この記事ではヨガとピラティスの違いについて見ていきます。動き・やり方・ウエアなど似ている点が多くあり混同されがちな二つですが、そもそも目的や効果に大きな違いがあるようです。挑戦してみたいが、どちらが自分に向いてるか判断できずに困っている人も多いんじゃないか?今回は大人気のヨガとピラティスの違いを歴史から確認しつつ、ヨガ歴3年の主婦ライターおかちづと一緒に解説していきます。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てwebライターへ。美容と動物をこよなく愛する。今回はヨガ歴3年の知識を活かし、ヨガとピラティスの違いを詳しく解説する。

ヨガとピラティスの歴史と目的

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ヨガとピラティスはやり方や動きが似ているため、二つの区別がつかない人は多いかもしれません。しかし似ているようで、その始まりや目的などはまったく違うものです。ここでは、それぞれの歴史や目的の違いについてご紹介します。

虚弱体質改善のために考案されたピラティス

ピラティスの始まりは、ドイツ人であるジョセフ・ピラティスが考案したエクササイズです。幼いころから病弱だった彼は、体質改善のためにピラティスの原形となる運動を開発します。その後、第一次世界大戦中に、傷ついた兵士が寝たままできるリハビリのエクササイズとして発展。

ジョセフ・ピラティスがアメリカに渡った1926年、そのエクササイズがニューヨークのダンサーに広まり、現在のピラティスになっていきます。ピラティスの目的は、インナーマッスルや体幹を鍛えて健康的にボディメンテナンスすることです。

仏教・ヒンドゥー教の修業が起源のヨガ

ヨガの始まりは、約4500年前。古代インドで行われていた、仏教やヒンドゥー教の修行法のひとつです。瞑想・安座が基本となります。13世紀頃には、ポーズと呼吸法に重点を置くヨガの原形に発展。その後、ここ100年の間に、ヨガは瞑想だけではなくエクササイズとして広く愛されるようになっていきます。ヨガの目的は、呼吸法や瞑想、「アーサナ」と呼ばれるポーズで心身を安定させることです。

ヨガとピラティスのやり方と効果は?

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ヨガとピラティス、どちらも「呼吸とエクササイズを組み合わせて行う」という点は同じです。ただ、やり方や効果が大きく異なります。ピラティスはトレーニングによるボディメイクヨガは瞑想やポーズにより心の安定です。では、それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。

\次のページで「胸式呼吸と体幹を鍛える動きのピラティス」を解説!/

胸式呼吸と体幹を鍛える動きのピラティス

ピラティスはマットの上でエクササイズをしたり、マシンを使ってインナーマッスルを鍛え体幹を強化していきます。背骨や骨盤などの骨格のゆがみを整え筋力不足を効果的に解消することができるエクササイズです。また、吸う息を胸に入れる「胸式呼吸」によって交感神経を活発にさせ、心と身体を活性化させる効果もあります。

腹式呼吸とポーズで心を整えるヨガ

ヨガは、お腹に大きく空気を入れる「腹式呼吸」を意識しながら、ゆっくりと動いてさまざまなポーズを取り、そのままキープします。ポーズをキープすることでストレッチの効果が得られ、さらに「腹式呼吸」によって副交感神経を活発化させて、気持ちをリラックス。また瞑想も組み込まれているので、心と身体を安定させて整える効果があります。

ヨガとピラティス どちらが自分に向いてる?

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ヨガとピラティスの違いが分かったところで、はたしてどちらが自分に向いてるのか迷ってしまう人は多いのではないでしょうか?どちらもそれぞれに良い点がありますので、具体的にどのような人に向いているのかを見てみましょう。

美しく健康にボディメンテナンスするならピラティス

交感神経を活発にし、心と身体を活性化させるピラティスに向いている人は次のようなタイプです。

・健康的にトレーニングしたい
・運動不足の解消をしたい
・体幹を鍛えたい
・ボディラインを整えたい
・姿勢や骨格のゆがみを整えたい
・ダイエットをしたい
・身体を美しく健康に整えたい

\次のページで「リラックス効果で心身の安定を手に入れるならヨガ」を解説!/

リラックス効果で心身の安定を手に入れるならヨガ

副交感神経を優位にし、心と身体をリラックスさせるヨガに向いているのは次のようなタイプの人です。

・瞑想や呼吸法に関心がある
・心をリラックスさせたい
・ダイエットをしたい
・運動は初心者だけど身体を動かしたい
・心と身体のバランスを整えたい
・心の安定を手に入れたい

ヨガとピラティス それぞれの良さを活かそう!

ボディメンテナンスが得意なピラティス心の安定を手に入れるならヨガ。それぞれに違いはありますが、心と身体を健やかに導いてくれる点は一緒です。

挑戦しようと思いつつ迷っている方は、どちらが自分に向いているか一度体験してみるのも良いかもしれません。ぜひご自分の健康維持に、ヨガとピラティスを活かしてください!

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ヨガとピラティスの違いって?あなたはどちらが向いてる?歴史から効果の違いまでヨガ歴3年主婦ライターが詳しくわかりやすく解説

この記事ではヨガとピラティスの違いについて見ていきます。動き・やり方・ウエアなど似ている点が多くあり混同されがちな二つですが、そもそも目的や効果に大きな違いがあるようです。挑戦してみたいが、どちらが自分に向いてるか判断できずに困っている人も多いんじゃないか?今回は大人気のヨガとピラティスの違いを歴史から確認しつつ、ヨガ歴3年の主婦ライターおかちづと一緒に解説していきます。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てwebライターへ。美容と動物をこよなく愛する。今回はヨガ歴3年の知識を活かし、ヨガとピラティスの違いを詳しく解説する。

ヨガとピラティスの歴史と目的

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ヨガとピラティスはやり方や動きが似ているため、二つの区別がつかない人は多いかもしれません。しかし似ているようで、その始まりや目的などはまったく違うものです。ここでは、それぞれの歴史や目的の違いについてご紹介します。

虚弱体質改善のために考案されたピラティス

ピラティスの始まりは、ドイツ人であるジョセフ・ピラティスが考案したエクササイズです。幼いころから病弱だった彼は、体質改善のためにピラティスの原形となる運動を開発します。その後、第一次世界大戦中に、傷ついた兵士が寝たままできるリハビリのエクササイズとして発展。

ジョセフ・ピラティスがアメリカに渡った1926年、そのエクササイズがニューヨークのダンサーに広まり、現在のピラティスになっていきます。ピラティスの目的は、インナーマッスルや体幹を鍛えて健康的にボディメンテナンスすることです。

仏教・ヒンドゥー教の修業が起源のヨガ

ヨガの始まりは、約4500年前。古代インドで行われていた、仏教やヒンドゥー教の修行法のひとつです。瞑想・安座が基本となります。13世紀頃には、ポーズと呼吸法に重点を置くヨガの原形に発展。その後、ここ100年の間に、ヨガは瞑想だけではなくエクササイズとして広く愛されるようになっていきます。ヨガの目的は、呼吸法や瞑想、「アーサナ」と呼ばれるポーズで心身を安定させることです。

ヨガとピラティスのやり方と効果は?

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ヨガとピラティス、どちらも「呼吸とエクササイズを組み合わせて行う」という点は同じです。ただ、やり方や効果が大きく異なります。ピラティスはトレーニングによるボディメイクヨガは瞑想やポーズにより心の安定です。では、それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。

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