端的に言えば聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥の意味は「聞かずにいると一生恥をかく」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
絵本から専門書まで読み漁る本の虫、シクロを呼んです。一緒に「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の意味や例文、類語などを見ていきます。
- 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の意味や語源・使い方まとめ
- 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の意味は?
- 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の語源は?
- 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の使い方・例文
- 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の類義語は?違いは?
- 「問うは一旦の恥、問わぬは末代の恥」
- 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の対義語は?
- 「世間知らずの高枕」
- 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の英訳は?
- 「Asking makes one appear foolish, but not asking makes one foolish indeed.」
- 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」を使いこなそう
この記事の目次
ライター/シクロ
絵本から専門書まで読み漁る本の虫。塾講師の経験もあり、難関校への合格実績も多数。
本は先人が残した偉大な知識の集合体であるという信念の基、本を読む際には著者を教師と見立て、教えを乞うように読み進めたいと思っている。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の意味や語源・使い方まとめ
「周りのみんなは話の内容が分かっているようだけど、自分にはさっぱりわからない。けれど皆の邪魔をするのは申し訳ないし……。」といった経験をお持ちの方はいらっしゃるでしょうか。本日ご紹介する言葉はこのような時にこそ、しっかりと頭から引き出せるようにしておきたいことわざです。
それでは早速「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の意味は?
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」には、次のような意味があります。
1.知らないことを人に聞くのはほんの一時の恥で済むけれども、聞かないでいれば知らないまま一生恥ずかしい思いをして過ごすことになる。知らないことは恥ずかしがらず、積極的に質問した方が身のためだということ。
出典:用例でわかることわざ辞典(学研出版)「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥(きくはいっときのはじ、きかぬはいっしょうのはじ)」
自身が知らないことを他人に尋ねることは少々抵抗感がある方もいらっしゃるでしょう。ものを訪ねるという行為には自身の無知を曝け出して認めるというステップが必要なため、苦手意識がある方も少なくないと思われます。思えば子供の時分は何か物を尋ねることに抵抗はほとんどなかったのに、大人になると周囲の目や、尋ねると相手に迷惑であったり負担を強いてしまうのでは、と躊躇してしまうものです。
しかし、社会人で仕事の内容に不明な部分などがあった場合、迷惑でないかと質問を控えた結果、仕事が滞り自分のみでなく様々な部署に波及し逆に多くの方に迷惑をかけてしまうこともあります。このように知らないままでいることで却ってことが大きくなってしまうこともあるため、なるべく早く知らないことは解決した方が良い、そういう姿勢が大切だ、との教訓となっているのでしょう。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の語源は?
次に「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の語源を確認しておきましょう。
この言葉の語源は言葉の通りです。何か物を尋ねたり教えを乞う場合にはその場の恥ずかしい思いだけで済みますが、知らないままでいた場合には知らないという事実が恥として一生付きまとう、という教訓がエピソードとして語源になっています。
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