スコッチとバーボンの違いについてみていきます。どちらもウイスキーの種類を指すが、産地や原料、製法が異なっているぞ。それらの違いは味わいの違いにもつながっているので注目していこう。お酒が大好きなぽりにかと共に解説しよう。

ライター/ぽりにか

毎晩ウイスキーで晩酌を楽しむwebライター。バー巡りが趣味な他、家でも複数のボトルを保有しており、日々様々なお酒を楽しんでいる。

大きな違いは産地

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「スコッチ」と「バーボン」はどちらもウイスキーの種類の一つです。大きな違いはそれぞれの産地にあります。

「スコッチ」はスコットランドのウイスキー

「スコッチ」とは、スコットランドで造られるウイスキーのことです。その定義はイギリスの法律で定められているほど厳しく、スコットランド以外で造られたウイスキーをスコッチと呼ぶことはできません。また、スコットランドには「6大産地」と呼ばれるウイスキー造りの盛んな地域があり、それぞれで個性豊かなスコッチが生産されています。

「バーボン」の主な原産地はアメリカ

一方の「バーボン」は、アメリカのケンタッキー州が製造の中心地です。アメリカの法律によると、「バーボンはアメリカ合衆国で製造されるもの」と決められています。現在、バーボンはケンタッキー州以外でも製造されていますが、今でもケンタッキー州のイメージが色濃く残っているようです。

スコッチとバーボンの原料は?

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スコッチとバーボンには、産地以外にも違いがあります。ここではスコッチとバーボンの原料について解説していきましょう。

\次のページで「スコッチの原料は大麦麦芽」を解説!/

スコッチの原料は大麦麦芽

スコッチの主な原料は大麦麦芽です。この大麦麦芽のみを使用したものをモルトウイスキー、大麦麦芽と穀物を使用したものをグレーンウイスキー、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせたものをブレンデッドウイスキーと呼びます。

トウモロコシが主原料

バーボンの主な原料はトウモロコシです。バーボンは、原料の内51%以上、つまり半分以上がトウモロコシでなければいけません。残りの半分は主に大麦やライ麦、小麦などといった穀物で構成されています。原料のうち80%以上をトウモロコシが占めているウイスキーがコーンウイスキーです。

スコッチとバーボンの製法は?

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つづいてスコッチとバーボンの製法について解説していきましょう。

スコッチの蒸留・醸成方法:熟成期間が長い

スコッチのうち、モルトは単式蒸留器で2回蒸留し、グレーンは連続式蒸留器で蒸留するのが特徴です。熟成はオーク材の樽でおこなわれ、モルトは最低3年間の熟成が義務付けられています。ただし、一般的には10~12年間の熟成期間をもつウイスキーが多いです。

バーボンの蒸留・醸成方法:ホワイトオーク樽が特徴!

バーボンは連続式蒸留器で、アルコール分40度以上、80度以下を保ちながら蒸留されます。熟成にホワイトオーク材の樽を使用するのが特徴です。アルコール度数を62.5度以下に保ち、最低2年以上熟成する必要があります。スコッチと比べると熟成期間は短く、4~6年が一般的です。

\次のページで「スコッチとバーボンの味わいの違い」を解説!/

スコッチとバーボンの味わいの違い

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スコッチとバーボンは原料や製法が異なるため、味わいにも違いがあります。ここではそれぞれの味わいについてみてみましょう。

スモーキーな香りが特徴のスコッチ

スコッチはバーボンと比べて熟成期間が長いので、より重厚な味わいが特徴となります。酸味やアルコールの味わいが前面にあり、その奥に甘みを感じられるでしょう。また、原料となる大麦を乾燥させる際に使用される「ピート(泥炭)」と呼ばれる燃料から出る、独特のスモーキーな香りは、スコッチの大きな特徴です。

バーボンはカラメルのような甘さ

バーボンは熟成期間は短く、よりダイレクトに甘みを感じることが出来ます。熟成時に使うホワイトオーク樽の焦がした香りや味わいが特徴的で、ワイルドやダイナミックといった表現されることが多いです。

ブランデーとの違い

スコッチやバーボンと同じく混同されやすいお酒に、ブランデーがあります。ここではブランデーについて解説します

ブランデーはワインの仲間?

ブランデーとは、果物を使用した蒸留酒です。ですので、ウイスキーというよりは、ワインに近いお酒だといえます。ワインを更に蒸留、熟成させたものがブランデーになると考えておくとよいでしょう。

ブドウ以外にも原料がある!

ブランデーはワインの仲間なので、主な原料はブドウです。ブランデーの中でも特に有名なのが、ブドウを原料とし、フランスのコニャック地方で造られる「コニャック」でしょう。ブランデーにはブドウ以外の原料もいくつか存在します。カルヴァドス(リンゴ)、ポワール(洋ナシ)、アプリコット(杏)、ミラベル(黄すもも)などがその一例です。

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奥の深いウイスキー

スコッチとバーボンの様々な違いについて解説しました。一口にウイスキーと言っても、産地や原料、造り方によって大きな違いが出てくるところが面白いですね。本記事を読んで、まずはこれまで何気なく飲んでいたウイスキーがスコッチなのかバーボンなのかを調べてみるところから、ウイスキーを楽しんでみてはいかがでしょうか!

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雑学食べ物・飲み物

3分で分かるスコッチとバーボンの違い!原料や製法、ブランデーとの違いをお酒大好きライターがわかりやすく解説!

スコッチとバーボンの違いについてみていきます。どちらもウイスキーの種類を指すが、産地や原料、製法が異なっているぞ。それらの違いは味わいの違いにもつながっているので注目していこう。お酒が大好きなぽりにかと共に解説しよう。

ライター/ぽりにか

毎晩ウイスキーで晩酌を楽しむwebライター。バー巡りが趣味な他、家でも複数のボトルを保有しており、日々様々なお酒を楽しんでいる。

大きな違いは産地

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「スコッチ」と「バーボン」はどちらもウイスキーの種類の一つです。大きな違いはそれぞれの産地にあります。

「スコッチ」はスコットランドのウイスキー

「スコッチ」とは、スコットランドで造られるウイスキーのことです。その定義はイギリスの法律で定められているほど厳しく、スコットランド以外で造られたウイスキーをスコッチと呼ぶことはできません。また、スコットランドには「6大産地」と呼ばれるウイスキー造りの盛んな地域があり、それぞれで個性豊かなスコッチが生産されています。

「バーボン」の主な原産地はアメリカ

一方の「バーボン」は、アメリカのケンタッキー州が製造の中心地です。アメリカの法律によると、「バーボンはアメリカ合衆国で製造されるもの」と決められています。現在、バーボンはケンタッキー州以外でも製造されていますが、今でもケンタッキー州のイメージが色濃く残っているようです。

スコッチとバーボンの原料は?

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スコッチとバーボンには、産地以外にも違いがあります。ここではスコッチとバーボンの原料について解説していきましょう。

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