

端的に言えば「眉を曇らせる」の意味は「顔をしかめる」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
建設系広報誌の企画や校閲を6年経験したMaicodoriを呼んだ。一緒に「眉を曇らせる」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/Maicodori
建設系広報誌の企画・校閲などに6年以上携わり、言葉の意味や使い方を調べることが得意なWEBライター。年間100冊を超える豊富な読書量も活かし、「眉を曇らせる」の意味をわかりやすく伝える。
「眉を曇らせる」の意味は?
「眉を曇らせる」には、次のような意味があります。
心配ごとや不快な思いのために、顔をしかめる。眉をひそめる。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「眉を曇らす」
「眉を曇らせる」は「まゆをくもらせる」と読み、心配することや不快な出来事があったりした際に顔をしかめる際に使用する言葉です。上述した国語辞書では「眉を曇らす」ですが、「曇らす」は「曇らせる」の文語形ですから、「眉を曇らせる」とはほぼ同じ意味と考えて構いません。
なお「顔をしかめる」は「痛みや不快のために、まゆのあたりにしわを寄せる。」という意味ですから、意味にある「不快さ」には「痛み」なども含まれると考えられます。なお「しかめる」は漢字では「顰める」と書きます、合わせて覚えておきましょう。
「眉を曇らせる」の語源は?
次に「眉を曇らせる」の語源を確認しておきましょう。この語源は明確ではありませんが、2つの言葉がくっついた慣用句ですから、それぞれの意味を確認してみます。
まずここでの「眉」は「表情」を示すものと考えて間違いありません。ちなみに類義語のところで後述しますが、「眉」には「眉を上げる」や「眉を落とす」といった「表情」を示す言葉が多いですので、一緒に覚えておくと応用が利くと思います。
一方「曇らせる」は「心配や悲しみで表情などを暗くする」という意味です。
そのため「眉を曇らせる」を丁寧に言い回すと、「表情が心配や悲しみで暗くなる」となることがわかりますね。
「眉を曇らせる」の使い方・例文
「眉を曇らせる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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