今回はプードルとトイプードルの違いについて見ていきます。よく似ている2匹ですが、サイズの違いは一目瞭然です。ですが違いはもちろんサイズだけじゃない。また、散歩中のトイプードルはよく見かけるが、大型のプードルを見る機会は少ないことに気付いているでしょうか?この記事では、プードルとトイプードルの性格や特徴の違い、飼い方のポイントなどを動物大好き主婦ライターおかちづと一緒に解説していきます。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てWebライターへ。美容と動物をこよなく愛する。今回は動物好きを生かし、プードルとトイプードルの違いを詳しく解説する。

プードルとトイプードルの歴史

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プードルとトイプードルは、一体いつ頃・どの地域で生まれたのでしょうか。フランスを代表する犬種であることから、フランス発祥と言われることが多いですが、はっきりしない点も多いのが現状です。ここでは、プードルとトイプードルの歴史について見ていきます。

500年ほど前が起源のプードル

近代より以前、約500年前のヨーロッパで、水猟犬として飼われたのが始まりと言われるプードル。大型の「スタンダードプードル」と呼ばれる種類が原種です。かしこく人懐っこい性格、また愛らしく品のあるルックスが人気となり、16世紀ごろから貴族達の間で愛玩犬として飼われ、広く愛されるようになります。

プードルを小型化して生まれたトイプードル

プードルの原種であるスタンダードプードルを小型化したミニチュアプードル。それを品種改良して、さらに小型化したのが「トイプードル」です。16世紀ごろのヨーロッパで、貴族の女性たちの間で大型のプードルが愛玩犬として人気を博します。そこから一気に小型化への品種改良が進み、ペットとして広く飼われるようになりました。

プードルとトイプードルの特徴は?

大型のプードルと小型のトイプードル、大きさはかなり違いますが、意外と似ている点も多くあるようです。ここではそれぞれの特徴や、どのような違いがあるのか、堀り下げて見ていきます。

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日本では珍しい珍しい大型サイズのプードル

一般的にプードルと呼ばれるのは、大型の「スタンダードプードル」です。個体差はあるものの、体長40㎝~60㎝・体重は20kg~30kgまで成長し、大型犬として分類されます。日本では非常に珍しく、あまり見かけることはありませんが、ヨーロッパの方では人気が高く多く飼われている犬種です。

非常にかしこく活発なのが特徴で、体形的には筋肉質。毎日1時間以上の散歩が必須で、かなりの運動量を必要とします。

日本で見られる90%以上が小型のトイプードル

品種改良を重ね、プードルの中でも最も小型化された犬種が「トイプードル」です。体長25㎝~28㎝・体重3㎏前後で、小型犬に分類されます。日本で飼われているプードルの90%以上がトイプードルと言われるほど人気です。大型のプードルと同じく非常に利口で、よく人になつきます。活発に動き回るので、小型犬ながら毎日30分ほどの散歩は必要です。

プードルとトイプードルの性格は?

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プードルとトイプードルの性格はよく似ています。とてもかしこく飼い主の指示をよく理解することができる犬種です。また温厚で人懐っこさもあるのでしつけもしやすく、家族の一員として迎えるのに適した性格と言えます。

かしこくて活発なプードル

人懐っこい性格で非常にかしこく、理解力に優れているのがプードルの特徴です。人の言うことをよく理解する知能の高さから、警察犬や盲導犬・災害救助犬などで活躍することもあります。また好奇心旺盛で、飼い主さんや家族と一緒に遊ぶことや外で走りまわることが大好き。小型のトイプードルと比べ、勇敢で大胆な一面も持ち合わせているのが特徴です。

物覚えが良くデリケートなトイプードル

社交的で人懐っこいく、物覚えも良いので、非常に飼いやすい性格です。大型のプードルと比べ、ややデリケートな点があるのがトイプードルの特徴。かしこくて人の言うことを理解する能力が高いので、初めてペットを飼う人にもおすすめの犬種です。飼い主さんに対して甘えん坊なところがあり、家族と一緒に遊ぶのを好みます。

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プードルとトイプードルの飼い方のポイント

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プードルとトイプードル、どちらも人に慣れやすくペットとして飼いやすい犬種です。しかしどちらも活発な性格で、運動量を制限されてしまうとストレスを溜めてしまう場合があります。大型のプードルは特に、生活スペースもかなりの広さが必要です。また、どちらも換毛期はありませんが被毛の伸びは早いので、ブラッシングやトリミングが必須。ここでは運動量をはじめ、それぞれの飼い方のポイントの違いをご紹介します。

かなり運動量が必要なプードル

大型犬に分類されるプードル。被毛がシングルコートという特徴から、二重構造のダブルコートの犬種に比べ寒さに弱い傾向があります。体は大きいですが、室内飼いの方が適している犬種です。またプードルは活発で運動が大好き。優れた運動能力と筋肉質な体形から、かなりの運動量を必要とします。朝晩それぞれ、1時間程の散歩に連れて行くのが理想です。

運動不足が続いてストレスを溜めないよう、ドッグランを利用し思い切り走りまわれる機会を作ることも必要になります。また、換毛期はなく抜け毛は多くありませんが、被毛は絡みやすく伸びが早いため、こまめなブラッシングやトリミングが必要です。

小型でも散歩が必須なトイプードル

活発で、飼い主さんと遊ぶことが大好きなトイプードル。ほかの小型犬のように、家の中を動き回るだけで満足ということはありません。毎日、30分程度の散歩が必要です。時間のある時はドッグランに連れていき、思い切り運動させてあげるのもストレス発散になります。

また、クルクルの巻き毛が可愛らしく特徴的です。プードルと同じように、換毛期がなく抜け毛は少ないものの、被毛の伸びが早いので日々のブラッシングとトリミングは必須になります。

プードルの種類は正式には4種類

大型のプードルに、小型のトイプードル、最近ではティーカッププードルなどという名前も聞いたことがあるのではないでしょうか。認定されているプードルの種類は、正式には4種類。では、どのような種類がいるのか見ていきましょう。

4種類のプードルを紹介

国際畜犬連盟(FCI)が認定するプードルのサイズは4種類になります。大型から順に、スタンダードプードル・ミディアムプードル・ミニチュアプードル・トイプードルの4種類です。日本でペットとして飼われているプードルの90%以上はトイプードルという統計があります。

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プードルの種類

・スタンダードプードル…体長40~60cm・体重20~30kg

・ミディアムプードル…体長35~45cm・体重8~15kg

・ミニチュアプードル…体長28~35cm・体重5~8kg

・トイプードル…体調25~28cm・体重3kg前後

ペットとして長く愛されるプードルとトイプードル

プードルとトイプードル、サイズ感の違いはかなり大きいですが、どちらもペットとして飼いやすい性格を持っています。近年では日本でもトイプードルブームがあり、非常に多く見かけるように。愛玩犬として500年も前から歴史は始まり、今もなお、世界中で愛され続けています。今回ご紹介した内容が、雑学としてはもちろん、プードルを家族として迎える際のヒントになりましたら幸いです!

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生き物・植物雑学

プードルとトイプードルの違いはサイズだけじゃない!性格や特徴・飼い方のポイントを動物大好き主婦ライターが詳しくわかりやすく解説

今回はプードルとトイプードルの違いについて見ていきます。よく似ている2匹ですが、サイズの違いは一目瞭然です。ですが違いはもちろんサイズだけじゃない。また、散歩中のトイプードルはよく見かけるが、大型のプードルを見る機会は少ないことに気付いているでしょうか?この記事では、プードルとトイプードルの性格や特徴の違い、飼い方のポイントなどを動物大好き主婦ライターおかちづと一緒に解説していきます。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てWebライターへ。美容と動物をこよなく愛する。今回は動物好きを生かし、プードルとトイプードルの違いを詳しく解説する。

プードルとトイプードルの歴史

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プードルとトイプードルは、一体いつ頃・どの地域で生まれたのでしょうか。フランスを代表する犬種であることから、フランス発祥と言われることが多いですが、はっきりしない点も多いのが現状です。ここでは、プードルとトイプードルの歴史について見ていきます。

500年ほど前が起源のプードル

近代より以前、約500年前のヨーロッパで、水猟犬として飼われたのが始まりと言われるプードル。大型の「スタンダードプードル」と呼ばれる種類が原種です。かしこく人懐っこい性格、また愛らしく品のあるルックスが人気となり、16世紀ごろから貴族達の間で愛玩犬として飼われ、広く愛されるようになります。

プードルを小型化して生まれたトイプードル

プードルの原種であるスタンダードプードルを小型化したミニチュアプードル。それを品種改良して、さらに小型化したのが「トイプードル」です。16世紀ごろのヨーロッパで、貴族の女性たちの間で大型のプードルが愛玩犬として人気を博します。そこから一気に小型化への品種改良が進み、ペットとして広く飼われるようになりました。

プードルとトイプードルの特徴は?

大型のプードルと小型のトイプードル、大きさはかなり違いますが、意外と似ている点も多くあるようです。ここではそれぞれの特徴や、どのような違いがあるのか、堀り下げて見ていきます。

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