

ストレートプレイの中にも一部役者が歌っている作品や、作品との比重に音楽が多い作品もある。単に「歌」として歌われる劇中歌であれば、ストレートプレイとなる。
違いその2:表現方法の違い
舞台とミュージカルの表現方法の違いについてご紹介いたします。基本的には歌が含まれるかの違いですが、他にも表現方法に違いはあるのでしょうか。一緒に見ていきましょう。
舞台はセリフに音楽・歌・ダンスを用いない
舞台は台詞に音楽・歌・ダンスを用いません。馴染みのある表現で置き換えると「お芝居」や「演劇」になります。ジャンルをさらに細分化すると、「音楽劇」「舞踏劇」「朗読劇」「不条理劇」などです。
ミュージカルはセリフに音楽・歌・ダンスを結合させる
ミュージカルは台詞に音楽・歌・ダンスを結合させます。作品の構成・発声法・楽曲のジャンルなどに決まりはありません。規模が大きく舞台セットは、煌びやかな装飾をされていることが多いです。

現在、若者を中心に人気の「2.5次元ミュージカル」というものがある。これは漫画・アニメ・ゲームなどを原作・原案とした舞台芸術の1つで、日本特有のミュージカルだ。2.5次元ミュージカルから、人気俳優が輩出されることが多く注目されている。
違いその3:ルーツの違いは?
続いては、舞台とミュージカルのルーツの違いをご紹介いたします。最近出来たものなのか歴史の長いものなのか、検討は付くでしょうか?何から始まったのか、知っている方は少ないはずです。
舞台のルーツは不条理演劇
舞台のルーツは不条理演劇になります。不条理演劇とは人間の不条理性や不毛性を描こうとする戯曲や演劇の手法、もしくはその手法に基づく演劇活動そのものです。不条理演劇が生まれた背景は、ニーチェのような実存主義思想と、第二次世界大戦後ヨーロッパが受けた衝撃にあります。
ミュージカルのルーツはイタリアオペラ
ミュージカルのルーツは1700年代前半に流行していた、イタリアオペラです。オペラ歌手・管弦楽団・バレエダンサーといった要素が、自由な歌唱・一体化したダンス・自由なバンド編成・英語歌詞といった形へと変化し、現在のミュージカルの形に派生していきました。
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