
3分で分かる「建国記念日」日本の建国記念日はいつ?その歴史は?世界と日本で定義は共通なのかについても現役社会人ライターがわかりやすく解説!
ライター/けさまる
普段は鉄鋼系の事務をしながら、大学時代の人文学科での経験を生かして執筆活動に取り組む。学生時代の研究テーマはイスラームについて。
建国記念日の定義とは
建国記念日とは文字通り建国を記念する祝日をさします。ですが建国の定義はそれぞれの国家によって異なっており、統一的な基準はありません。また国家の祝日として定められていない場合もあります。
各国で異なる建国記念日
建国記念日と一言で言ってもその起源や名称については様々です。別の国家から独立を果たし、その独立の日を記念日として「独立記念日」を定めている国家も多く存在します。また、制定されている日が具体的な史実に基づく場合もあれば、起源については曖昧なもの、もしくは「建国記念」という祝日を設けていない国家も。こうした各国の建国記念日を見ていくとその国の歴史や宗教的な伝統が垣間見えます。
日本の建国記念日は?
正式には、日本に建国記念日はなく、カレンダー上では「建国記念の日」とされています。というのも日本の場合遥か昔の神話をもとに建国の日を定めており祝日とはいえ日にちについては仮説の域を出ません。そのため記念日として固定してしまうのではなくあくまで建国について思いを馳せる機会を作ると言う意味合いで建国記念の日を設定。また戦後、天皇が政治権力から離れ国家の象徴となったこともこの記念日を抽象的に表現している理由なのですが、それについては後述の<戦後の建国記念確立>の項で述べていきたいと思います。
日本における建国神話<古事記>

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古事記は伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)による世界の創造に始まり、神と神、神と人、やがて人間同士の戦いを経て神武天皇が即位するまでが叙述的に記されています。その内容は大和政権の原初の形が出来上がるまでを記したものというのが見解として一般的。但し、記されている歴史の舞台がどこに当たるのかについては未だに謎が多く、はっきりと解明されていないので学者たちの中でも意見が分かれています。
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