
その2「長持枕にならず」
「長持枕にならず」(ながもちまくらにならず)は大きいものはいつでも役に立つわけではなくほどほどがよいという意味のことわざです。「長持」とは衣類などを入れる大きな長方形の木箱のことで、大きすぎて枕にすることはできないところからこのような意味で使われるようになりました。
こちらも「杓子は耳搔きにならず」と同じ意味なので一緒に覚えてしまいましょう。
その3「材大なれば用を為し難し」
「材大なれば用を為し難し」(ざいだいなればようをなしがたし)はすぐれている人物はかえって世の中で用いられないことを表したことわざです。「材」というのは「材木」のことで、大きすぎる材木は加工をしにくいから役に立たないというところからこのような意味になりました。
「杓子は耳搔きにならず」と同様の意味ですが、「材大なれば用を為し難し」は人物に対して使うことができることを押さえておきましょう。
「杓子は耳搔きにならず」の対義語は?
次に「杓子は耳搔きにならず」の対義語について見ていきましょう。
その1「大は小を兼ねる」
「大は小を兼ねる」(だいはしょうをかねる)は大きいものは小さいものの代用として使えるという意味のことわざです。「杓子は耳搔きにならず」とは完全に逆の意味であり有名なことわざなので覚えやすいですよね。また上記の意味に加えて大きいものの方が使い道が広く役に立つというニュアンスも含まれているので覚えておくと良いでしょう。
その2「大きな物は細う使われる」
「大きな物は細う使われる」(おおきなものはほそうつかわれる)は大きなものは小さくして使うことができるという意味のことわざです。「大は小を兼ねる」と同義ですが、こちらの方がより具体的かつ限定的な意味を持つという違いに注意しましょう。
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