今回は「パンナコッタ プリン」の違いについて解説していきます。プルっとした食感が特徴で人気デザートの1つでもあるプリン。そんなプリンと似た様な食感のデザートとして同様に人気なのがパンナコッタですが、みんなはその違いを知っているか?実は両者の違いは材料と作り方にあるんです。この記事ではそんなパンナコッタとプリンの材料と作り方の違いに加え、混同しやすいムースやババロア、クリームブリュレついてを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

パンナコッタとプリンの違いはズバリ材料!

image by iStockphoto

よく混同されるパンナコッタとプリンですが、みなさんは両者の違いはご存知ですか?そもそもパンナコッタについては食べたことがない方や馴染みがない方も多いでしょう。結論ですが、両者の違いはズバリ「材料」にあります。以下より、それぞれで使用する材料について詳しく見ていきましょう

パンナコッタとプリンで使用する材料の違いとは?

image by iStockphoto

ともにデザートとして人気のパンナコッタとプリンですが、両者の相違点は使用する材料。ちょっとした材料の違いで仕上がりの色味も異なってくるので以下詳しく解説していきます。

パンナコッタは「生クリーム」と「ゼラチン」を使用する

パンナコッタで使用される材料は主に「生クリーム」と「ゼラチン」。生クリームに牛乳や砂糖、香料などを加え火にかけ沸騰直前まで熱した後、ゼラチンを混ぜ冷やし固めたものがパンナコッタになります。

プリンは「全卵」と「牛乳」を使用する

一方プリンは、「全卵」と「牛乳」がメインの材料。全卵、牛乳、砂糖を混ぜ、蒸し器またはオーブンで加熱すればプリンが出来上がります。卵を使用しているため、その仕上がりの色味がパンナコッタとは異なり黄色っぽくなるのが大きな特徴です。

パンナコッタとプリンの作り方の違いとは?

パンナコッタ・プリンは使用する材料が異なる上、作り方にも大きな違いがあります。以下で両者の作り方について詳しく見ていきましょう。

\次のページで「パンナコッタはゼラチンで固める!」を解説!/

パンナコッタはゼラチンで固める!

パンナコッタは、生クリームや牛乳、砂糖を加え混ぜ合わせた液を「ゼラチン」によって凝固させます。つまり、液を固める際に加熱の必要がなく、冷やし固めるのが大きな特徴です。また、ゼラチンの量や冷やし固める時間によって、その固さや食感が変化するので把握しておきましょう。

プリンは卵の熱変性を利用して固める!

一方プリンの場合はゼラチンを使用せずに卵の熱変性を利用して固めます。そのため、オーブンや蒸し器などを利用した加熱工程が必須です。また、プリンの材料で使用される牛乳や生クリームは「カゼイン」というタンパク質を含んでおり、加熱により凝固しなめらかさを損なってしまうので、ちょっとした温度調節というのがプリンの仕上がりの大きな鍵となるので把握しておきましょう。

パンナコッタとプリンの起源

ここからは、プリンとパンナコッタの起源を確認していきましょう。

1.パンナコッタの起源:イタリア発祥のお菓子

パンナコッタはイタリア発祥のお菓子。パンナコッタという名は、イタリア語でクリームを意味する「パンナ(panna)」、「煮た」という意味「コッタ(Cotta)」から来ており、20世紀初頭酪農が盛んであった北イタリアでハンガリー出身のバレリーナが恋人のために作ったのが始まりとされています

日本では1992年(平成4年)にサントリーが業務用粉末「即席パンナコッタ」を、翌1993年(平成5年)に森永乳業がカップ入りの量産品を発売したことでブームになったそうです。

2.プリンの起源:イギリス発祥のお菓子

プリンはイギリス発祥のお菓子で、その正しい正式名称は「カスタードプディング」。プディングというのはイギリスの船乗りが考えたもので、元々は肉や野菜など余った具材を卵液と一緒に蒸し上げた料理のことをさしました。それが後に、陸上で作られる様になると具を入れず卵液を固めるような現在のカスタードプリンになったそうです。日本にプリンが伝わったのは、江戸時代後期~明治の初期とされています。

\次のページで「混同しやすい言葉「ムース」「ババロア」「クリームブリュレ」との違いは?」を解説!/

混同しやすい言葉「ムース」「ババロア」「クリームブリュレ」との違いは?

image by iStockphoto

パンナコッタ・プリンの他、よく混同されるデザートとして挙げられるのが「ムース」「ババロア」「クリームブリュレ」。以下より、詳しく解説していきます。

1.ムース:卵白と生クリームで作るお菓子

まずムースについてですが、ポイントとなる材料は「卵白」と「生クリーム」。フランス語で「泡」を意味するムースは、その名通り泡立てた卵白と生クリームで自然と固めたデザートになります。そのため、その食感はふわっとしており、クリーミーな味わいが特徴です。

2.ババロア:メレンゲと生クリームで作るお菓子

ババロアは、卵黄・牛乳・砂糖で作ったカスタードに泡立てた卵白であるメレンゲと生クリームを合わせてゼラチンで冷やし固めたフランス発祥のスイーツ。ゼラチンで冷やし固めるという点では、パンナコッタと似ていますが卵を使用する点で異なります。

3.クリームブリュレ:卵黄と生クリームで作るお菓子

フランス語で「焦がしたクリーム」を意味するクリームブリュレですが、使用する材料は主に卵黄と生クリーム。卵黄・生クリーム・砂糖・牛乳などでつくるカスタードをオーブンで焼き固め、最後に砂糖とバーナーで表面を焦がすのが大きな特徴です。工程としてはプリンとよく似ていますが、カスタードに生クリームを使用する点と表面をバーナーで焦がす点がプリンとの大きな違いになります。

この機会にパンナコッタとプリンをお家で作ってみよう!

この記事ではパンナコッタとプリンの違いについて解説してきました。おさらいすると両者の違いは、材料と作り方にあります。生クリームとゼラチンを主に使用するパンナコッタはその仕上がりが白っぽく、逆に全卵と牛乳を使用するプリンは黄色っぽい仕上がりになるのが大きな特徴です。その他この記事で取り上げたムースやババロア、クリームブリュレとの違いやそれぞれの特徴についても把握し、この機会にぜひお家で作ってみてくださいね。

" /> パンナコッタとプリンの違いは使用する材料と作り方にあり!ムースやババロア、クリームブリュレとの違いは?雑学大好き現役大学生がわかりやすく解説 – ページ 2 – Study-Z
雑学食べ物・飲み物

パンナコッタとプリンの違いは使用する材料と作り方にあり!ムースやババロア、クリームブリュレとの違いは?雑学大好き現役大学生がわかりやすく解説

パンナコッタはゼラチンで固める!

パンナコッタは、生クリームや牛乳、砂糖を加え混ぜ合わせた液を「ゼラチン」によって凝固させます。つまり、液を固める際に加熱の必要がなく、冷やし固めるのが大きな特徴です。また、ゼラチンの量や冷やし固める時間によって、その固さや食感が変化するので把握しておきましょう。

プリンは卵の熱変性を利用して固める!

一方プリンの場合はゼラチンを使用せずに卵の熱変性を利用して固めます。そのため、オーブンや蒸し器などを利用した加熱工程が必須です。また、プリンの材料で使用される牛乳や生クリームは「カゼイン」というタンパク質を含んでおり、加熱により凝固しなめらかさを損なってしまうので、ちょっとした温度調節というのがプリンの仕上がりの大きな鍵となるので把握しておきましょう。

パンナコッタとプリンの起源

ここからは、プリンとパンナコッタの起源を確認していきましょう。

1.パンナコッタの起源:イタリア発祥のお菓子

パンナコッタはイタリア発祥のお菓子。パンナコッタという名は、イタリア語でクリームを意味する「パンナ(panna)」、「煮た」という意味「コッタ(Cotta)」から来ており、20世紀初頭酪農が盛んであった北イタリアでハンガリー出身のバレリーナが恋人のために作ったのが始まりとされています

日本では1992年(平成4年)にサントリーが業務用粉末「即席パンナコッタ」を、翌1993年(平成5年)に森永乳業がカップ入りの量産品を発売したことでブームになったそうです。

2.プリンの起源:イギリス発祥のお菓子

プリンはイギリス発祥のお菓子で、その正しい正式名称は「カスタードプディング」。プディングというのはイギリスの船乗りが考えたもので、元々は肉や野菜など余った具材を卵液と一緒に蒸し上げた料理のことをさしました。それが後に、陸上で作られる様になると具を入れず卵液を固めるような現在のカスタードプリンになったそうです。日本にプリンが伝わったのは、江戸時代後期~明治の初期とされています。

\次のページで「混同しやすい言葉「ムース」「ババロア」「クリームブリュレ」との違いは?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: