今回は「メープルシロップ はちみつ」の違いについて解説していきます。パンケーキやホットケーキなどの甘味料として使用されることの多いメープルシロップとはちみつ。それぞれ代用して使用している人も多いと思うが、みんなは両者の違いは知っているか?この記事ではそんなメープルシロップとはちみつの違いについてを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

メープルシロップとはちみつの定義

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色味・甘さともに似ていることから代用して使用されることの多いメープルシロップとはちみつですが、両者の違いはきちんと把握していますでしょうか?まずはメープルシロップとはちみつの定義から確認していきましょう。

メープルシロップは樹液を濃縮した糖蜜

まずメープルシロップについてですが、以下の様に定義される樹液を濃縮した糖蜜のことを言います。ホットケーキや製菓など一般的に食用として用いられることが多いです。

サトウカエデの樹液を煮詰めて濃縮した糖蜜 (とうみつ) 。ホットケーキのシロップや製菓に用い、さらに煮詰めてメープルシュガー(楓糖 (かえでとう) )を作る

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「メープル‐シロップ」)

はちみつはミツバチが集めた蜜

一方ではちみつは、以下の様に定義されるミツバチが集めた蜜のことを言います。メープルシロップ同様に食用として用いられることが大半ですが、薬用として使われる場合もあるそうです。

ミツバチが花から集めてきて巣に蓄えた蜜。淡黄色から褐色の粘りけの強い液体。大部分が果糖とぶどう糖で、甘く、栄養価が高い。食用・薬用

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「はちみつ」)

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メープルシロップとはちみつの違いは原料にあり!

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メープルシロップとはちみつの定義を確認してきましたが、端的に言うと両者の違いは「原料」にあります。以下より、それぞれの原料を詳しく見ていきましょう。

メープルシロップの原料はカエデ属の植物から取れる樹液

まずメープルシロップについてですが、原料はカエデ属の植物から取れる樹液。そもそもメープルシロップのメープルとは英語で「カエデの木」を意味します。カエデとは主に北半球の温帯地域に分布する落葉樹で、葉の形がカエルの手に似ていることからその名がつけられたそうです。

はちみつの原料はミツバチが花から採取した蜜

一方はちみつの原料は、ミツバチが花から採取した蜜を巣の中で貯蔵していたもの。巣の中で貯蔵する段階は非常に重要で、ミツバチは花から蜜を採取した後に巣中で水分の発散を行い蜜の濃縮を行います。つまり、ミツバチによって巣の中で貯蔵された花の蜜は単に花から採取した蜜よりも糖濃度が高いのです。

メープルシロップとはちみつの保存方法の違い

原料が異なるメープルシロップとはちみつだが、実は原料が異なる故に保存方法にも違いがあります。以下より、それぞれの保存方法を確認していきましょう。

メープルシロップは冷蔵保存!

まずメープルシロップですが、保存方法は「冷蔵」。開封前であれば常温でも問題ありませんが、開封後は雑菌の増殖の恐れがあるため冷蔵保存をしましょう。

はちみつは常温保存!

一方はちみつは、常温で保存するのがベスト。というのも、はちみつはメープルシロップとは異なり抗菌作用があるため常温で全く問題ないのです。逆に冷蔵をしてしまうと結晶化して白く固まってしまうので冷蔵保存は避けましょう。

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ダイエットにはどちらが最適?栄養価の違いは?

ちょっとした違いはあるものの、両者ともに似た様な風味のメープルシロップとはちみつ。代用する方も多いかと思いますが、カロリーや糖質の違いは気にしたことはありますでしょうか。以下より両者の栄養価について、ダイエットの観点も踏まえ見ていきましょう。

メープルシロップはミネラル豊富!

まずメープルシロップの栄養価の特徴は「ミネラル」が豊富な点です。メープルシロップに含まれるカリウムは、はちみつと比較し約3.5倍、カルシウムについては約10倍も含有しています。また、糖質やカロリーについてははちみつよりも低めです。

はちみつはビタミン豊富!

一方はちみつは「ビタミン」が豊富に含まれます。主にビタミンCやビタミンB1は、風邪の予防効果や食欲不振の解消、疲労回復効果など私たちの健康維持に欠かせないビタミンです。

【注意】1歳未満の赤ちゃんのはちみつ摂取は危険!?

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はちみつを取り扱う上で注意しておきたいポイントが「1歳未満の赤ちゃんへの摂取はNG!」ということ。というのも、はちみつにはボツリヌス菌の芽胞が含まれており、これが赤ちゃんの腸管内で発芽・増殖して、乳児ボツリヌス症にかかる恐れがあるからです。なので、特にお子さんをもつお母さん、お父さんは注意してください。

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メープルシロップとはちみつの代用と使い分け

ホットケーキやパンケーキ、トーストなど甘味料として使用する際は、問題なく代用し合うことができます。ですが、それぞれ風味や粘度が異なる点、料理によっては代用する際に注意が必要です。また、1歳未満の赤ちゃんははちみつの摂取による乳児ボツリヌス症になる可能性があるため、代用としてメープルシロップを使用しましょう。

違いを知った上でメープルシロップとはちみつを食べ比べてみよう!

一見すると違いがよくわからない故に、代用して使用する方も多いメープルシロップとはちみつ。おさらいすると、両者の違いは原料にありました。英語でカエデの木を意味するメープルからその名が名付けられたメープルシロップは、カエデ属の植物の樹液から採取したもの。対してはちみつはミツバチが集めた花の蜜が原料です。ぜひ以上の違いを把握した上で、メープルシロップとはちみつを味わってみてくださいね。

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メープルシロップとはちみつの違いは原料にあり!保存方法や栄養価の違いも合わせて雑学大好き現役大学生がわかりやすく解説

今回は「メープルシロップ はちみつ」の違いについて解説していきます。パンケーキやホットケーキなどの甘味料として使用されることの多いメープルシロップとはちみつ。それぞれ代用して使用している人も多いと思うが、みんなは両者の違いは知っているか?この記事ではそんなメープルシロップとはちみつの違いについてを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

メープルシロップとはちみつの定義

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色味・甘さともに似ていることから代用して使用されることの多いメープルシロップとはちみつですが、両者の違いはきちんと把握していますでしょうか?まずはメープルシロップとはちみつの定義から確認していきましょう。

メープルシロップは樹液を濃縮した糖蜜

まずメープルシロップについてですが、以下の様に定義される樹液を濃縮した糖蜜のことを言います。ホットケーキや製菓など一般的に食用として用いられることが多いです。

サトウカエデの樹液を煮詰めて濃縮した糖蜜 (とうみつ) 。ホットケーキのシロップや製菓に用い、さらに煮詰めてメープルシュガー(楓糖 (かえでとう) )を作る

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「メープル‐シロップ」)

はちみつはミツバチが集めた蜜

一方ではちみつは、以下の様に定義されるミツバチが集めた蜜のことを言います。メープルシロップ同様に食用として用いられることが大半ですが、薬用として使われる場合もあるそうです。

ミツバチが花から集めてきて巣に蓄えた蜜。淡黄色から褐色の粘りけの強い液体。大部分が果糖とぶどう糖で、甘く、栄養価が高い。食用・薬用

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「はちみつ」)

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