
「杓子は耳搔きにならず」の使い方・例文
「杓子は耳搔きにならず」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.パワフルな性能にひかれてサイズの大きい掃除機を買ったが、細かいところを掃除しにくいので小さくて安いものでも良かった。まさに杓子は耳搔きにならずと言ったところだ。
2.杓子は耳搔きにならずで、有名な経営者の行った方法を真似るより地域密着型の店舗としてサービスを行っていった方がお客さんに喜んでもらえるだろう。
3.健太君のお母さんは朝起きてから楽にごみを出すためにリヤカーを使っていたが、思い切って軽トラを買ったようだ。しかし杓子は耳搔きにならずで軽トラで運ぶ方が余計大変らしい。
例文のように「杓子は耳搔きにならず」は大きいものが必ずしも小さいものの代わりになるとは限らないことを意味することわざです。例文1、3のように文章を分けて用いることもできますし、例文2のように一文の中で文頭に持ってくる使い方もあります。
文章的におかしくなければどこで使用しても意味やニュアンスが変わることはないので使いやすいことわざだと言えるでしょう。
その1「搗き臼で茶漬け」
「搗き臼で茶漬け」(つきうすでちゃづけ)は大きいものは細かい作業に向いていないことを意味することわざです。「搗き臼」は餅を搗く大きな臼のことで、茶漬けを食べるには臼は大きすぎることからこのような意味で使われるようになりました。各単語さえ知ってしまえばことわざ全体の意味は想像しやすいですよね。
「杓子は耳搔きにならず」と同じ意味を持つので文脈に応じて使いやすい方を使っていきましょう。
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