ライター/ささき葵
料理やお菓子作りが好きな、子ども3人を育てる専業主婦。栄養の高さや身体によいという食品を、なんでも料理に取り入れている健康オタクでもある。
ピーマンとパプリカは同じ仲間で品種が違う!
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子どもが苦手な野菜と言えば、緑色で苦みがあるピーマンが定番ですよね。このピーマンと見た目はそっくりですが、色の種類が多くカラフルなのがパプリカ。ピーマンとパプリカは色は違っても見た目が似ていますが、どこに違いがあるのでしょうか?2つは確かに同じ仲間なのですが、よく調べると品種が違うということがわかりました。
ピーマンとパプリカは唐辛子の仲間
ピーマンとパプリカは分類でいうと、ナス科トウガラシ属で唐辛子の仲間になります。コロンブスがヨーロッパに持ち帰った唐辛子の品種改良により、辛みをなくした野菜として世界に広まったのです。
確かにピーマンとパプリカは唐辛子にも見た目は少し似ていますが、辛い味付けに使われる唐辛子と同じ仲間だとは知りませんでした。
ピーマンは中型種
ピーマンはナス科トウガラシ属の中でも一般的には中型種という品種で、見た目は長細くて実は薄め、ヘタも小さく細いのが特徴。原産地は熱帯アメリカ。アメリカで唐辛子の辛味を抑えて品種改良されたものが大型種のピーマンです。
日本には明治時代にアメリカから伝わり、その後の品種改良で中型種が作られたのが今のピーマンとして一般家庭に広がりました。
ピーマンの語源ですが、フランス語で唐辛子という意味のpiment(ピマン)とされています。
パプリカは大型種
パプリカはナス科トウガラシ属の中でも一般的には大型種という品種で、ピーマンよりも大きく丸みのあるベルのような形で、肉厚な実と太いヘタが特徴。原産地はハンガリー。カラーピーマンがハンガリーで品種改良され、パプリカとして世界中に広まりました。
日本には1990年代にオランダから輸入され、そこから人気となり普及します。今では日本でも栽培されていますが輸入品も多く、スーパーなどでは韓国産やニュージーランド産なども見かける事が多いですね。
パプリカの語源ですが、ハンガー語でpaprika(パプリカ)とされています。
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