
土星が太陽系の惑星のひとつであることはみんな知っているでしょう。土星は太陽系の宝石とも称される美しい惑星で、輪があることで知られているな。さて、この土星の輪は何でできているか知っているか?
今日は土星にクローズアップします。担当は化学系科学館職員のたかはしふみかです。

ライター/たかはし ふみか
まだまだ勉強中の国立大学工学部化学系出身の科学館職員。 環境に役立つ研究がしたいと卒論テーマに再生可能エネルギーを選ぶ。 わからない用語は調べないと気が済まず、今でも高校時代の化学辞書を愛用している。
直径 120,536㎞(地球は12,700㎞)
質量 5.688 ×1026 ㎏(地球は5.972×1024 kg)
密度 0.70 g/cm3(地球は5.51g/cm3)
太陽からの距離 14億2940万km(地球は1億4960万km)
自転周期
赤道面 10時間13分
極 10時間32分
公転周期 29.46年
土星(Saturn)は太陽から数えて6番目の位置にある惑星です。 太陽系の中では木星の次に大きく、その大きさは地球の約9倍もあります。 その一方、土星は巨大ガス惑星のため密度は地球の1/8程度しかありません。
ガス惑星である土星ですが、土星の中心部は鉄やニッケルの岩石です。 そしてその周りを金属水素が覆っています。 金属水素とは、圧縮されて金属のような性質を持った水素のことです。 では大気はどのようなものでしょうか。 土星の大気のほとんどが水素です。 95%以上の水素で、それにヘリウムを加えると99.5%にもなります。
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土星の輪

さて、土星の輪は何でできているのでしょう。 実そのほとんどが氷のかけらなのです。
土星の輪の直径は数十万㎞にも広がっています。 その一方、厚さは数百m程度です。 輪っかと言うとドーナツのようにつながっているイメージですね。 しかし、土星の輪は先ほど説明したように氷のかけらできています。 これらの粒が集まり、輪っかのように見えているのです。
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