んに生産されています。バレンシアオレンジは日本での生産は難しく、国産はとても希少でほとんどがアメリカからの輸入がほとんどです。

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