今回は、世界各国から酒類や食品の輸入を手掛ける現役商社マンMIYABIと一緒にこの違いを解説していきます。
- 「生ビール」「瓶ビール」「缶ビール」は結局何が違うの?
- 生ビールが瓶・缶よりも美味しいと感じる3つの理由
- 瓶ビールの方が缶ビールより美味しい理由
- 「缶ビールはアルミの味がする」は間違い
- 「生ビール」「瓶ビール」「缶ビール」の中身の違い
- 実はみんな中身は一緒!
- 瓶も缶も実は「生ビール」である
- 「生ビール」と「生じゃないビール」の違い
- 生ビールとは加熱処理していないビールのこと
- あの有名な銘柄は「生じゃない」ビールだった!
- 知っておこう!店で「お得に・美味しい」ビールを飲むポイント
- 生ビールと瓶ビールでお得なのはどっち?
- 美味しいビールを見分けるポイントはこれ!
- 「生ビール190円」はちゃんと美味しい?お得なの?
- まずは違いを知るのが美味しいビールへの道!
この記事の目次
ライター/MIYABI
某大手商社の食品部門に勤務する現役営業ウーマン。過去にはお酒のマーケティングなども担当。毎日の晩御飯ではクラフトビールからワインへとハシゴするのが日課。会社のデスク回りも世界から取り寄せたお酒や食材でいっぱいになっている。
「生ビール」「瓶ビール」「缶ビール」は結局何が違うの?
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『とりあえずビールが飲みたい!』これは酒好きならだれもが発する一言ですよね。ですが、ビールと言ってもジョッキに注がれた生ビールから瓶ビール、缶ビールまで様々です。これらの違いは一体何でしょうか 。今回はへぇ~と頷くビールの違いをご紹介していきますね。
生ビールが瓶・缶よりも美味しいと感じる3つの理由
「やっぱり生ビールが美味しい!」と思っている方は多いはず。ですが実は、生ビールも瓶ビールも缶ビールも全て中身は同じものなのです。では、中身は同じはずなのになぜ生ビールが美味しいと感じるのか、その理由は大きく3点あります。ひとつは、お店にあるような樽に入ったビールは瓶・缶に比べて酸化しづらく、美味しさをキープしやすいという点。ふたつ目は、サーバーを使うことでガス圧・温度・泡をコントロールでき、すべてを最適な状態で注ぐことができるという点。最後は、飲み口の大きなジョッキを使うことによって、ビールの香りを鼻で感じながら舌でも味を楽しむことができるという点が挙げられます。
ただし、こうやっておいしいと思えるのも、サーバーを細かく丁寧に洗浄していればの話。ここの手入れが不十分な場合、生ビールであっても逆にまずくなってしまうのです。
瓶ビールの方が缶ビールより美味しい理由
先ほどご説明したように、生ビールはサーバーが丁寧に洗浄されてこその味。それを考えると、実は瓶ビールの美味しさもなかなかのものです。また、瓶ビールとよく比較されるのが缶ビールですよね。ですが、美味しさという点については、やはり瓶ビールの方に軍配が上がります。なぜならば、ビールの味を左右する大きな要因が「酸化」ですが、この酸化の原因となる空気をより多く追い出してパッキングできるのは瓶の方だからです。もちろん缶も、できる限り酸素を逃がすような仕組みにはなっています。ですが、形状的に瓶ほどは空気を追い出せないため、瓶よりも酸化しやすくなってしまうのです。
「缶ビールはアルミの味がする」は間違い
「缶ビールってアルミの味がするから好きじゃない」という声をよく聴きますね。ですが、これは少々誤解があります。缶の内部は特殊コーティングをされており、缶の成分がビールに溶け出すようなことはまずありません。味が違うと感じるのは、缶の成分が流れ出ているからではなく、缶から直接飲む時に口を付けた部分の金属のにおいを感じることが原因のようです。そもそも、どのビールもグラスに注いで飲むことを前提に作られています。よって、缶ビールは缶のまま飲まず、グラスを使うのがおすすめなのです。
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