


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/田嶋あこ
元会社事務員のWebライター。社内・社外問わず、様々な人と関わってきた経験を活かして、「応対」と「対応」の違いについて分かりやすく解説していく。
応対と対応のおおまかな違いは何?

image by iStockphoto
みなさんは応対と対応の違いをご存知ですか?明確な違いが分からないという方も多いと思います。まずは、おおまかな違いから一緒に見てみましょう。
【応対】対象は人のみ
対象が人の場合にのみ使えるのが応対です。文字を見てみると「応じる」と「対処する」という漢字でできていますね。応対は、何かしらのアクションを起こしてきた相手(人)に対して応じることを表す言葉なのです。物は要望を言ったりすることはできないので、対象は人のみということになります。
【対応】対象は人や状況や物
対象が人だけでなく、状況や物にも使えるのが対応です。漢字を見ると「対する」と「応える」という文字が使われていますね。「対する」は、ある対象に向かうという意味。つまり対応は、出来事に対して応じることを表した言葉なのです。物が壊れたりすることも出来事と言えるので、人以外も対象になります。

応対と対応は似ているが、対象が人のみかどうかで判断できることが分かったな。次は言葉の意味という視点から、より詳しく違いを見ていくぞ。
応対と対応の言葉の意味
使い分けが難しい応対と対応ですが、言葉の意味を調べてみるとより違いが見えてきます。さっそくチェックしてみましょう。
【応対】人の相手になって受け答えること
応対の言葉の意味は「人の相手になって、受け答えすること」。お客様と直接会うときだけでなく、メールや電話でのやりとりも含まれます。応対が良いかどうかで印象は大きく変わるので、おもてなしの心を忘れずに行動することが大切です。
【対応】周囲の状況などに合わせて動くこと
対応の言葉の意味は、辞書で調べると5つほどでてきます。その中でも、応対と似ているのは「周囲の状況などに合わせて動くこと」という意味。何を求められているのかを判断し、適切な対処をする必要がある場合に使われることがほとんどです。