化学理科

人工毒とはどんな毒?毒物による事件例や種類・定義などを科学館職員が解説

 健康や生命を害するもの。特に、毒薬。

 【引用元:コトバンク】

毒は健康や生命をおぼやかすもののことで、その性質を毒性と言います。そしてその性質を持つことを有毒と言うのです。毒によってその性質は異なり、摂取しても痛みや不調を感じたり皮膚が荒れる程度のものから、数㎎で死に至るものもあります。この摂取したら死に至る量を致死量というのです。

毒に関連して、次の言葉を確認しておきましょう。

解毒‥体の中にはいった毒を消すこと

毒素‥生物体がつくりだす毒性の強い物質のこと

中毒‥ある種の化学物質が生体内に入り、臓器や組織の正常な活動に障害を生じて種々の症状をもたらすこと

中毒性‥ある種の化学物質が生体内に入り、臓器や組織の正常な活動に障害を生じて種々の症状をもたらすこと

致死量‥生体を死亡させる薬物の用量のことで、薬物の急性毒性を表す一般的な指標

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毒と毒を合わせたらどうなるだろうか。ここで興味深いのが1986年に起きたある殺人事件だ。「トリカブト保険金殺人事件」として知られるこの殺人事件。簡単に説明すると、即効性があるはずの効果が出す時間を遅らせ、アリバイを作った夫が妻を殺害した事件だ。

事件に使われた毒はトリカブト。そしてその効果を遅らせるために使われたのがフグ毒に含まれるテトロドトキシンだ。両方とも猛毒だが、一緒に使うと互いの効力を弱め合う。この性質を利用して時間差で夫は妻を殺したのだ。

毒物・劇物・危険物

image by PIXTA / 37904251

実際に試薬を使ったことがある人は、試薬瓶に毒物、劇物、危険物と書いてあるのを見たことがあるでしょう。毒物とは「健康や生命を害するもの」のことでしたね。では劇物と危険物とはどんなものの事でしょうか。

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たかはし ふみか