この記事ではピーマンとパプリカの違いについてみていきます。2つとも色は違うが見た目は似ていますね。ピーマンとパプリカは野菜の中では同じ仲間ですが、違いはずばり品種のようです。他にも栄養価や味、色の種類など調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。今回はそんな食卓には欠かせない野菜の違いを品種から確認しつつ、専業主婦歴10年の料理好きライターささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

料理やお菓子作りが好きな、子ども3人を育てる専業主婦。栄養の高さや身体によいという食品を、なんでも料理に取り入れている健康オタクでもある。

ピーマンとパプリカは同じ仲間で品種が違う!

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子どもが苦手な野菜と言えば、緑色で苦みがあるピーマンが定番ですよね。このピーマンと見た目はそっくりですが、色の種類が多くカラフルなのがパプリカ。ピーマンとパプリカは色は違っても見た目が似ていますが、どこに違いがあるのでしょうか?2つは確かに同じ仲間なのですが、よく調べると品種が違うということがわかりました。

ピーマンとパプリカは唐辛子の仲間

ピーマンとパプリカは分類でいうと、ナス科トウガラシ属で唐辛子の仲間になります。コロンブスがヨーロッパに持ち帰った唐辛子の品種改良により、辛みをなくした野菜として世界に広まったのです。

確かにピーマンとパプリカは唐辛子にも見た目は少し似ていますが、辛い味付けに使われる唐辛子と同じ仲間だとは知りませんでした。

ピーマンは中型種

ピーマンはナス科トウガラシ属の中でも一般的には中型種という品種で、見た目は長細くて実は薄め、ヘタも小さく細いのが特徴。原産地は熱帯アメリカアメリカで唐辛子の辛味を抑えて品種改良されたものが大型種のピーマンです。

日本には明治時代にアメリカから伝わり、その後の品種改良で中型種が作られたのが今のピーマンとして一般家庭に広がりました。

ピーマンの語源ですが、フランス語で唐辛子という意味のpiment(ピマン)とされています。

パプリカは大型種

パプリカはナス科トウガラシ属の中でも一般的には大型種という品種で、ピーマンよりも大きく丸みのあるベルのような形で、肉厚な実と太いヘタが特徴。原産地はハンガリーカラーピーマンがハンガリーで品種改良され、パプリカとして世界中に広まりました。

日本には1990年代にオランダから輸入され、そこから人気となり普及します。今では日本でも栽培されていますが輸入品も多く、スーパーなどでは韓国産やニュージーランド産なども見かける事が多いですね。

パプリカの語源ですが、ハンガー語でpaprika(パプリカ)とされています。

\次のページで「ピーマンとパプリカの栄養素や味は?」を解説!/

ピーマンとパプリカの栄養素や味は?

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ピーマンとパプリカ、未熟果実と完熟果実では栄養にどのような差があるのでしょうか?また、それぞれの味の違いについても確認していきましょう。

ピーマンとパプリカはビタミンCが豊富

ピーマンとパプリカはどちらもビタミンCが豊富に含まれています。しかしその量を比較すると、パプリカはピーマンよりもビタミンCは2倍以上多く含まれているのです。そしてパプリカは色によっても栄養素の違いがありました。

赤パプリカはカロテンが多く、体内でビタミンAに変換されて視力や皮膚・粘膜の健康に役立ちます。黄色パプリカのカロテンはピーマンよりも少ないですが、ルテインという抗酸化作用のある成分が含まれており、目の健康を守る働きがあることで有名です。

ピーマンは独特の苦味がある

ピーマンは緑色をしている物が定番ですが、これはまだ完熟する前のピーマンを収穫しているから。緑の未熟な状態のピーマンは青臭く少し苦味のある味で、食感はシャキシャキっとしています。

ピーマンも完熟すると色は赤くなり苦みも減るそうです。赤く完熟したものが赤ピーマンと言われますが、緑のピーマンよりも完熟するまでに手間と時間がかかるため、栽培農家は少なくあまり市場では見かけませんね。

パプリカは生でも甘い

パプリカも未熟な状態では緑色をしていますが、完熟すると赤や黄色、オレンジなどのカラフルな色になります。品種によってカラーはさまざまです。

完熟した状態のパプリカはやや酸味があって苦味はなく、その分甘味が増します。みずみずしくフルーツのようで生でも食べられるほど。黄色いパプリカが一番甘さが強く、次にオレンジ、赤の順に酸味が加わるそうです。ピーマンよりも少し皮が厚く硬いのが特徴。

ピーマンとパプリカのおすすめ調理法!

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ピーマンとパプリカの栄養価や味の違いはありますが、料理で気をつけることはあるのでしょうか?それぞれの素材の良さを引き立てる調理法をご紹介します。

\次のページで「ピーマンは火に通して調理」を解説!/

ピーマンは火に通して調理

ピーマンに含まれるビタミンCは、火を通しても壊れないので加熱調理がおすすめ。油と炒めることでピーマン独特の苦みが軽減され、シャキシャキ感も残るので美味しくいただけますよ。また、他の食材と調味料を一緒に入れてレンジでチンするだけでも、簡単におかずが一品出来てしまいます。

ピーマンの苦みが苦手なお子さんには、細かく刻んでチャーハンやハンバーグなどに入れてしまえば苦みも気にならず、気づかず食べてくれるでしょう。

パプリカは生でサラダなどに

パプリカも火を通してもビタミンなどは壊れにく、加熱調理で甘みもまして美味しく楽しめます。さらに素材を活かすなら生で食べるのがおすすめ。

スライスしてマリネにしたり、細かく切ってサラダにトッピングすれば、甘くてフルーティーなパプリカそのもののを味わうことができます。カラフルな色のパプリカを使えば、見た目にも華やかでおもてなし料理にもいいですね。

ピーマンとパプリカで彩り豊かに楽しもう!

ピーマンとパプリカはうれしいことに栄養素も豊富なので、積極的に食卓に取り入れたくなりますね。見た目にも彩とりどりで華やかになるのでピーマンとパプリカを合わせて調理したり、パプリカは加熱と生とを食べ比べてみるのも楽しそう。ピーマンとパプリカの違いを参考に、ご家庭でも楽しく味わってみましょう。

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3分で分かるピーマンとパプリカの違い!見た目でわかる?栄養や味、調理法など専業主婦歴10年の料理好きライターがわかりやすく解説

この記事ではピーマンとパプリカの違いについてみていきます。2つとも色は違うが見た目は似ていますね。ピーマンとパプリカは野菜の中では同じ仲間ですが、違いはずばり品種のようです。他にも栄養価や味、色の種類など調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。今回はそんな食卓には欠かせない野菜の違いを品種から確認しつつ、専業主婦歴10年の料理好きライターささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

料理やお菓子作りが好きな、子ども3人を育てる専業主婦。栄養の高さや身体によいという食品を、なんでも料理に取り入れている健康オタクでもある。

ピーマンとパプリカは同じ仲間で品種が違う!

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子どもが苦手な野菜と言えば、緑色で苦みがあるピーマンが定番ですよね。このピーマンと見た目はそっくりですが、色の種類が多くカラフルなのがパプリカ。ピーマンとパプリカは色は違っても見た目が似ていますが、どこに違いがあるのでしょうか?2つは確かに同じ仲間なのですが、よく調べると品種が違うということがわかりました。

ピーマンとパプリカは唐辛子の仲間

ピーマンとパプリカは分類でいうと、ナス科トウガラシ属で唐辛子の仲間になります。コロンブスがヨーロッパに持ち帰った唐辛子の品種改良により、辛みをなくした野菜として世界に広まったのです。

確かにピーマンとパプリカは唐辛子にも見た目は少し似ていますが、辛い味付けに使われる唐辛子と同じ仲間だとは知りませんでした。

ピーマンは中型種

ピーマンはナス科トウガラシ属の中でも一般的には中型種という品種で、見た目は長細くて実は薄め、ヘタも小さく細いのが特徴。原産地は熱帯アメリカアメリカで唐辛子の辛味を抑えて品種改良されたものが大型種のピーマンです。

日本には明治時代にアメリカから伝わり、その後の品種改良で中型種が作られたのが今のピーマンとして一般家庭に広がりました。

ピーマンの語源ですが、フランス語で唐辛子という意味のpiment(ピマン)とされています。

パプリカは大型種

パプリカはナス科トウガラシ属の中でも一般的には大型種という品種で、ピーマンよりも大きく丸みのあるベルのような形で、肉厚な実と太いヘタが特徴。原産地はハンガリーカラーピーマンがハンガリーで品種改良され、パプリカとして世界中に広まりました。

日本には1990年代にオランダから輸入され、そこから人気となり普及します。今では日本でも栽培されていますが輸入品も多く、スーパーなどでは韓国産やニュージーランド産なども見かける事が多いですね。

パプリカの語源ですが、ハンガー語でpaprika(パプリカ)とされています。

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